箱庭を騙る檻の中の書庫

漫画や小説、音楽などに対する主観的感想。
最近偏り気味です。

Roman~星屑の革紐~(後編) : Sound Horizon+桂遊生丸

2007-07-24 23:56:24 | 雑誌[月刊]
ウルトラジャンプ 2007 8特大号 掲載

先月に引き続き『星屑の革紐』。後編ということで、今回で完結。
失明の恐怖に怯える幼いエトだが、プルーと共にあることでそれを乗り越える。
時が経ち、いよいよその目はなにも映さなくなるが、持ち前の明るさを忘れず
父を支えるエトに訪れるプルーとの別れ。そして新たな出会い。

エトが相変わらず可愛い。そして、プルーに込められた母の想いに改めて胸が熱くなった。
 # 実は『星屑の革紐』を聴いていると、数え切れないほど聴いているにも拘らず
  いまだにうるっとくることがある。

ラストの部分は、エトと母(プルー)と二人が若干異なる歌詞で同時に歌うのだが、
今回は母(プルー)の部分が使用されている。
犬としてのプルーの姿が、エトが幼いころに亡くなった母の姿として描かれてる場面は
とても微笑ましかった。特にプルーとエトが初めて会った場面の母の飛びつき方が可愛らしい。

歌では前半部分に出てくる『どうしてもこの名前好きになれないよ』という言葉が
物語の後編で出てくるとは思わなかったが、構成も上手いし、綺麗にまとめられている。
『プルーを最期まで見てやりなさい』と告げる父ローランもよいなと思うし、
なによりプルーと、その傍で一緒に眠るエトが本当に仲のよい姉妹であり、
特別な絆で繋がっているのだなと感じられたのがよかった。

=====================================================================
 忘れないで…母と歩いた…苦しみに煌めく世界を… 
  忘れないよ…君と歩いた…暗闇に煌めく世界を…

 いつだって…嗚呼…愛は星屑の…煌めきの中に在ることを……
  いつだって…嗚呼…人生(せい)は星屑の…輝きの中に在ることを……
=====================================================================

Roman~星屑の革紐~ : Sound Horizon+桂遊生丸

2007-06-26 23:16:17 | 雑誌[月刊]
ウルトラジャンプ 2007 7特大号 掲載

今月は『星屑の革紐』。星を意味する名を持つ少女エトワール。
彼女の目は徐々に光を失っていき、近い将来完全に見えなくなると告げられていた。
そんな彼女の元にやってきた大きな黒い犬、プルー。
今月は、エトワールとプルーとの出会いと、初期の生活についての物語。
一話完結だった前回の『歓びと哀しみの葡萄酒』と違い、数話構成のようで来月へと続く。
ページ数も若干少なめかな。

エトワールの愛称としてエトという呼称が付けられているが
それがまた可愛い。そしてエト自身とプルーとがまた可愛い。
何故か歌を聴いたときには、エトが一人…というか孤独な環境に置かされている
イメージがあったので、周りに愛されているという設定には頬が緩んだ。

にしても、父親が隻腕というのはあったが、まさかローランと断定されているとは…。

ぷにぷにしたエトワールの可愛らしさやプルーのコミカルさ、
ローランのよき父親っぷりが非常に読んでて微笑ましい『星屑の革紐』。
次号も楽しみだ。

月刊アフタヌーン 2007.5

2007-04-11 23:19:51 | 雑誌[月刊]
今春からアニメが始まる『おおきく振りかぶって』の
付録小冊子が読みたくて久々に買った本誌。

小冊子には、Webで公開されているキャラデザの白黒版と共に
ひぐちアサ氏のコメントが掲載されている。
キャラデザはかなりのこだわりがあったよう。
余談だが、小冊子には声優へのインタビュー動画が見れるページへの
パスワードが付いている。

本編では、序盤から3対0とかつてないほど攻め込まれている西浦。
阿部が試合中にいっぱいいっぱいなのは初めて見た。
「阿部くんがダメならオレもダメだ」と弱気になる三橋を花井が奮い立たせるシーンや
普段はすべてを阿部に任せてる三橋が「おかしい」と気付くのもよかったがなにより。

あれだけの情報で三橋の通訳ができる田島は凄いと思いました。

まだまだ試合は始まったばかり。これからどう試合が動くのか。
楽しみです。

ヴァンパイア十字界 [最終回] : 作/城平京、画/木村有里

2007-02-28 23:03:36 | 雑誌[月刊]
月刊少年ガンガンにて連載(終了)

