箱庭を騙る檻の中の書庫

漫画や小説、音楽などに対する主観的感想。
最近偏り気味です。

Sound Horizon 『Roman~僕達が繋がる物語~』DVD プロモ映像

2007-04-25 23:04:18 | 音楽
Sound Horizon 公式サイト 告知ページ

DVD:Sound Horizon Concert Tour 2006-2007『Roman~僕達が繋がる物語~』

いよいよ本日発売!なのに、まだ届かない…;
代わりにダイジェスト版で我慢している今現在。

Revo氏のコメント映像と『Roman』のLIVEダイジェスト映像が、いくつかのサイトで公開されている。
# 詳細は、上記公式サイトに記載。

限定版のみに収録されているという「本編未収録ハプニング集」 がとても楽しみだ。
噂によると、銀ラメが散りばめられているパッケージなので下手に触ると剥げてしまうとのこと。
文字通り、取り扱い注意の貴重品ってことなのか…;

ウルトラジャンプでの連載も始まり、よりいっそうRomanの世界にハマリそうな気がする。

Io mi chiamo... ~貴方だけの義体…私の名は…~:能登麻美子

2007-04-24 23:29:33 | 音楽
Gunslinger Girl Image Album ポカフェリ制作週記 銃ト少女ノぽかぽか日和

いよいよポカフェリキャラ最後の曲。
担当官・ラウーロと義体・エルザ。どうも原作では、彼らのシチュはあまり語られず、
謎に満ちた部分が多かったよう。

タイトルからも歌詞からも分かるように、最初のヘンリエッタの曲と対になっている。
共に担当官に想いを抱きながらも、ジョゼがヘンリエッタを可愛がるのとは逆に
ラウーロはエルザへ何の感慨も抱かない。
それが、エルザの凶行へと繋がっていく。

いわゆる「あなたを殺して私も死ぬわ!」ってやつですね。

曲調としては、短調をベースとしてそんなに変調も多くなく落ち着いた作品。
割と淡々としている分、思いつめた彼女の悲しさ、恐ろしさが伝わってくる。
が、メロディーの美しさや歌い易さ、言葉遊びが面白いこともあり、
今では一番よく聴く曲となっている。

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 ──短過ぎる蝋燭
 貴方の為だけに灯そうと思ったから
 消す時もまた貴方の為だけに……

 真夜中に無言で辿る あの日と同じ舖道
 凍てついた銀色の月 早鐘を打つ鼓動

 すれ違い続ける心 歪な色の瑪瑙
 空回り虚ろう言葉 決断に揺れる焔

 嗚呼…過ぎし日は檻の中 殻を破れぬ蛹は
 嗚呼…蝶に成れず死んでゆく 空の夢を抱いたまま……

 「ラウーロさ──ん!」

 貴方は何も覚えてはいない 覚えてたのは私だけ…
 貴方は誰も愛してはいない 愛してたのは私だけ…
 終わりの場所は 始まりの場所 愛が生まれたこの場所で……

 貴方が付けてくれた名前…《私の名はエルザ・デ・シーカ》
 貴方を愛し屠る義体…《私の名はエルザ・デ・シーカ》

 私が望む最後の願い…《ラウーロと小さな幸せ》
 私を焦がす最期の焔…《ラウーロと小さな幸せ》
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La principessa del regno della pasta : 寺門仁美

2007-04-18 23:57:46 | 音楽
Gunslinger Girl Image Album ポカフェリ制作週記 銃ト少女ノぽかぽか日和

サブタイトルは『可哀想なお姫様』。直訳だと『パスタの国のお姫様』かな。
上記リンクのサイトに書かれている通り、「唯一義体の主観が入っていない不思議な曲」。
また、唯一担当官の声が入る曲でもある。

最初に、アンジェリカが義体となった経緯が語られる。
経営する工場が倒産寸前にまで追い込まれたアンジェリーナの両親は、
実の娘に多額の保険金を賭け殺そうとする。
そして、アンジェリーナは義体・アンジェリカとして生まれ変わった。

