前回の記事「泣けば済む?」で、息子の給食でのトラウマについて書きました。
このときに私がどうしたか、今回は書きたいと思います。
息子が給食を食べるのが遅いというのは、本人から聞いていました。
ごはんが多くて全部食べられないと。
息子はおかずはよく食べるのですが、ごはんは苦手…。
「残していいんだよ」と言うと「うん・・・でも・・・」という感じで、なんだか変だったんです。
元々幼稚園は嫌がっていた息子ですが、嫌がり方がだんだん変化していたことに私はそのとき気付きませんでした。
今思えば、思い詰めたような辛そうな感じでした…。
もっと早く気付いてあげられればよかったのですが、これに関しては教育業界でずっと働いてきたことが裏目に出てしまいました。
「子供の言うことを100%信じてはいけない」
このような考えが、結果的に息子を苦しめてしまっていたと思います。
そのことに気付いたのは、参観日でした。
先生の園児に対する言動があまりにも酷い。
経験の浅い若い先生だというのもあって、時間通りに進めることにいっぱいいっぱい。
そのせいで、全く笑顔がない。
言い方もきつい。
感情的に怒こる。
園児たちも笑顔がない。
なんとなくビクビクしてるような雰囲気でした。
給食の時間になり、全てがわかりました。
先生は食べるのが遅い子に対して、「ねえ、どうすんの」ときつい口調で問いかけました。
親の見てる前で。
ある女の子は、泣いていました。
残そうと思っていた他の子は、先生が怖かったのかまた食べだしました。
これじゃあ、うちの子、残せないよ…。
幼稚園って、こんなもの?
我が家は年中入園だったので、年少からいるママに聞いてみました。
「これは酷すぎる!」と激怒しているママ、「愛がないよね~」と呆れているママ、「今年はハズレだね…」と諦めているママ。
そうだよね、やっぱりこれって普通じゃないよね…。
参観日の後、息子と話をしました。
息子は人のことを悪く言わない性格なので、今まで先生のことで文句を言ったことはありませんでした。
でも、あまりにも酷かった参観日。
「嫌なことがあったら、言っていいんだよ。先生のことでもいいんだよ。」と伝えると、息子はワンワン泣き出しました。
「先生が嫌だよー!」と。
「今まで、辛かったね。よく頑張ったね。」と言いました。
数日後、息子は風邪をひきました。
喉が痛くて辛かったようで、給食時になかなか飲み込めなかったんだと思います。
でも頑張って食べようとして・・・吐いてしまいました。
それ以来、風邪が治っても吐き続けました…。
当時私は役員をやっていたので、他のママからもいろいろ話が出ていたし、息子の嘔吐の件もあったので主任の先生に話をしてみることにしました。
担任に話しても無駄だと思ったからです。
親の前でも平気であのような言動をするということは、きっと自覚がないからでしょう。
そのような人に親が直接言っても、たぶんわかってもらえないはずですから…。
主任は、私の話を涙ぐみながら聞いていました。
これからは自分がクラスに頻繁に入ること、担任を注意して見ることを約束してくれました。
息子の嘔吐の件については報告がなかったらしく、びっくりしていました。
実は他にも、参観日のあとにクレームがあったようです。
その後、主任がきちんと話してくれたようで、担任の様子が変わりました。
笑顔を増やそうと努力しているような、言い方もきつくならないように気を付けているような、そういう態度が見られました。
息子も「先生、怒らなくなったよ!」と言うようになりました。
先生も、きっと辛かったと思います。
社会に出てすぐに幼稚園でクラスを持ち、自分では一生懸命やっていたつもりが園児を追い詰めるようなことになってしまい、親たちからも苦情が来て…。
それを乗り越え、3学期の参観日では見違えるようになっていました。
ママたちの間では、「この1年で1番成長したのは、子供よりも先生かもね~。」なんて意見も出るぐらい
長々と書いてしまいましたが、こんなことがありました。
私はこの一件以来、子供の言っていることだけでなく表情などにもすごく気を配るようにしました。
幼児も、小さいながらいろいろ考えて頑張ってるんです。
だから私は、ちょっとした変化にも気付けるようにしなくては・・・と思っています。
お読みいただき、ありがとうございました
