箱庭を騙る檻の中の書庫

漫画や小説、音楽などに対する主観的感想。
最近偏り気味です。

#00000 -ultra black- ~ウルトラブラック : 如月芳規

2009-03-11 22:36:23 | 漫画[少年]
月刊ZERO-SUMにて連載中

現在2巻まで刊行。4月25日3巻発売予定。

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施設育ちの実虎を、ずっと援助し続けてくれた謎の人物が里親になってくれる。
夢のような申し出にワクワクしながら訪れたそこは、人を援助することが
できる人物がすんでいるとは思えないほどボロボロのビルだった。
しかもそこは会社で、彼らは物流の仕事をしているという。
気が付かないうちに、そこの社員と呼ばれる実虎。
とまどう彼に更なる追い討ちが!

そこはただの物流の会社ではなく、持っていることで持ち主に影響を与え、
時には持ち主を化け物に変えてしまうような品物を扱う会社だった…。

理解できない世界に唖然とする実虎。唯一彼が心を許していたのは、
幼い頃から持っていたひとつの本。
それにはキリーという謎の生き物がついており彼を励ますのだった…。
実虎の新しい環境での生活は、一体どうなってしまうのか?
<一迅社WEB|月刊コミックZERO-SUM>
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久々に手にしたZERO-SUM本誌に掲載されていた10話(2巻収録)が衝撃的で、
そこから入った作品。「#000000」は、#RRGGBB形式で黒を表す色指定値。
なお、上記サイトでの作品解説では「キリー」となっているが、正確には「キリィ」。

伏生 実虎(ふき さねとら) をずっと支援し続け、里親として彼を引き取ったのは、
口が悪い若い青年、獅堂 鼎(しどう かなえ)だった。
リサイクルショップ、有限会社ラフワーカーズの社長でもある彼の元、中学生ながら社員として、
副社長で最年長の司馬 瑛秀(しば えいしゅう)
実虎と同じく施設で育ち、獅堂に引き取られた紅一点、烏丸 寧(からすま ねい)
そして、常に表情が硬めな年長組の暴走ストッパー 相坂 戌彦(おうさか いぬひこ)と共に
新生活をスタートさせた実虎は、今まで知らなかった「能力者」の世界に足を踏み入れていく。

作品のキーワードとなるのは、11年前に起きた東京大消失
これにより、東京という都市とそこに居たほぼすべての大人の命が失われ、
生き残った子供達も、それまで自分を取り巻いていた環境および自分自身の記憶、
そして、それらを失ったという感覚すら喪失していた。

何を失ったかは知らなくとも、失ったものの大きさは知っている…
彼らはロストチルドレンと呼ばれる。

+ + +

登場人物の中では、マスコット的な存在のキリィと獅堂が魅力的。
実虎が昔から持っている手帳に住み着く小さな生物キリィは、実虎にとって
大切な友人であり、よき相談相手であり、いつでも自分を励ましてくれる存在。
また、実虎が危険な目にあった際には、その能力を駆使して彼を守ろうとする
頼れる相棒でもある。

2巻の、まさしく10話でその正体が明らかになるのだが、それになにより驚いた。
しかし、それを念頭に最初から読み返してみると、より彼の言葉の真意を感じられる。
2巻冒頭、寧を一喝するシーンなどは、特に彼の愛情が込められているのだと思う。

一方の獅堂は、寧に対しては割と率直に思っていることをぶつけたり、
保護者としての顔を見せたりする。司馬とは共に悪ノリしたり、戌彦ともそれなりに
認め合ったりしているようなのだが、何故か実虎には素直になれず、
一歩ひいて接してしまう不器用さを併せ持っている。
それでも作品を読み進めていくと、彼が実虎に対して深い愛情を持っていることを
窺わせる描写が増え、実虎を大切に想っていることが否が応でも伝わってくる。
しかしそれは、実虎にとっては大変に分かりにくい部分ではある。