その後は、担当官であるマルコーが彼女に話した物語が語られていく。
一人ぼっちのパスタの国の王子様。
友達を探す旅に出たはずなのに、邪悪なドラゴンと戦ってみたり、
伝説のフォークをひっこ抜いてみたり、お姫様を救い出したり

何故か途中から目的が訳わからないことに。友達はどうした。(←聞くな)

ラストの部分は、テンポのよさと哀愁を帯びた歌詞、
それでも(すべてを忘れるが故に)無邪気に歌う声が切ない。
担当官の語りや効果音など、ある意味サンホラらしさが出てる曲。
にしても、マルコーの声ってばよいなぁ///

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 『パスタの国の王子様 ~Il principe del regno della pasta~』

 ──昔々あるところに パスタの国がありました
 その国にはパスタの大好きな 王子様がおりました

 一人ぼっちの王子は大好きなパスタを 一緒に食べる友達が欲しくて
 友達を探す旅に出たのでした……

 「アンジェリカはよほど俺の作り話を気に入ったらしく、
  会う度にその続きをせがんだ……」

 迫り上がる岩壁を → 両手で捩じ伏せて
 燃え上がる火海を → 一足で跳び越えて
 迫り来る腐の風に → 触れても臆さずに
 見え来たる頂きに → 遂に手を掛けた…

 ──岩に刺さった伝説のフォークを引き抜いたら
 その時 天空より巨大な影が舞い降りた……

 囚われの姫を 助けた王子の 冒険を綴った絵本それは
 ──茨の塔で眠り続ける 《可哀想なお姫様》(アンジェリカ)の夢……

 「アンジェリカは 一番最初に義体の能力を示したが、
  最も初期に義体化された検体だけに、
  『薬』の副作用を最初に示したのも彼女だった……」

 《お姫様…お姫様…》(アンジェリカ…アンジェリカ…) 楽しいあの歌も
 《お姫様…お姫様…》(アンジェリカ…アンジェリカ…) 優しいあの人も
 《お姫様…お姫様…》(アンジェリカ…アンジェリカ…) 愛しいあの日々も
 《お姫様…お姫様…》(アンジェリカ…アンジェリカ…) 何れは『忘れ去る』

 「──そして、今では、
  あの子に物語を聞かせることもなくなった。
  あの頃してやった事、全てが無駄とは思いたくないが、
  彼女はもう、あの物語を覚えてはいない……」
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桜蘭高校ホスト部 [10] : 葉鳥ビスコ

2007-04-17 23:30:09 | 漫画[少女]
月刊LaLaにて連載中。

ハニー先輩に呪い(と書いて"まじない"と読む)をかけるお嬢様やら、
タイプは全然違うのにハルヒと意気投合する女子高生メイなど、
新しいキャラが登場する今巻。
年相応にはしゃぐハルヒを見たのは初めてかな。よかった。
そして特に、常陸院兄弟のお父さんがナイスキャラだった。

メイのポジティブさというかパワーが溢れた話が中心だったが、
常陸院兄弟のあり方と今後がとても気になる1冊だった。
段々と光と馨それぞれの個性が出てきているように思える。
光は子供っぽさが残り、馨は一歩引いた大人な考えや気遣いができる。
それ故ハルヒへの気持ちを自覚したのも馨が先で、またそれ故悩む馨。
そんな彼に気付いているのは、今のところハニー先輩(とモリ先輩?)のみ。

一方光も、ハルヒが環のことを悪くは思っていないということをメイに
指摘され面白くない様子。
ハルヒも環も無自覚だし、あまり恋愛ばかりに焦点がいくのは
正直勘弁して欲しいところだが、まぁ仕方ないか(←何様)。

次巻は体育祭のお話になる模様。
環の思惑と鏡夜の思考の違いが明らかになるのかな?
ハニー先輩と伽名月嬢のその後も見たい。

月刊アフタヌーン 2007.5

2007-04-11 23:19:51 | 雑誌[月刊]
今春からアニメが始まる『おおきく振りかぶって』の
付録小冊子が読みたくて久々に買った本誌。

小冊子には、Webで公開されているキャラデザの白黒版と共に
ひぐちアサ氏のコメントが掲載されている。
キャラデザはかなりのこだわりがあったよう。
余談だが、小冊子には声優へのインタビュー動画が見れるページへの
パスワードが付いている。

