桜の花のようなアフロヘアのリボーンが表紙を飾った今号。
沢田家の家の前を飛ぶ、一羽の鳥。首周りに装飾品を着けたその鳥が、封蝋(シーリング)された
ピンク色の手紙を落とします。それを舌でキャッチするレオン。
リボーン:『サンキューレオン』 『9代目からだな』 『ついにこの時がやってきたか』
死炎印の付いたその手紙を読み、なんだか嬉しそうなリボーンから、新章のスタートです。
新たなシリーズは「継承式編」。
継承式式典会場と思われる場所で、お揃いのスーツに身を包んだ獄寺、山本、了平を従え9代目と
対峙するツナと共に、ツナ・山本・獄寺・了平・ヒバリ・クローム・ランボと対比する形で
新キャラ7名が描かれています。
順に、K.ENMA、S.ADELHEID、K.JULIE、O.LARGE、A.KOUYOU、M.KAORU、S.P! となっています。
ENMAというキャラ以外は全員、柄が悪そうです(笑)。
そして、ランボの扱いが可哀想と思ったことは秘密です。
さて、朝。
奈々:『ツッ君ごはんは?』
ツナ:『いらないよ!!遅刻する!!』 『日直だから早くいかなきゃいけないのに~!!』
奈々:『ちゃんと「あと5分」といわれて 5回起こしたのよ』
ビアンキ:『ママンは悪くないわ それでも起きないダメツナが悪いのよ』
バタバタと登校準備をするツナに対するビアンキの容赦のない言葉がなんだか楽しいです。
本人も、本人の母親も目の前にいる状況で言えるとはさすがです。
奈々:『今日は楽しみね~』 『集団転校生がくるんでしょ?』
少し前に世界中で起きた地震の影響で、また地震が起きるかもしれない場所の子供達が
地震が起きにくい並盛町に一斉に転校してくるそうです。
なんとか家を飛び出したツナが、なんとか間に合いそうだと安堵しつつも走る道すがら、
道の反対側に見たことのない制服を見つけます。
ツナ:『もしかして あれが転入してくる…たしか…』
『至門中学だっけ…?』
そこにいたのは、編み上げのブーツとガーターベルトそ身に着けた、黒髪をポニーテールにした
長身の女性と、ポケットに手を突っ込んだままうつむいて歩く男でした。
ツナ:『へ~背ー高いなぁ~ あの人 3年かな?』 『たしか 7人くるんだよな…』
7人ということは、今回の新キャラ7人全員が転入生としてやってくるということでしょうか?
…一部外見的にアウトな気がしますが;
奈々が言った、世界中で起きたという地震が、どうやらツナたちが未来から帰ってきた際のものと
いうこともあり、何となく申しわけないと思いつつ視線を外さずにいたツナを、
その女性がギロッと睨みます。
ツナ:『!!』(怖っ) (超にらまれた~~!!)
