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賢い子に育てたい! ~家庭学習で中学受験2018~(2024大学受験終了)

中学受験に向けての学習について書いてきましたが、受験終了。
現在は、中高一貫校の生活などを書いています。

小学校受験・・・する?しない?

2011年07月11日 | 小学校受験
前の記事で、我が家は小学校受験をやめることにしたと書きました。
その理由について、今日は書きたいと思います。


最初にこれだけ言わせてください
これから書く内容は、小学校受験を否定しているわけではありません。
私が勝手に感じてそういう選択をしたというだけなので、嫌だな~と思われる方はスルーしてくださいね。


私は長い間教育業界で働いている為、公立小学校の中身がどんどん酷くなっていることは痛感していました。
私の住んでいる区の隣の区になりますが、授業崩壊の噂も聞いています。
何年か前、私の住んでいる地域の小学校でもそのようなことが起こったことがあるとも聞きました。

私の息子は結構真面目で、習い事とかでもふざけたり騒いだりしてきちんとやらない子を嫌がる傾向がありました。
それが原因で、ある英会話スクールを辞めたこともあります。
まあそのときは、相手の子があまりにも酷く、レッスン中に怪我人が出るんじゃないかと思うほどだったんですけどね

そんなこともあり、私は不安になってしまいました。
「授業中にお喋りしたり立ち歩いたり、そんなことが普通になっている今の公立小学校ってなんなの」と。
先生が強く注意できない世の中になってしまっている…。
保護者の過剰なクレーム、常識が通じない人たち…。
教育者としては、本当にやりにくい世の中になってしまっています。

それで、私立小学校の受験を考えたというわけです。
でも、勉強にすっごく力を入れているとか、中学受験に向けての対策がすごいとか、そういう学校ではなく…。
1クラスの人数が少なく(25人前後)、生徒一人一人をきめ細かく見てもらえる学校がいいな~と。
そして、「心の教育」に力を入れているところ。
そんなことを考えて、2つの小学校を選びました。

そして、幼児教室の体験をいろいろ受けました。
そこである出来事が起こったのです。
ずっと前の記事「3~4歳の教育(1)」にも書きましたが、お受験教室のやり方に疑問を持ってしまったんです。
記事に書いた教室だけではなく、他の教室でもそうでした。
例えば、「巧緻性」の授業についてです。
「色の塗り方はこうやるのよ」とか、とにかくやり方を指示されます。
自由に絵を描けないんですよね…。
息子はアトリエにずっと通っています。
親から見ても、色使いなどは大人並です。
でもそうなったのは、アトリエの先生が自由に描かせてくれる中で上手にアドバイスしてくれたからだと思っています。
だから私は、型にはめたような絵を描かされる、お受験教室のやり方に疑問を持ってしまったのです。

工作の授業の後、「もっとスピードをあげないとですね」とある教室で言われたことがあります。
それを聞いたときに「あれ??」と思いました。
ある幼児教室のセミナーに参加したときに聞いた話を思い出したからです。
「巧緻性の問題については、完成させることではなく、指示通り丁寧に出来ているかを見られます。実際、半分ぐらいしか出来なかった子も、合格しています。」と、おっしゃっていたのです。
その教室は合格実績はもちろんですが、先生方の授業方法がなんだか違っていました。
親の教育までしてくれるような、とても熱心な、子供のことを本気で考えてくれていると感じられる教室でした。
遠くてそこには通うことができなかったのですが、今でもセミナーなどには参加しています。

そんなことを思い出し、体験授業を受けた幼児教室のほとんどに対して「なんか違う」と感じてしまったのです。
「合格する為の子供」を作ることに一生懸命だと。
もちろん、幼児教室にとって大切なのは合格実績で、売上を上げないとやっていけないというのもわかります。
私もずっと学習塾で働いてきているので、その辺は重々承知です。
でも、もう少し「子供自身」を見てほしいな…。
息子は真面目な性格なので、大人(先生)の言うことを人一倍強く受け止めてしまう部分もあり、それも心配…。
そんな風に思い始め、幼児教室に通わせないで受験するという無謀な選択をしました。

そのうち、小学校受験の合格基準自体にもだんだん疑問を持ち始めるようになってしまいました。
小学校によっては、きちんと「子供自身」を見てくれる学校もあるはずです。
でも、多くの幼児教室で型にはめた指導をしている状況から判断すると、なんだかほとんどの学校がそういう子供を望んでいるような気がしてしまって
これは、私の勝手な思い込みなんですけどね

みんなで同じような服を着て、面接で同じような受け答えをして、願書にも同じような志望理由を書いて…。
願書の代筆とか、面接での応答集とか・・・合格の秘訣に関する商品が、ネットでもたくさん売られてますよね。
なんか嫌だな~と思ってしまいました

それでずっと迷っていたのですが、そんな時にあの大震災がありました。
「何かあったときに、すぐに徒歩で迎えに行けるところにいてほしい。」と強く感じたのです。
いろいろ考えたら、怖くて怖くて…。
それに、息子はすごく小柄で、細いのです。
電車のラッシュも心配でした。
過保護すぎますね
そういうこともあり、毎日不安な気持ちでいながら電車で遠くの小学校に通わせるよりは、近所の公立に通って中学受験に向けて頑張っていこうと思ったのです。