また彼は、実虎が施設に居た頃、クリスマスなどには実虎だけでなく
施設の子供全員にプレゼントを贈るという気遣いをみせたり、
突き放したように接してしまった実虎のことをそっと窺う様子を見せるなど
優しく繊細な一面をも持っている。

獅堂は、顔の右側の半分が潰れており、前髪で常にその部分を隠しているが、
何時何処で何故その傷を負ったかは不明。
彼が、寧や実虎を引き取った経緯も明らかになって欲しい部分である。
特に付き合いが長いらしい司馬とは、互いのことをよく分かり合っている
感があるので、彼との馴れ初めも気になるところ。
11年前の事件には、ラフワーカーズのメンバーが関わっているのかな?

某所で同梱されていたペーパーには、留学経験があることなど
獅堂の経歴が細かく記載されていた。
飛び級していることから、頭のよい人物でもあることが窺える。
瞳の色がアイスブルーとのことなので、生粋の日本人ではない模様。
それにしても、身長172cmで体重50Kg前後って、華奢というより痩せ過ぎだと思うのだが;

絵は綺麗で、キャラ同士のやりとりも軽快で楽しい。
獅堂と司馬、そして獅堂と戌彦が、息の合った言動を見せるのがまた楽しいし、
寧に対してのみ時折諭すような口調になる獅堂も、見ていてよいなと思う。
# そういえば、前作『水の旋律』は、ストーリーに惹かれなかったため
  数話見ただけで終わっているが、当時から絵は綺麗だったことを覚えている。

作品自体のテンポはよいのだが、11年前の描写が時折入るので、
若干目まぐるしさを感じるかもしれない。
話は、作りながら連載しているのかと勘繰る程度のブレが、若干あるように思える。
まだまだ謎も多いが、これからの展開を見守っていきたい。

巻末のオマケ漫画や、カバー下にこっそり連載されている『黒き花園(その)のアンチテーゼ』が
また面白く、これも密かな楽しみである。


 『嬉しいことがあったら 心から喜ぶだけで良いんだ
  それが 今お前が出来る一番の恩返しだ!』
―――――――――――――――――――――――――――
 『オマエが勝手に無力だと思っているオマエ自身の能力が
  たとえ 本当にこの場では無力なのだとしても
  何故オマエは 何もしようとしない?』

Gemeinschaft - ゲイマンシャフト[5] : 佐伯弥四郎

2007-09-05 23:58:57 | 漫画[少年]
月刊ZERO-SUMにて連載。(終了)

佐伯氏の初コミックス作品の最終巻。
月刊誌のコミックスは発刊ペースが週刊誌のに比べて遅いので、
前巻の内容を覚えてなかったりすることは秘密です。

最後だけあって、いろいろな謎や設定が明かされた巻でした。
というか、今まであまり気に留めてなかった部分が、この作品の根底に関わる設定だったのには
驚きました。まさか祖父が父だとは…!!
翠子さんのまさかまさかの正体にも驚きました。
そして、シスター・オルセンの見事な脚力には吹きました。

ブラッドとトムの出会いや、幼き日のブラッド、ラース、キャットの情景が見れて嬉しかったです。
一貫して、突き抜ける笑いが満ち溢れた作品でした。
最後はまぁ、らしい終わり方だったと思います。
佐伯氏の次の作品も期待したいと思います。
# 現在『ZERO-SUM』を購読していないので分かりませんが、もしかしたら
  新連載されているかもですね。

Q.E.D. [27] : 加藤元浩

2007-08-05 23:59:59 | 漫画[少年]
マガジンGREATにて連載中

リボーン感想が 興奮しすぎて まとまっていないので先にこちらを。

今回は、1件の放火事件を巡り、双子の姉妹が容疑者として挙がる『鏡像』と
2011年から開始される裁判員制度を取り扱った『立証責任』の2編。

まずは『鏡像』。
空家の2階から出火した火災。警察は放火事件とみて捜査を進める。
現場で証拠を集めるのは、定年を間際に控えた鑑識課のエキスパート佐久間。
散らばったさまざまな欠片から当時の現場の状況を組み立てていく彼は、
床に油の形跡があったことから放火と断定した。