本編では、序盤から3対0とかつてないほど攻め込まれている西浦。
阿部が試合中にいっぱいいっぱいなのは初めて見た。
「阿部くんがダメならオレもダメだ」と弱気になる三橋を花井が奮い立たせるシーンや
普段はすべてを阿部に任せてる三橋が「おかしい」と気付くのもよかったがなにより。

あれだけの情報で三橋の通訳ができる田島は凄いと思いました。

まだまだ試合は始まったばかり。これからどう試合が動くのか。
楽しみです。

『Roman ~ 僕達が繋がる物語 ~』 上映会

2007-04-09 23:59:59 | その他
Sound Horizon の2ndDVD『Roman ~ 僕達が繋がる物語 ~』の上映会に行きました。
時間の都合で、福岡会場の昼の部のみの参加でしたが、とても楽しかったです。

DVDの出来もよいですね。今回は、歌姫がたくさんいるので、ある意味安心感がありました。
# 前回は、あらまり氏が一人で大変そうだったので…;
ただ、じまんぐ氏が出てくると「歌詞間違えないかな」「台詞かまないかな」「大丈夫かな」と
やたら不安になるのは何故でしょう…毎回ハラハラします(ぉ。
ステッキ飛んでたし…;
演出も、どれも素敵でしたが、『宝石』の肘鉄は流石だったな☆

『星屑』が飛ばされたのは謎ですが(←井上あずみ氏の関係かな)、ライブ用にアレンジされた曲調は
とてもかっこよかったです。また、『11文字の伝言』から再び『朝と夜の物語』が始まるところは感動しました。

DVD以外のところのお話。

上映が始まる前のSound Horizonの説明から面白かったです。
何時の間に移動王国設定になったんだろ…(笑)。
「宮内庁広報局」とか「東京厚生年金会館」(←うろ覚え)とか、
いろいろ笑いどころ満載でした。
終始「Revo様は~」で進むんですよね説明が。
でも福岡に来ていたのは「Revo、ジマングとは似て非なる人物」なので、
声掛けの際には気をつけなきゃいけないらしかったです。

舞台挨拶に立ったイベール氏が、双子の人形として連れてきたのは
京都の人形でした(笑)。見事に青と紫の着物着てましたね。
眼鏡掛けてたり、チューブ状の「お子様明太子」を銜えてたり、
何回もダイエーホークスと言ってみたり。

サバンも、見事なステッキ使いでしたね。
『まばたきしろ!』と何回言われたことか…そんなにガン見されてたのか;
福岡弁を駆使するサバンは垂涎モノでした。『この席とっとっと?』なんて素敵///(←落ち着け)

だんだんと盛り上がっていく会場全体の雰囲気は、とても居心地よかったです。
歌詞カードもなく歌うよと言われた「イェールド」を、みんなが歌えたとこは流石だなと。

そういえば会場に、かなりご年配のご夫婦(と思われる方)がいらしてました。
なにかのメール会員の方らしかったのですが、前に参加した上映会に比べ
若い女性の比率が高くなっていた会場で、あの方々が楽しい時間を過ごされたのならよいなと
思ってます。

にしても毎回思うのですが、ジマング氏が登場すると皆のテンションが異常に上がりますね(笑)。

Claes tranquillo ~眼鏡と一つの約束~ : 小清水亜美

2007-04-03 22:59:03 | 音楽
Gunslinger Girl Image Album ポカフェリ制作週記 銃ト少女ノぽかぽか日和

間違いなく、ポカフェリ一番の難曲。
変調が多い上リズムが取りにくい。また他の曲に比べて台詞の量も多い。
この曲を歌うのは大変だったと思う。

クラエスというキャラクターの声は低めで静かに(というより寧ろぼそぼそと)話すので
若干台詞が聞き取りにくい部分もある。
が、歌声はとても可愛らしい。

どちらか一方が慕うのではなく、どちらか一方が突き放すのでもなく、
『暗黙のルール』や『血の通った約束』が存在する。
何気に、担当官と少女の結び付きを一番感じさせる曲だと思う。
そして同時に、義体の少女たちの現状をも物語る1曲でもある。