慌てて前を向き、『と…とりあえず転入生には近づかないどこ… もし話かけられたら…逃げよう!) と
心を決めたツナに、『自分から話しかけろダメツナ』 とお説教したのは、塀を歩く赤ん坊でした。
リボーン:『そんなんだから友達が増えねーんだぞ』
ツナ:『リッ』 『リボーン!!』
ツナ:『ちょっお前何してんだよ!!』 『学校にはついてくるなって言ってんだろ!?』
リボーン:『そーはいかねーぞ 最近お前 気合い抜けてっからな』
ツナより数歩先を歩きながら、澄ました顔で淡々と続けるリボーンが、
『まったくボンゴレ9代目からこいつも届いて時間がねーってのに』 と言いながら
取り出しのは、件の9代目からの手紙でした。
ツナ:『ん?』 『9代目から?何だよそれ?』
リボーン:『ボンゴレファミリー』 『継承式開催の通知だ』
ボンゴレの紋章が記されたそれをドンッと見せるリボーンですが、ツナの反応が今ひとつなのが面白いですね。
ツナ:『継承式?…て誰が…?何をだよ?』
リボーン:『決まってんだろ』
『お前が正式に10代目ボンゴレボスの座を9代目から引き継ぐ式典だ』
『世界中のマフィアが盛大に集うぞ』
9代目は、まだ14歳のツナにボンゴレを継がせる決意を固めたのですね。
未来編の記憶が9代目にも渡されたのでしょうか。初代が「真の後継者」と認めたこと、
更には未来編ではどうやら正式に10代目に就任していたらしいことから、
ツナが若くしてボンゴレを継いだことは疑いようはありませんが、義務教育期間中とは
流石に早いですね。
お祝いの席にはトマゾファミリーもやってくるのでしょうか。
ツナ:『んな―――!!』 『オレが正式に10代目ボンゴレのボスー!?』
『冗談じゃないよ!!マフィアのボスになんてならないっていっただろ!?』
『これ以上マフィアとか かかわりたくないんだって!!』
一気にまくし立てた後、頭を抱えて喚くツナを見ると、日常編の雰囲気を思い出します。
ツナ:『あ――!!聞かなかった聞かなかった!!』 『何も聞いてないからな!!』
『オレは普通の中学生に戻るんだ!!』
リボーン:『何言ってやがる』 『ああ それとボンゴレリングは肌身はなさず持ってろよ 首にかけといてやったぞ』
ツナ:『い゛!?』
言われて目をやった胸元、ペンダント風にチェーンに通されたボンゴレリングとナッツを見て
更に青ざめるツナ。リボーンにみつからないように、ベッドの下のゲーム機の箱の中のビニール袋の説明書に
隠しておいたのに、どうやら無駄だったようです。
ナッツ:『ガウ』
ツナ:『ナッツおまえもついてきたのかよ!!』
ナッツ:『グルル♪』
ナッツは戦闘形態になるときには、元のアニマル型に戻るのでしょうか?
なんにせよ、ツナと一緒で嬉しそうな鳴き声が可愛いです。
ツナ:『あーもーなんでこーなるの!?』
リボーン:『お前は世界一の殺し屋(ヒットマン) のオレをナメすぎだぞ』
頭を抱えつつも結局走り出したツナと、彼の傍を共に歩くリボーンの師弟が去った後、
『ガッ』と声を立てて、落ちてきた影。先程リボーンへと手紙を落とした鳥が
体の中心からシュワアアと音を立てて干からびていきます。
場面変わり、並盛中学の2-Aの教室では、ボンゴレリングと瓜のリングを指にはめた獄寺が
気合を入れていました。
獄寺:『まかせてください!!』 『もし転校生の中に10代目に なめた口きくよーな奴がいたら』
『10代目の右腕この獄寺隼人がシメてやります!!』
言葉どおり指を鳴らしながら『腕がなるぜ』 と黒い笑みを浮かべている獄寺を
『いやいや獄寺君!!』 『そんなことしなくていいから!!』 と必死に止めるツナが
内心 (あいかわらず不良だよ!!怖ーよこの人!!) と思っているのが、
戦闘時とのギャップがあって楽しいです。ツナはまだ獄寺に対して、そういう風に思っていたのですね。
山本:『オレは転校生すんげー楽しみだけどなっ』
獄寺:『あぁ?』
ツナ:『おはよ山本!!』
山本:『野球好きで野球部入る奴がいるかもしんねーだろ?』
獄寺:『野球のことしか考えられねーのかこの野球バカが!!』
笑顔全快な山本に対し、剣呑な表情の獄寺ですが、不意に割って入った『私も楽しみだな♪』 という声に
ドキッとするツナ。
京子:『友達になれるといいよね』 『おはよっ』
ツナ:(きょ…京子ちゃん!!) (今日もカワイイな~) (学校きてよかった~!)