容疑者は、空家を管理していた管理人、不動産屋、そして空き家の持ち主であった人物の双子の姉妹。彼女達は顔はそっくりだったが、ちょうど鏡に映したように、ほくろの位置だけが逆だった。
それが事件を解く鍵となるのだが。

それ以上に頭を悩ませたのが次の一文。

『鏡は左右を逆に映しているのではなく、実は前後を逆に映している』

最初見たとき「…はい?ゝ(゜▽゜|||)ノ」という感じだった;
# 実は今でもしっかりと理解できているわけではないが。
ただ私達が、重力に縛られているために、上下は固定されているものという先入観をもっているのだということは素直に認められた。そのせいで、左右が曖昧に感じられるということも。

要は、我々の世界は2次元ではなく3次元であるのだから、鏡も線対称ではなく点対称の像を結んでいるという理解でよいのだろうか…悩みどころである。
そして、前後の重要性を時間軸にまで展開するのは見事だと思う。

+ + +

もう一つの『立証責任』は、生徒達に裁判員制度への理解を深めてもらおうと
学校で企画された模擬裁判の話。
実際に起こった事件について、弁護側・検察側がそれぞれ弁論を繰り広げる。
犯罪の立証責任はすべて検察側にあり、裁判員は「被告は無罪」ということを原則に
双方の言い分を加味し、考え、判決を下さなければならない。

実際に字面でみるとかなり検察側にとっては不利な条件だが、実際に冤罪などが
起こっている現実をみると、その人の一生を左右することだけに
これだけの厳しさが必要なのだなと思う。

評決のとき、自分の推理に基づく判断結果を実際の結論に反映させなかった燈馬に
模擬裁判での裁判長役の人物がその理由を聞くのだが、そのときの言葉がまた印象深い。

『立証責任は全て検察だけにあり裁判員は提示された証拠のみで判断する』
『合理的疑いを越えた証明がなされない限り無罪 裁判の鉄則です』

…これがもうじきわが身にも降りかかってくるのかと思うと恐ろしい気がする;

次巻は『C.M.B』とのコラボ企画のようでこれもまた楽しみ。
といっても、もう27巻とは早いものだ。

LIARGAME [4] … 甲斐谷 忍

2007-05-29 23:45:20 | 漫画[少年]
週刊ヤングジャンプにて連載中

LIAR GAME 第3回戦は初のチーム戦となる「密輸ゲーム」。
本物の現金を使用し、北の国と南の国の2チームに別れる。そして、
それぞれ第3国へ向けて他国からトランクに金を入れて持ち出すというゲーム。
トランクに入れる金額は0円~1億円まで自由。

国境を超える際、他国の検査員の調査を受けなければならない。
1人の運び人に対し、1人の検査員。
そして、検査員が『パス』と言えばトランクに入っている金額分密輸成功。
『ダウト○○円』とコールし、検査員が言った金額が当たっているか
実際トランクに入っている金額より多ければ密輸失敗となる。

秋山と直、そして敗者復活戦を共に闘ったメンバーは同じチーム。
だが、ゲーム開始直後から相手チームに翻弄されてしまう。
なんとか途中まで勝負はイーブンにするものの、逆転の兆しはあるのか。

今シリーズは、1巻ではまとまりきらなかったか。
初っ端、秋山の『人は疑うべきだ』という言葉が印象深かった。


人を疑うとはつまり、その人間を知ろうとする行為なんだ。
『信じる』 その行為は紛れもなく高尚なことだ……
しかし、多くの人間が『信じる』の名のもとにやってる行為は
他人を知ることの放棄 つまり 無関心。