と言うわけで最終回。
月に一人残ったアーデルハイトが、自らの命を賭して大地を整える中
地球に戻ったストラウス。
彼は、ブラックスワン 花雪との最後の戦いに臨む。

互いに容赦のない殺し合いを繰り広げる両者。
だが、もともと分が悪い勝負だったか、ストラウスの計算も及ばず
花雪がストラウスを捉える。
虫の息の中、それでも花雪のことを案じ、謝り、「気に病むことはない」と気遣うストラウスに対し、
花雪はステラに言われた言葉を思い出し、告げる。

『できなかったことばかりに目がいってるからダメなんです』
『もっと自分を認めてあげましょう』
『あなたにいと高き月の恩寵がありますように…』

ステラと初めて会ったときのこと、ステラと過ごした短い日々に想いを馳せ、
千年来見せることのなかった涙を流し、一人静かに旅立ったストラウス。
それを追いかけるかのように、花雪からもブラックスワンが旅立って行った。

ストラウス亡き後のことなどには一切触れず、あっさり終わった感が否めないし、
やはりストラウスが死ぬことでしか決着は着けられなかったのかと残念に思わないでもないが
綺麗にまとまっていて、これはこれでよいラストだったと思う。
あぁまた一つ楽しみが減ってしまった;

Ark(後編):原曲 幻想楽団 Sound Horizon / 絵師:桂遊生丸

2006-12-27 22:57:46 | 雑誌[月刊]
ウルトラジャンプ1特大号に掲載。

桂遊生丸(かつら ゆきまる)氏が描く、Sound Horizon の世界。
『Ark~アーク』の後編。

今回は「お兄ちゃんどいて!そいつ殺せない!」というフレーズが頭を過ぎるスタート。
前編を読んだときは違和感を感じていたのだが、それが払拭された感がある。

「監視卿 = (リアル)兄」で、コールドスリープ中の妹と楽園へ辿り着くことを夢見て
たくさんの被験者達の海馬を弄り、兄妹の愛の形を探し続ける。
その道が見つかるまで、何度でも何度でも。繰り返し実験を重ねつつ…。

監視卿の「失ったはずの薬指」を、妹からの刃を受けたときに失ったとした設定はとてもよかった。
あくまで解釈の1つだが、綺麗にまとまっていたと思う。
# まぁ兄がどうしてあれだけの実験施設を操れたかという疑問は残るが;

Ark(前編):原曲 幻想楽団 Sound Horizon / 絵師:桂遊生丸

2006-11-21 23:54:57 | 雑誌[月刊]
ウルトラジャンプ12特大号に掲載。

桂遊生丸(かつら ゆきまる)氏が描く、Sound Horizon の世界。
選ばれたのは『Ark~アーク』。

初っ端から『Baroque』のバロ子さんが登場したり、兄(フラーテル)の恋人役として
『StarDust』のスタダ子さんが登場したりとなかなかに楽しめたが…肝心の内容が…。

今まで自分が解釈していた内容とかなり違っていたので違和感が拭えなかった。
あれは、施設の中で擬似的に「兄」「妹」と刷り込ませた男女に恋愛感情を持たせるという
実験の話だと思っていたのだが。
妹は宗教団体に入り、一方兄は妹を拒否するために暴力を振るう設定。

これ…後編ではどんなことをやるのだろうか。
兄刺されて終了じゃないか…
兄妹の住むこの街自体が、実験施設ということなのか?
とりあえず、来月の後編も読んでみようと思う。

+ + +

サンホラの最新アルバム『Roman』を入手したが、各店による特典を組み合わせて
ようやく1つの特典CDが出来上がる仕組みのよう。
 例:TowerRecordのCDと、TSUTAYAのジャケット
「そんなに幾つも買えるか!」とか思いつつ買ってしまっている自分(+妹)が憎い。そして痛い;

また後日書こうと思うが、CDケースの裏に数字解読表があったり、
KingrecordsのサイトからボーナストラックがDLできたりと色々仕掛けが多い。
フランス語も多いけど(笑)。

蒼天の蝙蝠 : 荒川 弘

2006-10-16 22:28:10 | 雑誌[月刊]
月刊少年ガンガン11月号増刊 ガンガンカスタム No.1 に掲載

「鋼の錬金術師」の作者による、新作読み切り。
領主の嫡男、千代鶴はある日、河原で倒れている人間を助ける。
蝙蝠丸(へんぷくまる)と名乗るその少女は、千代鶴の叔父が抱える忍集団
『鉄鬼衆』の抜け忍だった。

千代鶴の元、暗闇で生きる忍ではない生活に安寧を見出していた矢先、
領主が急逝し、嫡男千代鶴を亡き者にしようとする叔父により鉄鬼衆が刺客として
放たれる。
蝙蝠丸は千代鶴を守るため、再び暗闇の道を歩むことを決意する。