笑顔の京子を見て幸せそうなツナに 『鼻の下のびきって 今に筋肉切れるわよ?』 と告げたのは
黒川花でした。リング争奪戦の辺りから彼女は、地味に絡んできますね。
継承編でも、彼女は何らかの役割を果たすのでしょうか。
花:『私はこんなガキじゃなくて 大人っぽい転入生希望ね』
ツナ:『ちぇっ』
クラスメイト同士の普通の会話。やがてチャイムが鳴り、HRが始まります。
並盛中に編入する至門中学の生徒は7人。そのうちの2人が、2-Aだそうです。
教師:『では 自己紹介してもらおうか』 『入りたまえ 古里くんと…シッ……シッと……ん~?』
戸惑う教師を押しとどめるかのように、スッと差し出された手。
そして登場したのは、サングラスにファーの付いたフード、体にぴったり密着したウェットスーツのような
ものに身を包み、浮き輪のようなものを両肩から斜めにかけた、仁王立ちの女性でした。
『マイ・ネーム・イズ SHITT・P(シット・ピー)!』 『"しとぴっちゃん"と呼んでクダサーイ!!』
あまりのキャラクターに絶句する面々。
「しとぴっちゃん」が、"大五郎"と"ちゃん"の物語、子連れ狼ネタだと分かる方はどの位いらっしゃるかが
気になります。「しとしとぴっちゃん♪」のあの歌が懐かしいとか言ったら、かなり年齢を誤解されそうですね。
SHITT・P:『トクギは』 『ハッコー』
生徒:『8個!?』
生徒:『発光!?』
獄寺:『発酵!?』
唖然とする周囲をものともせず、マイペースを貫くSHITT・P。
SHITT・P:『コウブツ』 『ピッ・プププ・ピ―――ッ…プツッ』
生徒:『方言かしら…』
生徒:『フランス語かも…』
獄寺:『……シグナル!?』
とうとう電波まで発したのかと驚きの言動をする彼女を、獄寺はUMA(未確認動物と認定したようです。
『やべぇ』 といいつつも不思議大好きな獄寺は嬉しそうですね。
汗で眼鏡をくもらせながら、G文字で『かんさつにっし』と書く彼が、なんだか可愛いです。
そして次に自己紹介を促されたのは、朝、黒髪のポニーテールの女性の後ろを歩いていた男の子でした。
顔にたくさんの絆創膏を貼った彼は、伏し目がちに『…古里(こざと)…』 『炎真(えんま)…』と名乗ります。
しかし
教師:『ん?』 『聞こえないよ もう一度』
炎真:『…こざと…えんま…』
教師:『声が小さい!!』 『もう一度!!』
炎真:『……………………』 『……………』
とうとう黙りこんでしまった彼に、クラスメイトの反応は冷ややかでした。
生徒:『あーらら 何アレ』
生徒:『暗い奴』
花:『イジメられそーなタイプねー…』
ただツナだけは、昔の自分みたいだと感じているようです。
場面変わり、応接室に訪問者がありました。
『失礼!』 『あなたが 並盛中風紀委員長 雲雀恭弥』
ヒバリ:『!』『誰?』 『君?』
ノックもせず、いきなり扉を開けて入ってきた人物を、椅子に座ったまま見返すヒバリ。
いっそのこと、応接室を別途作って「風紀委員室」としてしまったらとか思っては
ダメですかそうですか。
入ってきたのは、登校時にツナを睨みつけたあの女性でした。
至門中学3年の、鈴木アーデルハイト。
…アルプスの少女ハイジやヴァンパイア十字界を彷彿させる名前の彼女は、
左腕に「粛清」と書かれた腕章をし、ヒバリに要求を突きつけます。
鈴木:『これより この応接室は粛清委員会に』 『明け渡してもらいます』
ヒバリ:『粛清…』 『委員会?』
鈴木:『断るのならそれなりに』
応接室大人気ですね(そういう問題ではない)。
とても中学生に見えない彼女ですが、粛清委員会のメンバーは他にもいるのでしょうか?