疑うことは決して「悪」じゃない。本当の「悪」は-
 他人に無関心になることなんだ


パンプキン・シザーズ [Pumpkin Scissors] [7] : 岩永亮太郎

2007-05-28 23:53:29 | 漫画[少年]
月刊少年マガジン増刊マガジンGREATにて連載中。

早いもので7巻。6巻の最後に出てきた『手紙』。
これが第2課の暗号文書だったことから、物語は新展開へ。

ステッキン曹長が解読してしまった手紙を装った暗号文書。
それは『支援を求む』というSOSメッセージだった。
冷淡な(コールド)ヴィッターとの異名を持つエリート、ヴィッター少尉は
規則に則り3課のメンバーを72時間拘束する措置をとる。

外出していてその手紙を見ていないアリスとオーランドは、ヴィッター少尉と共に
『手紙』を出した人物の居るカルッセルを目指す。
そこは、未だに特殊装甲車を操る軍人が町を守っていたが、
守るもの・守られる者の立場がはっきりし過ぎて、異様な世界を生んでいた。
その牙は、オーランドにも向けられる。

この地で戦災復興を行なうと決断するアリス。
そして、ヴィッターもまた、『手紙』を出した後この地で命を落とした部下、
フランシア伍長の身に起こった何かを調べ始める。

今回は、アリスのオーランドに対する気持ちがクローズアップされている。
ヴィッターに「特別な感情を抱いている」と評され一度は揺らぐアリスだが、自ら迷いを払う。

ヴィッターはアリスとオーランド、『少尉』と『伍長』という二人を
自分とフランシアに重ねていたのだろうと思う。
フランシア伍長はなかなかに好感の持てる女性。既にお亡くなりになっているとは…なんて惜しい;
もっと登場して欲しかった。

他人に命令されて行なったことでも、その責任は実行した人物に付きまとうという
オーランドの言葉が重い。
アリスがそれになんと返そうとしたのかがとても気になる。
2課のメンバーはオーランドを調べようとし、3課はヴィッターを洗おうとしているこの
互いの攻防も目が放せないし、アリスの姉エリスのキス大作戦が成功するかも気になるなー。


パンプキン・シザーズの少尉と伍長であること、その絶対が根幹にある。
この気持ちの正体がなんであれ、不誠実なものであるはずがない!

LIARGAME [1] … 甲斐谷 忍

2007-05-14 23:12:37 | 漫画[少年]
週刊ヤングジャンプにて連載中

馬鹿正直に生きる大学生、神崎 直(かんざき なお)
彼女の元にある日突然、一つの小包が届く。
箱を開くと、中には「LIAR GAME(ライアーゲーム)にエントリーされました」というメッセージと
1億円の現金が入っていた。

30日後のゲーム終了日に、その1億円を返還すること。それだけがゲームのルール。
ただし、このゲームには対戦相手がおり、相手から奪った分は
自分の賞金として獲得できるという。相手から金を奪う際の手段は問わない。
そして奪われた分は、自分が借金をしてでもLIAR GAME 事務局に返還せねばならない。

直のゲームの対戦相手は中学校時代の恩師。
しかし、馬鹿正直な性格ゆえ、ゲーム開始早々1億円を騙し取られてしまう。
末期ガンの父を持つ直は、崖っぷちに立たされた苦境を
若き天才詐欺師 秋山 深一(あきやま しんいち) に助けを求める。

最初こそ直を突っぱねていた秋山だが、その馬鹿正直な直の面倒を見る形で
LIAR GAMEに参加することになる。
その頭脳を駆使して。直の1億円を無事に取り戻すために。


というのが、第1巻の大体のストーリー。
なんだかんだ言って、面倒見がよく頭の切れる秋山がクールでよい。
直の馬鹿正直さは、魅力というよりも「仕方のないやつ」といった感じか。
# この文中でも、何度『馬鹿正直』と打ったことか;