というのが、大まかなストーリー。
蝙蝠丸が、自分を「鳥にも獣にもなりきれぬ蝙蝠」と評す場面や、
鉄鬼衆の頭領と合間見えたときのやり取りとかが好きだな。
また最後に、元服した千代鶴が蝙蝠丸(としてではないが)に語りかけるときの呼び方が、
「娘」「そなた」「貴女」となっていったのが印象的だった。
にしても、千代鶴のあの成長っぷりは予想外だったな。
いや、ナンパの才能の片鱗は見せていたけど…(笑/ぇ)。

バトルシーンもストーリーも読み応えのある1本。

DTM MAGAZINE 2006.11

2006-10-15 00:19:21 | 雑誌[月刊]
デスクトップ・ミュージックの総合情報誌。
ぶっちゃけ初めて買いました。(←ぶっちゃけ過ぎ)

入院中の知り合いに頼まれた雑誌を本屋にて物色中、たまたま目に付いた
『次世代音楽製作ツール』という言葉に惹かれて手に取ってみたのだが、あらびっくり。
物語を持った音楽「Sound Horizon 主宰Revoインタビュー&新曲PV」の文字が!
という訳で即GET。でも1,500て高いなぁ;

右上画面3/4で『終端の王と異世界の騎士』のPVが、左下画面1/2位でRevo氏のインタビューが同時に流れる形式。
PVはほぼ1曲分収録されており、誌面でのRevo氏の特集記事が2ページ記載されていたのでかなり満足。

PVの出来はというと…少年のイメージ部分がちょっと微妙な印象を受けた。
歌い手の女性3人はよいなと思ったが。あと、あの人形は怖いよ(泣)。
まぁ、それ以前に PV再生中は曲に夢中でRevo氏のインタビューを
これっぽっちも聴いてなかったなんて事は口が裂けても言えませんが…。

いえ、その、すみません;(平伏)

他にも様々な用途向けの便利なフリーソフトの紹介が多数されており、買ってよかったと思えた1冊。

赤丸ジャンプ 2006SUMMER

2006-08-16 18:22:50 | 雑誌[月刊]
■家庭教師ヒットマン REBORN!人気投票結果発表

1位:ツナ!!
わー、おめでとうっv テコ入れ大成功だね。
うんうん、自分の好きなキャラが上位だと嬉しいもんです。

今回はトランプ風に発表。
人気キャラ上位13人は、ハートのカードになぞらえられた人物紹介と
クローバーになぞらえられた名場面の紹介。
人気キャラ14位~27位はダイヤの、悪役キャラの上位13人はスペードの
カードになぞらえられた、漫画のコマでのピックアップ。
…スカル、小さいなー(笑)。

ちなみに、人気キャラ部門順位は以下の通り。

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
1:ツナ / 2:ヒバリ / 3:獄寺 / 4:ディーノ / 5:ランボ
6:山本 / 7:バジル / 8:リボーン / 9:了平 / 10:Dr.シャマル
11:コロネロ / 12:持田 / 13:みー君

14:ハル / 15:イーピン / 16:フゥ太 / 17:ビアンキ / 18:京子
19:ロマーリオ / 20:奈々 / 21:家光 / 22:ロンシャン / 23:草壁
24:霧の守護者(不明) / 25:パンティーラ / 26:チェルベッロ / 27:レオン
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +

バジルの上位ランクインは、天野先生にとっては予想外だったらしいが
私は嬉しいぞ(←聞いてない)。
『パンティーラ』は『パンテーラ』じゃなくなっちゃったのかしら?(悩)
持田とみー君の順位が、結構意外だった。

悪役キャラ部門は以下の通り。

+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +
1:骸 / 2:ランチア / 3:ベル / 4:スクアーロ / 5:柿ぴー
6:犬 / 7:XANXUS / 8:マーモン / 9:スカル / 10:M・M
11:ルッスーリア / 12:レヴィ / 13:バーズ
+ + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + + +


■彼女と夏と僕

自転車の二人乗りは犯罪です。


■DISPENSER

「カイン」の作者、内水融氏による読み切り。
良くも悪くも、カインの世界観を引き継いでいる感じだなぁ。
話自体は勧善懲悪モノ。でも『殿(しんがり)を務める』ことの難しさと
一般的な認識の差を取り上げたのはよかったなー。


■ベルモンドの拷問百景

「どうしてこんなことができるのか」「それは私にもわからない」
マル投げキタっ!(笑)
あらら、永遠に封印されちゃったよ。

今回の赤丸の作品の中で、少し変わった雰囲気の作品だったので
目を通してみたけど、イマイチ絵が迫力に欠けるのが残念。
主人公の優しさを唐突にフォローされてもなーという感じもした。
設定は悪くない…かな。(←弱気)