どこがメインかわからないくらい、曲調が変化し続けるが
歌の部分の曲調はどれもかっこよい。

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 そしてなにより私は 無為に時を過ごす喜びを知っている
 それは遠い昔《お父さん》か誰かに教えてもらったもの
 ──そんな気がするのだ……

 「7ヤードで必中できるようになるまで帰ってくるな」
 ──と《少女の担当官》(ラバロ)は言った…
 少女が奏でる夜と朝の《輪舞曲》 弾丸は雨の中踊り続けた……

 命令には服従──『条件付け』とは『鉄の《掟》』かい…
 《お嬢ちゃん…お嬢ちゃん…》(クラエス…クラエス…)

 「教養や好奇心のない奴は良い兵士になれないからな」
 ──と《無愛想な担当官》(ラバロ)は言った…
 少女の《写真》とても大事そうに 本を抱えて微笑んでいた……

 「公社での私たちはいつも無口で、
  お互い教官と教え子の役割を忠実にこなしたが、
  何故かいつも湖では会話が進んだ。
  それが二人の暗黙のルールだったのだ……」

 【正当防衛以外では抜いてはならない】
 地下鉄に湧くチンピラ相手のちょっとした実地訓練
 煌めく《刃物》(Knife)が突き刺さる瞬間の衝撃
 【射撃の腕より抜くタイミング】
 重要だと教わってたのに……

 嗚呼…刃物(Knife)の間合いに入ってから 銃を使うと決めても
 嗚呼…相手の間合いに入ってから 引き金を引いても遅いんだ
 ──今度撃つ時は決して躊躇わない……

 公社の射撃訓練場 → ジャムった少女のSIG →
 素早く詰め寄るラバロ → 拳で弾け飛んだヘンリエッタ →
 弧を描きジョゼを張り飛ばす →
 その背後には立ち上がったヘンリエッタ →
 持ち上げた凶器を構えて → ラバロに照準を合わせた →
 それを見た私は引き金を引いた → 今度は躊躇わなかった……

 【この眼鏡をかけてる間はおとなしいクラエス】
 書き換え可能な「命令」じゃない... 血の通った「約束」
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BRAVE 10(ブレイブ・テン) : 霜月かいり

2007-04-02 23:36:28 | 漫画[少年]
コミックフラッパーにて連載中

時は乱世。出雲の巫女 伊佐那海(イサナミ)を何者かが不意に襲った。
ただ1人逃げ延び、身を挺してくれた神主の言葉に従い真田幸村を頼りに信州へ向かう伊佐那海。
その途中で敵に襲われ、そのとき出会ったのが伊賀の天才忍者 霧隠才蔵

自分の感情に素直で真っ直ぐな伊佐那海は、才蔵を慕い共に信州へと誘う。
その信州の地では、真田幸村が10人の勇士を集めている最中だった。

無自覚ながら不思議な力を持ち、そのせいで狙われる伊佐那海は
いつでも才蔵のことを信じる。その信頼に応えようとする才蔵。
そんな二人の前に現れる、幸村に仕える甲賀忍者 猿飛佐助、才蔵の幼馴染のくの一 アナスタシア
常に幸村の傍に控える 六郎

そして、最強の敵服部半蔵
忍術だけではない、真田十勇士とそれを巡る物語。

というのが、大体のあらすじ。

霜月かいり氏は、戦国BASARAというゲームの漫画化にあたった人物。
流石、時代物(といってよいかは疑問だが)は慣れている感じがする。
少々線が見難い部分もあるが、全体的には綺麗だし、身体のラインも美しいと思う。
会話のテンポもなかなかによかった。佐助の言葉はちょっと分かり辛いが;

伊佐那海の力はまだ謎に包まれたままだが、それが物語の鍵となるのは間違いなさそうである。
2巻も楽しみな作品。