甲斐谷氏は『ソムリエ』『ONE OUTS』の作者。
余計な線が少なく、淡々とした印象を受ける絵だが
人が人を騙す時の顔はなんとも言い難いものがある。

現在3巻まで発行。
大体1巻で大きな1つのストーリーがまとまり、完結しているので
巻毎で読みやすいのが嬉しい。
秋山が、過去詐欺師として動いた経緯が語られるのは3巻である。
現在は「密輸ゲーム編」が連載中とのこと。
また、土曜23:10からドラマとしても放映中らしい。
続きが楽しみ。

BRAVE 10(ブレイブ・テン) : 霜月かいり

2007-04-02 23:36:28 | 漫画[少年]
コミックフラッパーにて連載中

時は乱世。出雲の巫女 伊佐那海(イサナミ)を何者かが不意に襲った。
ただ1人逃げ延び、身を挺してくれた神主の言葉に従い真田幸村を頼りに信州へ向かう伊佐那海。
その途中で敵に襲われ、そのとき出会ったのが伊賀の天才忍者 霧隠才蔵

自分の感情に素直で真っ直ぐな伊佐那海は、才蔵を慕い共に信州へと誘う。
その信州の地では、真田幸村が10人の勇士を集めている最中だった。

無自覚ながら不思議な力を持ち、そのせいで狙われる伊佐那海は
いつでも才蔵のことを信じる。その信頼に応えようとする才蔵。
そんな二人の前に現れる、幸村に仕える甲賀忍者 猿飛佐助、才蔵の幼馴染のくの一 アナスタシア
常に幸村の傍に控える 六郎

そして、最強の敵服部半蔵
忍術だけではない、真田十勇士とそれを巡る物語。

というのが、大体のあらすじ。

霜月かいり氏は、戦国BASARAというゲームの漫画化にあたった人物。
流石、時代物(といってよいかは疑問だが)は慣れている感じがする。
少々線が見難い部分もあるが、全体的には綺麗だし、身体のラインも美しいと思う。
会話のテンポもなかなかによかった。佐助の言葉はちょっと分かり辛いが;

伊佐那海の力はまだ謎に包まれたままだが、それが物語の鍵となるのは間違いなさそうである。
2巻も楽しみな作品。

黒執事 [1] : 枢やな

2007-03-26 23:40:11 | 漫画[少年]
月刊Gファンタジーにて連載中

英国の名門貴族・ファントムハイヴ家の若き執事、セバスチャンは、
知識・教養・品位・料理・武術などすべてにおいて完璧な存在。
12歳の若き当主、シエルに仕える彼と、すっとぼけた4人の使用人のお話。

RustBlaster(ラストブラスター) の作者による執事漫画。
絵は綺麗なのだが、やはりオッサンは描き慣れていない印象を受ける。
4人の使用人は、ドジばかりで笑いを誘うが、名門貴族がなんであんな人たちを雇ってるんだろ…(←聞くな)

最初の方は、他の使用人がしでかした失敗の後始末に、ありとあらゆる知識と機転を駆使しつつ
奔走するセバスチャンに惚れ惚れしていたが、ここから既に彼がただの執事ではないということを
匂わせていた。
でも、まさか、「私はあくまで執事ですよ」という言葉が伏線になっていたとは…;

シエルの婚約者であるエリザベスが登場する話での、シエルとセバスチャンの関係が一番好きだ。
ワルツの練習をするシーンや寝る前のシーンは、この二人の絶対の関係が垣間見える。
さらわれたシエルが電話越しに「わんっ」と言うのを聞いて、「かしこまりました。すぐにお迎えにあがります。」と言うのもよかった。

お気に入りの台詞は
「1曲お相手願えますか?ご主人様(マイロード)」
「坊ちゃん、おねだりの仕方は教えたでしょう?」


にしても、あの人、デザートを預けた途端、全力(?)疾走どころか爆走したんだろうか…。
そう思ったら、ちょっと笑える。

家庭教師ヒットマン REBORN![14] : 天野 明

2007-03-18 19:06:03 | 漫画[少年]
恒例(?)本誌掲載時と異なる部分のピックアップ。
台詞と、ぱっと見修正されていると分かる部分を列挙してみた。間違い探しレベルのはムリ;
本誌の標的117~119は今手元にないので、もっとあるかもしれないな。

