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現在の佐渡空港の滑走路は短く、羽田便を誘致するには滑走路延長など相当額の“初期投資”が必要だ。提案された議案には限度額22億円にのぼる県の債務負担と初期投資が盛り込まれていた。
仮に滑走路延長が実現しても、羽田空港の発着枠が“確保できる保証”はなく、佐渡~羽田線は当初から赤字が予想されることから、県議会でも各会派から反対意見が出ていた。新潟県議会で知事が提出した議案が否決されたのは54年ぶり。
かつて新潟~佐渡間には小型機による定期便(不定期便時代含む)が飛んでいたが、現在は飛んでいない。そのため「羽田線より、生活路線の新潟~佐渡空路の再開が先決」の声なども出ている。佐渡空港の現在の滑走路は800メートルたらず。両津港から加茂湖に差しかかり着陸態勢に入ると、滑走路の先に島の最高峰・金北山などがある大佐渡山脈が迫って来る。
羽田線を飛ばすには、最低でも2000メートルは必要。滑走路が延長され、羽田空港の発着枠が取れたら…。佐渡~羽田線を引き受けてくれる航空会社が“直ぐある”だろうか?新潟~佐渡線の後継航空会社のメドもついていない。こんな時期だけに、せっかくの知事提案も視界不良には勝てなかったようだ。
写真はMicrosoft Flight Simulator2004にでてくる佐渡空港。正面後方が金北山などがある大佐渡山脈