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このときに私がどうしたか、今回は書きたいと思います。
息子が給食を食べるのが遅いというのは、本人から聞いていました。
ごはんが多くて全部食べられないと。
息子はおかずはよく食べるのですが、ごはんは苦手…。
「残していいんだよ」と言うと「うん・・・でも・・・」という感じで、なんだか変だったんです。
元々幼稚園は嫌がっていた息子ですが、嫌がり方がだんだん変化していたことに私はそのとき気付きませんでした。
今思えば、思い詰めたような辛そうな感じでした…。
もっと早く気付いてあげられればよかったのですが、これに関しては教育業界でずっと働いてきたことが裏目に出てしまいました。
「子供の言うことを100%信じてはいけない」
このような考えが、結果的に息子を苦しめてしまっていたと思います。
そのことに気付いたのは、参観日でした。
先生の園児に対する言動があまりにも酷い。
経験の浅い若い先生だというのもあって、時間通りに進めることにいっぱいいっぱい。
そのせいで、全く笑顔がない。
言い方もきつい。
感情的に怒こる。
園児たちも笑顔がない。
なんとなくビクビクしてるような雰囲気でした。
給食の時間になり、全てがわかりました。
先生は食べるのが遅い子に対して、「ねえ、どうすんの」ときつい口調で問いかけました。
親の見てる前で。
ある女の子は、泣いていました。
残そうと思っていた他の子は、先生が怖かったのかまた食べだしました。
これじゃあ、うちの子、残せないよ…。
幼稚園って、こんなもの?
我が家は年中入園だったので、年少からいるママに聞いてみました。
「これは酷すぎる!」と激怒しているママ、「愛がないよね~」と呆れているママ、「今年はハズレだね…」と諦めているママ。
そうだよね、やっぱりこれって普通じゃないよね…。
参観日の後、息子と話をしました。
息子は人のことを悪く言わない性格なので、今まで先生のことで文句を言ったことはありませんでした。
でも、あまりにも酷かった参観日。
「嫌なことがあったら、言っていいんだよ。先生のことでもいいんだよ。」と伝えると、息子はワンワン泣き出しました。
「先生が嫌だよー!」と。
「今まで、辛かったね。よく頑張ったね。」と言いました。
数日後、息子は風邪をひきました。
喉が痛くて辛かったようで、給食時になかなか飲み込めなかったんだと思います。
でも頑張って食べようとして・・・吐いてしまいました。
それ以来、風邪が治っても吐き続けました…。
当時私は役員をやっていたので、他のママからもいろいろ話が出ていたし、息子の嘔吐の件もあったので主任の先生に話をしてみることにしました。
担任に話しても無駄だと思ったからです。
親の前でも平気であのような言動をするということは、きっと自覚がないからでしょう。
そのような人に親が直接言っても、たぶんわかってもらえないはずですから…。
主任は、私の話を涙ぐみながら聞いていました。
これからは自分がクラスに頻繁に入ること、担任を注意して見ることを約束してくれました。
息子の嘔吐の件については報告がなかったらしく、びっくりしていました。
実は他にも、参観日のあとにクレームがあったようです。
その後、主任がきちんと話してくれたようで、担任の様子が変わりました。
笑顔を増やそうと努力しているような、言い方もきつくならないように気を付けているような、そういう態度が見られました。
息子も「先生、怒らなくなったよ!」と言うようになりました。
先生も、きっと辛かったと思います。
社会に出てすぐに幼稚園でクラスを持ち、自分では一生懸命やっていたつもりが園児を追い詰めるようなことになってしまい、親たちからも苦情が来て…。
それを乗り越え、3学期の参観日では見違えるようになっていました。
ママたちの間では、「この1年で1番成長したのは、子供よりも先生かもね~。」なんて意見も出るぐらい
長々と書いてしまいましたが、こんなことがありました。
私はこの一件以来、子供の言っていることだけでなく表情などにもすごく気を配るようにしました。
幼児も、小さいながらいろいろ考えて頑張ってるんです。
だから私は、ちょっとした変化にも気付けるようにしなくては・・・と思っています。
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