場面変わり、帰り道。
ツナ:『いや~』 『そのシット・ピー!!って子 メチャメチャ変でさぁ お弁当なんて あんこだけなんだぜ!!』
リボーン:『獄寺のいう通り本当にUMAだったりしてな』
ツナ:『お前までいう?』
今日は獄寺たちは一緒ではなく、師弟で仲良く帰宅のようです。
と、不意に飛び込んできた『金だせオラァ!!』 という怒鳴り声。
ツナ:『!!』 『ケンカ!?』
ツナの目に飛び込んできたのは、不良二人にズボンを脱がされ、地面に転がったまま一方的に蹴られている
炎真の姿でした。
ツナ:『ってか これ… ケ…ケンカってよりリンチじゃん!!』 『だっ 誰かいないの!?』
あわわと慌てふためくツナの後ろから、拡声器を使っての制止の声が響きます。
リボーン:『弱い者イジメはやめねーか』 『許さねーぞ!!』
ツナ:『!?』
リボーン:『ツナがな』
ツナ:『え゛ー!!』
リボーンに蹴り飛ばされ、どてっとその場に乱入する形になったツナ
不良1:『あーん?』
ツナ:『はっ』
不良2:『誰かと思えば 2-Aのダメツナじゃねーか』
不良1:『イジメられっ子同士の助け合いか?』
ツナは、実は有名なのですね。悪い方向に…ですが。
絡んできた不良2人ですが、ある意味彼らも中学生に見えないなんてことは
つっこんだら負けな気がします。
ツナ:『いえいえいえ!!』 『そんなつもりはこれっぽっちも!!』
不良:『オレ達はそんなつもりだぜ』 『獄寺もいねぇし のんびりしてけよ』
ツナ:『ひいっ』 『まってください!!』
不良:『断る』
ツナ:『いでっ!!』 『お助け~~!!』
ドガ バキ ボゴ とやられ放題のツナですが、そんな弟子を助けるでもなく
リボーンは優雅にティータイムです。
リボーン:『やれやれツナの奴』 『自分のこととなると死ぬ気になれねーんだよな』
やがて不良が去った後、うつ伏せに倒れていたツナと炎真が身を起こします。
辺りには、びりびりに引き裂かれた持ち物が散らばっていました。
ツナ:『あつつつ!』 『お~いって~~』
炎真:『………』
ツナ:『だ…大丈夫?』 『君…』
ツナの問いかけにも無言で、淡々と周囲のものを拾い、カバンに入れる炎真。
顔も腫れ上がってしまっているのが痛々しいです。
ツナ:『あ~あ教科書やぶれちゃってる!』
拾うのを手伝うツナが『こ…これ…』 と差し出した教科書を、やはり無言で受け取ろうと
手を伸ばした炎真ですが、そのとき。
キョアアと音を立てて、ツナのボンゴレリングと、恐らく炎真の持ち物でしょう、
同じようにチェーンに通されたリングとが共鳴します。
ドクンという衝撃を同時に感じるツナと炎真。
ツナ:『え!?』
驚くツナをその場に残し、ヨロけつつも立ち上がった炎真は、ズボンを片手に
ひょこひょことその場を立ち去ります。
ツナ:『あ』 『ちょっと君…!!』
リボーン:『ん』
呆然と炎真を見送るツナの傍に降り立ったリボーンは、一通の手紙を見つけます。
ツナ:『な』 『何だ 今の…?』
リボーン:『あいつは一体…』
自分の手を見つめるツナと、「SIMON」という文字の入った紋章の記された紙を見つめるリボーンで以下次号!!
リボーンが、明らかに状況を把握できていないのは珍しいですね。
展開からして、SIMONというファミリーがいそうですが、リボーンも存在を知らないマフィアなのでしょうか。
しかも、またもやリングがキーワードになりそうですね。
ヒバリと鈴木との対決、今回登場しなかった5人の転入生、そして至門中学からの転入生の正体と
今後ボンゴレとどう絡んでいくのかが気になります。
なにはともあれ、次回も楽しみです!
