箱庭を騙る檻の中の書庫

漫画や小説、音楽などに対する主観的感想。
最近偏り気味です。

WJ39号 家庭教師ヒットマン REBORN! 標的206『風紀』

2008-08-24 01:52:47 | 雑誌[J]
タイトルが「風紀」なのにぶっ飛びました今号。
一つ大きな欠伸をした後、すくっと立ち上がり幻騎士を見据えるヒバリ。
一方幻騎士は、目の前に居るのが10年前のヒバリであること、
そして、タイムトラベルが起こったことに内心驚いているようです。

「スケジュールがつまっているんでね」という10年後のヒバリの言葉を
思い出し、「この時代のヒバリがこうなることを見越していたのか…?
ボンゴレ側は自らタイムトラベルを実行できぬはず…」と自問自答します。

そんな彼の前に降り立ったヒバリはマイペースに話しかけます。

ヒバリ:『ねぇ君』 『並中なら』
    その眉毛は校則違反だ

「ドーン」て効果音にこちらがドーンて感じですよわお!
ドアップの幻騎士の眉毛にお腹がよじれそうです。
そうか、麿眉は校則違反でしたか。

幻騎士:『こ…これは…』

言い訳しようとする幻騎士。理由があるのか!!?
是非聞いてみたかったのですが、ヒバリはすぐに麿眉に興味を失ってしまいます。

ヒバリ:『まあいいさ』

いいんですか。

ヒバリ:『しかし なぜ うちの行方不明だった生徒が倒れてるんだい?』
幻騎士:『……山本武はオレが屠った』
ヒバリ:『ふぅん君が…じゃあ話は早い』

一瞬にして動揺を封じ込めた幻騎士と壮絶な笑みを浮かべるヒバリ。
そして。

ヒバリ:『君の行為を並中への攻撃とみなし 僕が制裁を加えよう』

ヒバリはどこからかトンファーを取り出し嬉しそうに構えます。
闘う気満々のヒバリを前にして、幻騎士は冷静に現状を分析します。

一つは、今目の前にいるヒバリが、この時代のことを理解していないこと。
従って10年後のヒバリが自発的に入れ替わったとは考えにくいこと。
そしてもう一つは、ヒバリがボンゴレリングを嵌めているということ。

しっかり中指にしてますねボンゴレリング。
それだけでビックリしてしまいます。何気に気に入ったのでしょうか。
…「指輪は校則違反じゃ?」とかは、歩く校則手帳の風紀委員長には
通用しなさそうなので黙ってます。

『いくよ』 と声をかけ、幻騎士に仕掛けるヒバリ。
しかし、あえなく攻撃を打ち返され、逆にふっ飛ばされてしまいます。

幻騎士:『雲雀恭弥といえど 小童では話にならん』

余裕の幻騎士の視線の先で、ガラガラと瓦礫の中から体を起こすヒバリは
派手に鼻血を出し、ムッスーと不機嫌です。
10年後のヒバリを見慣れていたからか、余計に表情が幼く見えます。

それにしても幻騎士はやはり相当な強さなのでしょう。
それは分かるのですが、これで通算3人相手にしているのだと思うと
大変だなぁとかしみじみ思います。

場面変わりツナサイド。

額から炎を出し、見た目が一見化け物のように変貌を遂げた死茎隊の姿がありました。

リボーン:『何だありゃ…人間なのか?』
スパナ:『……………元々はね』

なんだか完全に傍観者な二人がよい感じです。

アイリス:『さあひねっといで 下僕どもv』

アイリスのその一言で、ツナに襲い掛かる死茎隊の2人。
ありえないほど伸びた腕がツナへ襲い掛かります。
片手ずつで受け止めつつも、押されるツナ。
「筋肉どころか、関節まで増殖しているのか?」と推察した次の瞬間、
ツナの体が浮き上がり、死茎隊の重い蹴りがツナの胸を打ちます。
血を吐きながら、壁を突き破り吹き飛ばされるツナの姿に
『……………だからムリだって…』 と顔を覆うスパナ。

リボーン:『本当にあいつら人間なのか?』
スパナ:『……………死茎隊』『ミルフィオーレ人体覚醒部の被験体だ…』

曰く、改造された肉体が、全身をおおう特殊なスーツとアイリスのムチの雲の炎により
異常な体質変化を起こし、人体に眠る攻撃能力が覚醒した結果だそうです。
人体実験とは酷いことをと呟くリボーンですが、スパナは「それは少し違う」と
その言葉を否定します。

彼ら4人は、元々人体覚醒部の博士で、全員が助手のアイリスにほれていたのだそうです。
アイリスを一番喜ばせるのは自分だと競うように、自らの肉体にメスを入れ
肉体を改造していった彼らの生きがいは、殺戮と妖花アイリス。