息子自身は将来の夢がはっきりしているので、昔、その職業に就くためにはどうすればいいのかを私に聞いてきました。
それで私立小学校という選択肢が出てきたのですが、今回の件でそれがなくなりました。
その為息子ときちんと話し合った結果、中学受験という道に対して納得してくれました。
それで今は、この前の記事「中学受験に向けての我が家の取り組み」に書いた内容をやることになったというわけです。


これが、我が家が小学校受験をやめた理由です。
最初にも書きましたが、小学校受験を否定しているわけではありません。
我が家では、息子の性格と夫や私の考えなどをトータルで見て、そういう選択をしたというだけのことです。
でも、小学校受験の問題が「知能教育」になるのは事実です。
受験をしないとしても、あのような問題はやってみる価値は十分あると思いますよ


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小学校受験で良く出る問題

2011年06月27日 | 小学校受験
最近はメンタル面の話が多かったので、今回は久々に小学校受験関連の内容を書きたいと思います。


ずっと前になりますが、ある幼児教室の先生の話を聞く機会がありました。
そのときに受験に良く出る問題についてお話をされていました。
その中から3種類、紹介したいと思います。

1つ目。
「7人が1列に並んでいます。写真を撮ることにしたのですが列が長すぎて1枚の写真に入らないので、3枚の写真に分けて撮ることにしました。左側、真ん中、右側の3箇所を撮った写真があります。」
そして、左から○番目や右から○番目に誰がいるのかを答えさせる問題です。

2つ目。
「果物を乗せた汽車があります。動物たちは、自分の前に止まった果物を食べることができます。」
そして、ウサギさんがりんごを食べるときにクマさんは何を食べられるか、などを答えさせる問題です。

このような問題をやるときに、我が家では少し工夫していました。
問題集の絵はどれも同じような感じでおもしろみがないので、子供の好きな「ONE PIECE」のキャラクターを使って作成してみました

1つ目の問題↓


2つ目の問題↓


次に、3つ目。
これは文章で説明するのが難しいので、先ず写真を載せます。

これも、子供の好きな「ドラクエ」のキャラクターと、E5系はやぶさを使いました。

「矢印の通りに進むとき、どのマスに止まりますか。」
「矢印の通りに進んできたとき、最初はどのマスにいましたか。」
というような問題です。


このような種類の問題は、意外と正答率が低いそうです。
ご家庭でも工夫して、楽しく勉強してみてくださいね


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「鏡映像」

2011年05月20日 | 小学校受験
今日は、リクエストが多かった「鏡映像」について書きたいと思います。

「鏡」ってなんでしょう?
子供にとっては難しい質問です。
「反対に映るのよ」と言っても、「反対って??」とよく意味がわかっていませんよね…。

簡単に言うと、「線対称」なのです
まずは、そこから理解させてみましょう。

急に絵をみせて「線対称っていうのは・・・」と説明しても、きっとわかりません。
最初は、下の写真のようなものを使うことをおすすめします。



「線で折ったら、ぴったり重なるんだよ」と教え、色を塗らせてみましょう。
わかりにくいようなら、それぞれ切り取って、実際に折って透かして見せるといいかもしれません。
理系タイプの子には、「線から何個目は何色になる」という方法で説明するとわかりやすいと思います。

四角いマスに慣れてきたら、次は○をいくつか描いて色分けしてみます。
今度はマスのように隣がくっついてないので、ちょっと難しいかもしれません。
その後、○△□などの図形もやってみましょう。

ここまで完璧にできれば、「線対称」は理解できたということです。

次の段階として、簡単な絵に挑戦です。
カップとか、子供が描きやすい物が良いと思います。

慣れてきたら、折り線(対象の軸)なしで練習してみましょう。
絵だけ見せて「鏡に映ったらどうなる?」と質問し、描かせてみます。

このように段階を踏んでいけば、子供は理解しやすいと思いますよ。

小学校受験の問題を見ると、とっても複雑なものもありますよね…。
でも、基本がしっかり理解できていれば解けるはずです
焦らずに、基礎から順番に教えてあげましょう


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「シーソー」「つりあい」

2011年05月16日 | 小学校受験
今日は、小学受験問題で多くのママが頭をかかえてしまう「シーソー」と「つりあい」について書きたいと思います。


こういう問題って、説明するのが難しいんですよね…。
何度説明しても子供はわかってくれない…。
ママはイライラ・・・子供は焦ってますますわからなくなる・・・ママはもっとイライラ・・・爆発
なんてことになっていませんか?