沢田家の家の前を飛ぶ、一羽の鳥。首周りに装飾品を着けたその鳥が、封蝋(シーリング)された
ピンク色の手紙を落とします。それを舌でキャッチするレオン。
リボーン:『サンキューレオン』 『9代目からだな』 『ついにこの時がやってきたか』
死炎印の付いたその手紙を読み、なんだか嬉しそうなリボーンから、新章のスタートです。
新たなシリーズは「継承式編」。
継承式式典会場と思われる場所で、お揃いのスーツに身を包んだ獄寺、山本、了平を従え9代目と
対峙するツナと共に、ツナ・山本・獄寺・了平・ヒバリ・クローム・ランボと対比する形で
新キャラ7名が描かれています。
順に、K.ENMA、S.ADELHEID、K.JULIE、O.LARGE、A.KOUYOU、M.KAORU、S.P! となっています。
ENMAというキャラ以外は全員、柄が悪そうです(笑)。
そして、ランボの扱いが可哀想と思ったことは秘密です。
さて、朝。
奈々:『ツッ君ごはんは?』
ツナ:『いらないよ!!遅刻する!!』 『日直だから早くいかなきゃいけないのに~!!』
奈々:『ちゃんと「あと5分」といわれて 5回起こしたのよ』
ビアンキ:『ママンは悪くないわ それでも起きないダメツナが悪いのよ』
バタバタと登校準備をするツナに対するビアンキの容赦のない言葉がなんだか楽しいです。
本人も、本人の母親も目の前にいる状況で言えるとはさすがです。
奈々:『今日は楽しみね~』 『集団転校生がくるんでしょ?』
少し前に世界中で起きた地震の影響で、また地震が起きるかもしれない場所の子供達が
地震が起きにくい並盛町に一斉に転校してくるそうです。
なんとか家を飛び出したツナが、なんとか間に合いそうだと安堵しつつも走る道すがら、
道の反対側に見たことのない制服を見つけます。
ツナ:『もしかして あれが転入してくる…たしか…』
『至門中学だっけ…?』
そこにいたのは、編み上げのブーツとガーターベルトそ身に着けた、黒髪をポニーテールにした
長身の女性と、ポケットに手を突っ込んだままうつむいて歩く男でした。
ツナ:『へ~背ー高いなぁ~ あの人 3年かな?』 『たしか 7人くるんだよな…』
7人ということは、今回の新キャラ7人全員が転入生としてやってくるということでしょうか?
…一部外見的にアウトな気がしますが;
奈々が言った、世界中で起きたという地震が、どうやらツナたちが未来から帰ってきた際のものと
いうこともあり、何となく申しわけないと思いつつ視線を外さずにいたツナを、
その女性がギロッと睨みます。
ツナ:『!!』(怖っ) (超にらまれた~~!!)