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■標的117

○骸:『心配無用』『……というべきですかね』 → 『心配無用』『……といっておきましょう』

○ツナ:(そうだ……骸は今 寒くて暗い……) → (そうだ……骸は今 寒くて真っ暗な……)

○リボーン:『お前は骸のやったことを忘れちゃならねーんだぞ』 → 『お前は骸のやったことを 忘れちゃならねーんだ』

○チェルベッロ:『明日の争奪戦は守護者対決最後のカード』 → 『明日はいよいよ争奪戦守護者対決最後のカード』

○獄寺:『いよいよヒバリの出番だな』 → 『ヒバリの出番だな』


■標的118

○ディーノ:『そか… しっかしおもしれーもんでファミリーってのは思考が似てくんだよな』
      『こいつらもさっき来てな。同じこと聞きにきたぜ』
     →『そか… そりゃあ恭弥が負けたら全部終わっちまうんだし心配だよな』
      『こいつらも心配なのか暇なのか。同じこと聞きにきたぜ』

○ディーノ:『そんで全員が恭弥のことを聞いて安心して寝ちまった』 → 『そんで安心したのか寝ちまいやがった』
 ツナ:『え…じゃ…じゃあ…』
 ディーノ:『完ペキに仕上がってるぜ』 → 『恭弥は完ペキに仕上がってるぜ』

○リボーン:『もしもの時どーすんだ?おまえがファミリーの危機を救うんだぞ』
      → 『最終決戦だからこそだぞ。おまえ もしもの時どーすんだ?』

○リボーン:『オレは本気だ』
 ツナ:『え……リボーン…』 → 『え……?リボーン…』


■標的119

○ツナ:『みんな…きっとボロボロでもう戦えないんだ…』 『こんなこと…考えたくないけど…』
   →『だって…リボーンのいうとおりだよ…』 『こんなこと…考えたくないけど……』

○チェルベッロ:『雲のリング ゴーラ・モスカVS雲雀恭弥』 → 『雲のリング ゴーラ・モスカVS.雲雀恭弥』


■標的120

○ベル:『まてよムッツリ』
 レヴィ:『ム!!?』 → 『ムッツリ!?』

○ベル:『なんかたくらんでんだよ うちのボスは』 → 『なんか企んでるぜ うちのボスは』

○了平:『メチャクチャだあ!!』 → 『無差別攻撃ではないか!』


■標的121

○バジル:『リボーンさん!これは…!?』 → 『一体どーなっているんだ!?』

○リボーン:『暴走しちまってんのか?』 『あの動きは人間じゃねーな』
     →『あの動きは人間じゃねーな』 『暴走しちまってんのか?』


■標的122

○バジル:『そんな…うそだ……!!』 → 『そんな…なぜここに!?』

○ツナ:『なんで……モスカから!?』 → 『……え?なんで……モスカ……から!?』

○ツナ:『ど…どーして!?』
 XANXUS:『やってくれたな もどき』 → 『どーしてじゃ ねーだろ!』

○9代目:『すまない…こうなったのはすべてわしの弱さゆえ…わしの弱さが……』
    →『すまない…こうなったのはすべて私の弱さゆえ…私の弱さが……』

○9代目:『だからこそ私は君を……ボンゴレ10代目に選んだ!』
    →『だからこそ私は君を……ボンゴレ10代目に選んだ……』

○ツナ:(オレ…この人を知ってる…!!)の次のコマから、涙が大量に加筆。

○XANXUS:『許さんぞ!!』 → 『よくも9代目を!!!』

○XANXUS:『9代目へのこの仕打ちは実子であるXANXUSへの
      そして崇高なるボンゴレの精神に対する挑戦以外の何ものでもない』
    →『9代目へのこの卑劣な仕打ちは実子であるXANXUSへの
      そして崇高なるボンゴレの精神に対する挑戦と受けとった!!』