子供にとっては、紙に描いてある絵を見てもなかなか理解しにくいんです。
ご家庭で立体シーソーを手作りするというのは大変なので、平面シーソーを作ってみましょう。
割り箸でも細く切った厚紙でもいいので、それをシーソーとします。
お子様の好きなものを3種類、紙で作ります。
ここでは、「りんご」「みかん」「もも」で説明しますね。
あと、子供に「りんご」「みかん」「もも」を描いた紙を渡しておきましょう。

シーソーの両端に、その紙を1つずつ乗せます。
例えば「りんご」と「みかん」を乗せ、ママが「りんご」を下に傾けます。
「どっちが重い?」
「りんご!」
そこで、重かったほうに「○」、軽かったほうに「×」を渡しておいた紙に描かせます。

次は、重かった「りんご」と「もも」をシーソーに乗せ、「もも」を下に傾けます。
「どっちが重い?」
「もも!」
そして、「○」と「×」を描かせます。

この時点で、「りんご」は「○」「×」、「みかん」は「×」、「もも」は「○」となっていますよね。
「○」だけしかないものが一番重く、「×」だけしかないものが一番軽いことを教えます。
目で見て明らかにすれば、子供も理解しやすいですよ

これができたら、次はもう1種類「いちご」を増やします。
「もも」と「いちご」をシーソーに乗せて、「いちご」の方を下げてみます。
そうすると、「もも」が「○」「×」になり、「いちご」が「○」だけになりますね。
「いちご」が一番重いということです。

もし反対に、「もも」を下げてみたとします。
結果は、「もも」が「○」「○」で、「いちご」が「×」になるので、「○」の数が多い「もも」が一番重いということになります。

こんな感じで、いろんなパターンで練習してみてください。


この平面シーソーは「つりあい」の問題にも使えます
どちらかというと、「シーソー」よりも「つりあい」の問題の方がつまずく子が多いかな…。

「つりあい」では乗せる物の数が多めに必要になるので、色が違うおはじきとかそういう物の方がラクだと思います。
あと、シーソーも2つ用意してください。
左側に「赤」を1つ、右側に「青」を2つ乗せます。
これがつり合っている状態です。
「つり合っている」=「同じ重さ」ということを、最初にしっかり理解させてくださいね。

ここからが重要です。
「赤」が1つ=「青」が2つ
これを完全に理解させなければなりません。
この状態のシーソーを、そのまま横に置いておきます。

次に、左側に「赤」を1つ増やします。
そこで問題を出します。
「シーソーはどっちが下になる?」と。
子供は左側を下げるはずです。
ここまではきっと、ほとんどの子がわかりますよね。

次に、「右側に何を乗せれば、つりあうかな?」と聞いてみましょう。
もしここで、右側に「赤」を乗せたとします。
左側に「赤」を1つ乗せたのだから、右側にも「赤」を1つ乗せればつりあうというのは、自然な考えです。
ここで、横に置いたままのシーソーを見せましょう。
「赤」1つと「青」2つがつりあっています。
それなら、今置いた「赤」を「青」に換えるとどうなるか。
これは「おきかえ」の問題の基本にもなります。
実際に、子供にやらせてみましょう。
「赤」1つと「青」2つを交換することになりますよね。
そうすると、「赤」2つが「青」4つとつりあうことがわかります。

ここで、右側に「青」を1つ足してみましょう。
「シーソーはどうなる?」
子供は右側を下げますよね。

こんな風に、実際に物を使って練習してみてください。

いつもいつも書いていますが、ペーパー問題はその後ですよ


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「みぎ・ひだり」と「四方からの観察」

2011年05月12日 | 小学校受験
今日は、ママ友から相談があった「みぎ・ひだり」について書きたいと思います。


小学校受験をする場合、この「みぎ・ひだり」がわかっていないとお話にならない・・・なんて言われてますよね
それでママは必死に教えようとする…。
ペーパー問題を見ながら「自分の手でやってみなさい!」「違うでしょ!こうでしょ!」と、ついつい怒ってしまうという話はよく聞きます。

この段階に行く前に、まずは「右側」「左側」がわかっているかどうかを試してみてください。
子供って、意外とわかってないんですよ~。
「う~んと・・・こっちが左かな~」というようなレベルなら、まだ理解できていないということです。
即答できるぐらいにならないと。

次に、2人で鏡の前に立って練習してみましょう。
ママや子供が手を上にあげて「どっちの手?」と問題を出し合う。
これが即答できるようになったら、今度は子供の前にママが立って練習。
そしてやっと、ペーパー問題です。

でも実は、これだけではまだ完璧ではないんです
「みぎ・ひだり」の問題というのは、いろんな向き&形の手の絵がたくさん描いてあって「左手はどれでしょう?」というような問題が多いですよね。
ここで利用するのは、「四方からの観察」なんです。
これって、意外な落とし穴ですよね~

「いろんな方面から手を見たら、こんな形になる」ということが理解できていないと、全く問題が解けません…。
前に書いた「幼児教育とは…」でも少し触れましたが、「平面」で描いてあるものを「立体」として見る力が重要なんです。
積み木・ぬいぐるみ・ポット・カップ・・・など、いろんな物で練習してみましょう。
もちろん、実際に物を置いてやってみてくださいね。
ペーパー学習は、その後です。

「手のみぎ・ひだり」については、ママが実際にやってあげましょう。
ママの手をいろんな方向から見させて、慣れてきたら形もいろいろ変えてみてください。

焦らずゆっくり、やさしい気持ちで~
ママがピリピリしてはダメですよ


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