慌てて前を向き、『と…とりあえず転入生には近づかないどこ… もし話かけられたら…逃げよう!) と
心を決めたツナに、『自分から話しかけろダメツナ』 とお説教したのは、塀を歩く赤ん坊でした。
リボーン:『そんなんだから友達が増えねーんだぞ』
ツナ:『リッ』 『リボーン!!』
ツナ:『ちょっお前何してんだよ!!』 『学校にはついてくるなって言ってんだろ!?』
リボーン:『そーはいかねーぞ 最近お前 気合い抜けてっからな』
ツナより数歩先を歩きながら、澄ました顔で淡々と続けるリボーンが、
『まったくボンゴレ9代目からこいつも届いて時間がねーってのに』 と言いながら
取り出しのは、件の9代目からの手紙でした。
ツナ:『ん?』 『9代目から?何だよそれ?』
リボーン:『ボンゴレファミリー』 『継承式開催の通知だ』
ボンゴレの紋章が記されたそれをドンッと見せるリボーンですが、ツナの反応が今ひとつなのが面白いですね。
ツナ:『継承式?…て誰が…?何をだよ?』
リボーン:『決まってんだろ』
『お前が正式に10代目ボンゴレボスの座を9代目から引き継ぐ式典だ』
『世界中のマフィアが盛大に集うぞ』
9代目は、まだ14歳のツナにボンゴレを継がせる決意を固めたのですね。
未来編の記憶が9代目にも渡されたのでしょうか。初代が「真の後継者」と認めたこと、
更には未来編ではどうやら正式に10代目に就任していたらしいことから、
ツナが若くしてボンゴレを継いだことは疑いようはありませんが、義務教育期間中とは
流石に早いですね。
お祝いの席にはトマゾファミリーもやってくるのでしょうか。
ツナ:『んな―――!!』 『オレが正式に10代目ボンゴレのボスー!?』
『冗談じゃないよ!!マフィアのボスになんてならないっていっただろ!?』
『これ以上マフィアとか かかわりたくないんだって!!』
一気にまくし立てた後、頭を抱えて喚くツナを見ると、日常編の雰囲気を思い出します。
ツナ:『あ――!!聞かなかった聞かなかった!!』 『何も聞いてないからな!!』
『オレは普通の中学生に戻るんだ!!』
リボーン:『何言ってやがる』 『ああ それとボンゴレリングは肌身はなさず持ってろよ 首にかけといてやったぞ』
ツナ:『い゛!?』
言われて目をやった胸元、ペンダント風にチェーンに通されたボンゴレリングとナッツを見て
更に青ざめるツナ。リボーンにみつからないように、ベッドの下のゲーム機の箱の中のビニール袋の説明書に
隠しておいたのに、どうやら無駄だったようです。
ナッツ:『ガウ』
ツナ:『ナッツおまえもついてきたのかよ!!』
ナッツ:『グルル♪』
ナッツは戦闘形態になるときには、元のアニマル型に戻るのでしょうか?
なんにせよ、ツナと一緒で嬉しそうな鳴き声が可愛いです。
ツナ:『あーもーなんでこーなるの!?』
リボーン:『お前は世界一の殺し屋(ヒットマン) のオレをナメすぎだぞ』
頭を抱えつつも結局走り出したツナと、彼の傍を共に歩くリボーンの師弟が去った後、
『ガッ』と声を立てて、落ちてきた影。先程リボーンへと手紙を落とした鳥が
体の中心からシュワアアと音を立てて干からびていきます。
場面変わり、並盛中学の2-Aの教室では、ボンゴレリングと瓜のリングを指にはめた獄寺が
気合を入れていました。
獄寺:『まかせてください!!』 『もし転校生の中に10代目に なめた口きくよーな奴がいたら』
『10代目の右腕この獄寺隼人がシメてやります!!』
言葉どおり指を鳴らしながら『腕がなるぜ』 と黒い笑みを浮かべている獄寺を
『いやいや獄寺君!!』 『そんなことしなくていいから!!』 と必死に止めるツナが
内心 (あいかわらず不良だよ!!怖ーよこの人!!) と思っているのが、
戦闘時とのギャップがあって楽しいです。ツナはまだ獄寺に対して、そういう風に思っていたのですね。
山本:『オレは転校生すんげー楽しみだけどなっ』
獄寺:『あぁ?』
ツナ:『おはよ山本!!』
山本:『野球好きで野球部入る奴がいるかもしんねーだろ?』
獄寺:『野球のことしか考えられねーのかこの野球バカが!!』
笑顔全快な山本に対し、剣呑な表情の獄寺ですが、不意に割って入った『私も楽しみだな♪』 という声に
ドキッとするツナ。
京子:『友達になれるといいよね』 『おはよっ』
ツナ:(きょ…京子ちゃん!!) (今日もカワイイな~) (学校きてよかった~!)