そのアイリスに『よーくやったよ 下僕どもv』 とのお褒めの言葉をもらい
猛る死茎隊の姿に『……………イビツだな』 と感想を漏らすリボーンが印象的です。

ボンゴレの腕ごとかっさらっといでと声をかけるアイリス。
穴の開いた壁が上へと上がっていった先には、しっかりと自分の足で立っている
ツナの姿がありました。

アイリス:『へぇ なかなかしぶといじゃないか』
ツナ:『スパナ 何をしている』 『早くコンタクトを完成させてくれ』
スパナ:『え』 『…………』

アイリスの言葉を無視し、しかし視線は外さないまま告げられた言葉に
二の句が告げないスパナですが、リボーンは「そうか…」としたり顔です。

完成時間は変わらないのがポリシーなら早くつくれというリボーンに、
キング・モスカより強い死茎隊相手なのだからムダなあがきだと言うスパナ。
しかし。

リボーン:『ツナは そう感じてねーぞ』

腕組みしたままの家庭教師の言葉を体現するかのように、グローブに炎を点し
死茎隊へと突っ込んでいくツナ。

アイリス:『いいやムダさね』 『やっちまいな』

妖花の名に相応しい、妖艶な笑みを浮かべるアイリス。
その言葉に応えるかのように、先程と同じように腕での攻撃を繰り出す死茎隊。
しかしツナは寸でのところでその攻撃をかわし、額に膝蹴りを入れて一人沈めます。

目の前の光景に驚愕するアイリスとスパナ。
更にツナは、もう一人の攻撃をかわしざま、今度は肘鉄で倒します。
そのまま空中に身を躍らせるツナの姿にアイリスは
「何だい?どーなってんだい!?」と動揺を隠せません。

スパナ:『ウチの知るボンゴレとは…まるで動きが違う…』
リボーン:『キング・モスカ戦とでは違う所が2つあるからな』

一つは、キング・モスカを倒した経験。
それがあの時とは比べ物にならない程戦闘能力を引き上げているそうです。
『でも あれは成長とかのレベルじゃない…』というスパナに、ニッと笑って
『ああ』と答えるリボーンがよいです。

もう一つは、相手が機械ではなく生きた人間だということ。
生身の人間だからこそみせる動きや考えの予兆というものがあり、
ツナはそれを感じとっているのだそうです。

『これこそが ボンゴレの血(ブラット・オブ・ボンゴレ)に継承される
“見透かす力” またの名を 超直感!!!』

本領を発揮し、死茎隊を片付けていくツナの勇姿で以下次号!!
にしても、超死ぬ気モードのツナは美人度が上がっている気がします。

久々に、ツナとリボーンの絆の強さが見れて嬉しかったです。
もしかしたら、ツナ自身以上に教え子のことを分かっているかもですね。
そして、思いの外スパナとリボーンが仲良しさんです。
この二人もなんだか和みます。完全に他人事状態だからでしょうか。

生きた人間にこそ有効な超直感。
普通に考えれば、機械は決められたプログラムに従った行動しか
取らないものですから、反応パターンや弱点などを見透かすのは
より容易のように思えますが、そうではないのですね。
逆に、機械が予測し得ないような反応をする人間に対し
この力が有効であるならば、確かに最強…なのかな?

しかし、ぶかぶかのツナギを来たツナのシルエットが
ちょこんとしているのが妙に可愛かったです。
死茎隊が全員やられたら、アイリスはどうするのでしょう。
闘うのかな?
ヒバリと幻騎士のバトル、獄寺とγそしてクロームと草壁と
ランボとイーピンの現在も気になります。
ヒバリ…どう闘うのだろう…。

なにはともあれ、次回も楽しみです!


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2 コメント

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こんにちは! (アリス)
2008-08-24 09:09:35
こんにちは。
今週号のリボーンもみんなかっこいいようですね!
1番印象的だったのは、雲雀さんが幻騎士相手に「その眉毛は校則違反」と言ったところです。
どんなときでも風紀なんですね、さすがです!!
この戦いは10年前の雲雀さんにとって大きな戦力になることを祈るばかりです。(もちろん勝ってほしいです。)
では失礼致します。
返信する
今週号のリボーンは (書庫の管理人)
2008-08-24 23:56:10
ツナもヒバリも幻騎士も死茎隊も暴れ回ってますね。

改めてこんにちはです。
いつもご覧くださりありがとうございます。
ヒバリの「その眉毛は~」にはヤラれました
かなり印象に残るというか、衝撃的でした(笑)。
常に風紀委員長なのですね彼は!

アリスさんの仰るとおり。
10年前のヒバリがいかにこの時代の闘い方を
身に着けるかが注目される一戦ですね。
了平の置いてけ堀具合が気になります;
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