○XANXUS:『父の胸の焼き傷が動かぬ証拠!!……よってリング争奪戦の結果を無効とし』
     『貴様を殺し 9代目の仇を討つ!!』
    →『しらばっくれんな!9代目の胸の焼き傷が動かぬ証拠だ!!ボス殺しの前にはリング争奪戦など無意味。
      オレはボスであるわが父のため そしてボンゴレの未来のために』
     『貴様を殺し 仇を討つ!!』

○リボーン:『リング争奪戦に勝ち次期ボスになったとしても』
     →『ただリング争奪戦に勝ち次期ボスになったとしても』

○リボーン:『ああ リング争奪戦は…』
      『XANXUSがボンゴレの全てを手に入れるために仕組んだショーだったんだ』
     →『ああ 仕掛けられた罠だったんだ』
      『事故であろうとモスカがツナの守護者を殺れば 遅かれ早かれ必ずツナが倒しに来ると読んでたんだろう』

○ツナ:最後のページ。『そのリングは返してもらう』 のコマとXANXUSのコマが入れ替わっている。


■標的123

○XANXUS:『根絶やせ』 → 『反逆者どもを根絶やせ』

○チェルベッロ:『お待ち下さい』 → 『お待ち下さい!』


■標的124

○バジル:(沢田どのの非凡な平凡さに気づいているんだ…)
    →(沢田殿の非凡な平凡さに気付いているんだ…)


■標的125

○ツナ:『リングと守護者を懸ける…?』 → 『リングと守護者の命を懸ける…?』

○ベル:『こいつら殺されずにすんで饒舌になってやんの』 → 『つかまったけど殺されずにすんで饒舌になってやんの』

○チェルベッロ:『広大なフィールドでの戦いを観戦できるよう観覧席と各所に大型ディスプレイ』
        『そして守護者の皆様にはモニター付きリストバンドを用意しました』
       →『広大なフィールドでの戦いを観戦できるよう観覧席と各所に小型カメラと大型ディスプレイ』
        『そして守護者の皆様にはカメラ搭載型モニター付きリストバンドを用意しました』

○ツナ:『わかってる』 『とっととこいつを片付ける』
   →『わかってる……』 『先にこいつを片付ける』
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おお、かなりの量だな…。
これだけ変更されているにも関わらず、「デクの坊」は「デクの棒」なんだ;_| ̄|○|||
リボーンはいつも単行本化に当たり修正が入るが、今回は特に多かった気がする。
特にXANXUS。

巻末アジトでは、スクアーロとルッスーリアのやりとりや、犬の凹みっぷりに笑ったが、
「ツナ」が「ツマ」になっていたり、ディーノの言葉が「ムチをどーやって持つかなだな」と
微妙におかしかったとこも楽しめた(ぉ。

魔砲使い黒姫 [12] : 片倉・狼組・政憲

2007-03-07 23:47:18 | 漫画[少年]
月刊少年ジャンプにて連載中。

引き続き過去での話。
死神ダーク・レイの誕生、そして鬼丸の伝説の発祥(笑)が語られた。
慈愛に満ちていた零がいない今、黒姫が時に憎まれ役となり愛を振り撒いている。
人格者としての立場を一気に確立していると思う。

そして、幼いレイに訪れる異変。
それがどう零に繋がっていくのかが楽しみ。
正直、魔砲によるバトルは毎回同じような感じがしてあまり燃えないので、
今回は楽しめる部分が少なかった。
テンポよく進んでいるとも言えるかもしれないが、「どうせ勝つだろう」という先入観が働くからか、バトル描写はもっと少なくてもよいのではないかと思えてしまう。

最後に登場した、死神としての零はかなり大人っぽくなっていた。
彼が出てきただけでテンションがあがる自分に驚いたことは内緒です。