笑顔の京子を見て幸せそうなツナに 『鼻の下のびきって 今に筋肉切れるわよ?』 と告げたのは
黒川花でした。リング争奪戦の辺りから彼女は、地味に絡んできますね。
継承編でも、彼女は何らかの役割を果たすのでしょうか。
花:『私はこんなガキじゃなくて 大人っぽい転入生希望ね』
ツナ:『ちぇっ』
クラスメイト同士の普通の会話。やがてチャイムが鳴り、HRが始まります。
並盛中に編入する至門中学の生徒は7人。そのうちの2人が、2-Aだそうです。
教師:『では 自己紹介してもらおうか』 『入りたまえ 古里くんと…シッ……シッと……ん~?』
戸惑う教師を押しとどめるかのように、スッと差し出された手。
そして登場したのは、サングラスにファーの付いたフード、体にぴったり密着したウェットスーツのような
ものに身を包み、浮き輪のようなものを両肩から斜めにかけた、仁王立ちの女性でした。
『マイ・ネーム・イズ SHITT・P(シット・ピー)!』 『"しとぴっちゃん"と呼んでクダサーイ!!』
あまりのキャラクターに絶句する面々。
「しとぴっちゃん」が、"大五郎"と"ちゃん"の物語、子連れ狼ネタだと分かる方はどの位いらっしゃるかが
気になります。「しとしとぴっちゃん♪」のあの歌が懐かしいとか言ったら、かなり年齢を誤解されそうですね。
SHITT・P:『トクギは』 『ハッコー』
生徒:『8個!?』
生徒:『発光!?』
獄寺:『発酵!?』
唖然とする周囲をものともせず、マイペースを貫くSHITT・P。
SHITT・P:『コウブツ』 『ピッ・プププ・ピ―――ッ…プツッ』
生徒:『方言かしら…』
生徒:『フランス語かも…』
獄寺:『……シグナル!?』
とうとう電波まで発したのかと驚きの言動をする彼女を、獄寺はUMA(未確認動物と認定したようです。
『やべぇ』 といいつつも不思議大好きな獄寺は嬉しそうですね。
汗で眼鏡をくもらせながら、G文字で『かんさつにっし』と書く彼が、なんだか可愛いです。
そして次に自己紹介を促されたのは、朝、黒髪のポニーテールの女性の後ろを歩いていた男の子でした。
顔にたくさんの絆創膏を貼った彼は、伏し目がちに『…古里(こざと)…』 『炎真(えんま)…』と名乗ります。
しかし
教師:『ん?』 『聞こえないよ もう一度』
炎真:『…こざと…えんま…』
教師:『声が小さい!!』 『もう一度!!』
炎真:『……………………』 『……………』
とうとう黙りこんでしまった彼に、クラスメイトの反応は冷ややかでした。
生徒:『あーらら 何アレ』
生徒:『暗い奴』
花:『イジメられそーなタイプねー…』
ただツナだけは、昔の自分みたいだと感じているようです。
場面変わり、応接室に訪問者がありました。
『失礼!』 『あなたが 並盛中風紀委員長 雲雀恭弥』
ヒバリ:『!』『誰?』 『君?』
ノックもせず、いきなり扉を開けて入ってきた人物を、椅子に座ったまま見返すヒバリ。
いっそのこと、応接室を別途作って「風紀委員室」としてしまったらとか思っては
ダメですかそうですか。
入ってきたのは、登校時にツナを睨みつけたあの女性でした。
至門中学3年の、鈴木アーデルハイト。
…アルプスの少女ハイジやヴァンパイア十字界を彷彿させる名前の彼女は、
左腕に「粛清」と書かれた腕章をし、ヒバリに要求を突きつけます。
鈴木:『これより この応接室は粛清委員会に』 『明け渡してもらいます』
ヒバリ:『粛清…』 『委員会?』
鈴木:『断るのならそれなりに』
応接室大人気ですね(そういう問題ではない)。
とても中学生に見えない彼女ですが、粛清委員会のメンバーは他にもいるのでしょうか?