■最凶(?)のクラスメート。

話は楽しめた。絵が若干不安定だったり、コマの流れが分かり難かったりしたけど;
いわゆるツンデレヒロインかー。
双子の姉ちゃんが可愛いなー。(←脈絡なさ過ぎにも程がある)


■べしゃり暮らし

第一部完。どうやら、上妻と辻本が芸人を目指す第二部がある模様。
ネタをパクられたが、二人のお笑いの基本であるお昼放送のノリで乗り切った『きそばAT』。
ロッテンマイヤーズの二人が満点を出すも、校長が0点で優勝を逃す。
結局、本当の実力は周りが認め、上妻のオヤジさんも認めたってことでよいのだろうな。
さてさて、どこで第二部をするのやら…。

+ + +

赤丸の特色かな。全体的に「少年漫画!」って感じの作品が多い。
いや、ま、対象は少年なんでそれでよいのだけどね。
線の太過ぎる絵は見難いんだよなぁ;

でも、『マジ・ヤツ』という作品の描き込みっぷりは凄かった!
「人間に戻れない」という設定が全然活かせてない気がしたのと、
作品中のツッコミがあまり好きではなかったので感想は書かなかったけど。

『お前が死んだらオレが悲しむ』ってのは、銀ちゃんの台詞だよね。
おっさんに取られたー(涙/ぉ)。

月刊少年ガンガン 8月超特大号

2006-07-17 23:59:59 | 雑誌[月刊]
相変わらず、凶器になり得る厚さ。
超特大号なのはいつものことなのだが、毎回書かなきゃならんのかなぁ;

■鋼の錬金術師

今回で過去編が終了。次回から新展開とのこと。
スカーの兄の死、そしてスカーによるロックベル夫妻の殺害、
マスタングとホークアイの決意。
綺麗にまとまってたけど、この出来事だけでホークアイは
マスタングをあそこまで守ろうと決めたのかな?
そこら辺は、ちょっと首を傾げるところだなぁ。

驚いたのは、キンブリーが賢者の石を飲み込んでたこと。
え゛、そんな描写あったっけ…(←覚えてない;)。


■はじめての甲子園

緑ちゃんてば、可愛いなぁ///v
竜も、緑ちゃんに胸を貸すとは…よいじゃないのこの二人♪


■屍姫

景世の葬儀終了。
周りの人が悲しみに暮れる中、オーリは契約譲渡の話を持ちかけられる。
景世との最後の約束さえ守れないと、無力感に打ちのめされるオーリ。
にしても、マキナが囚われてるのはなんでかな?


■閉ざされたネルガル

以前、巻末に連載されてた4コマの続きが漫画として登場。
漫画としては、若干拙さを感じる部分はあったけど、
ネルガルさんが好きなので許す!(マテ)

でも、あのヒゲはなかろうに…_| ̄|○


■ひぐらしのなく頃に 暇潰し編

大石と赤坂のナイス・コンビプレーにより、寿樹救出終了。
ほっとしたところで、村中の公衆電話の線が切られる事件発生。
梨花の仕業…?なところで次号。


■彼岸の鬼

第8回SEマンガ大賞 準大賞受賞作。
…最初の説明が分かりにくい;
んでもって、黒尾帝の次男坊の存在意義も分かんない。
いや、可愛いけどね!?好きだけどね!!?

にしても、彼岸て女だったのね。
『この女』って言葉が、誰を指してるのかわかんなくて参った。
チサがどうして話せるようになったのかもわかんなくて参った。
最後の『悪くはないな』という台詞も意味わかんなくて参った。(わぉ)

わかんないこと多過ぎでしたけど、準大賞を取っただけあるというか。
絵は荒削りだけど構図は上手だし、話も面白かった。と思う。(←弱気)


■ヴァンパイア十字界

御前側が焦り、その権威が失墜していく中、
ストラウスサイドは着実に対策を練っていく。
リー博士の宿題がこんなに早く終わるとは思ってなかったけど、
約束通り、ストラウスは人類を救うことを告げる。
が、その一方で、月に夜の国を再建する計画を実行に移そうと…。

って、あれ?ダムピールの皆さんをどうやって運ぶのかな?


■王様の耳はオコノミミ

キイチのまさかの敗北から一転。揚羽側に買収行為発覚のため逆転勝利。
揚羽は何も知らなかったとはいえ、買収行為をした大村を責めない潔さが素敵。
彼女のために拳を振るい、ハンカチを差し出すミノルも素敵v

そして、でました『絶対領域』。
テニプリでいう『無我の境地』っすね。


■マテリアル・パズル

久々登場プリセラの『あたし達は強くならなきゃいけない…でも…どんどん弱くなってもいるんだ…』という言葉が切ない(泣)。


次号は、スパイラル・アライブが連載開始だそう。