場面変わり、帰り道。
ツナ:『いや~』 『そのシット・ピー!!って子 メチャメチャ変でさぁ お弁当なんて あんこだけなんだぜ!!』
リボーン:『獄寺のいう通り本当にUMAだったりしてな』
ツナ:『お前までいう?』
今日は獄寺たちは一緒ではなく、師弟で仲良く帰宅のようです。
と、不意に飛び込んできた『金だせオラァ!!』 という怒鳴り声。
ツナ:『!!』 『ケンカ!?』
ツナの目に飛び込んできたのは、不良二人にズボンを脱がされ、地面に転がったまま一方的に蹴られている
炎真の姿でした。
ツナ:『ってか これ… ケ…ケンカってよりリンチじゃん!!』 『だっ 誰かいないの!?』
あわわと慌てふためくツナの後ろから、拡声器を使っての制止の声が響きます。
リボーン:『弱い者イジメはやめねーか』 『許さねーぞ!!』
ツナ:『!?』
リボーン:『ツナがな』
ツナ:『え゛ー!!』
リボーンに蹴り飛ばされ、どてっとその場に乱入する形になったツナ
不良1:『あーん?』
ツナ:『はっ』
不良2:『誰かと思えば 2-Aのダメツナじゃねーか』
不良1:『イジメられっ子同士の助け合いか?』
ツナは、実は有名なのですね。悪い方向に…ですが。
絡んできた不良2人ですが、ある意味彼らも中学生に見えないなんてことは
つっこんだら負けな気がします。
ツナ:『いえいえいえ!!』 『そんなつもりはこれっぽっちも!!』
不良:『オレ達はそんなつもりだぜ』 『獄寺もいねぇし のんびりしてけよ』
ツナ:『ひいっ』 『まってください!!』
不良:『断る』
ツナ:『いでっ!!』 『お助け~~!!』
ドガ バキ ボゴ とやられ放題のツナですが、そんな弟子を助けるでもなく
リボーンは優雅にティータイムです。
リボーン:『やれやれツナの奴』 『自分のこととなると死ぬ気になれねーんだよな』
やがて不良が去った後、うつ伏せに倒れていたツナと炎真が身を起こします。
辺りには、びりびりに引き裂かれた持ち物が散らばっていました。
ツナ:『あつつつ!』 『お~いって~~』
炎真:『………』
ツナ:『だ…大丈夫?』 『君…』
ツナの問いかけにも無言で、淡々と周囲のものを拾い、カバンに入れる炎真。
顔も腫れ上がってしまっているのが痛々しいです。
ツナ:『あ~あ教科書やぶれちゃってる!』
拾うのを手伝うツナが『こ…これ…』 と差し出した教科書を、やはり無言で受け取ろうと
手を伸ばした炎真ですが、そのとき。
キョアアと音を立てて、ツナのボンゴレリングと、恐らく炎真の持ち物でしょう、
同じようにチェーンに通されたリングとが共鳴します。
ドクンという衝撃を同時に感じるツナと炎真。
ツナ:『え!?』
驚くツナをその場に残し、ヨロけつつも立ち上がった炎真は、ズボンを片手に
ひょこひょことその場を立ち去ります。
ツナ:『あ』 『ちょっと君…!!』
リボーン:『ん』
呆然と炎真を見送るツナの傍に降り立ったリボーンは、一通の手紙を見つけます。
ツナ:『な』 『何だ 今の…?』
リボーン:『あいつは一体…』
自分の手を見つめるツナと、「SIMON」という文字の入った紋章の記された紙を見つめるリボーンで以下次号!!
リボーンが、明らかに状況を把握できていないのは珍しいですね。
展開からして、SIMONというファミリーがいそうですが、リボーンも存在を知らないマフィアなのでしょうか。
しかも、またもやリングがキーワードになりそうですね。
ヒバリと鈴木との対決、今回登場しなかった5人の転入生、そして至門中学からの転入生の正体と
今後ボンゴレとどう絡んでいくのかが気になります。
なにはともあれ、次回も楽しみです!