カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

3-2=

2009-07-17 17:57:39 | 本日の弟子
    

なんとも色合いの悪い食卓風景である。

これは弟子が作った何作目かの昼食、師匠徳さんに贈る高血圧対策料理である。

左は味噌風味だしのそば。ナスを茹でたものと枝豆を茹でて砕いたものがのっている。
右は豚肉のスライスと長いもを油で炒めたもの。醤油味、というより他の一切の工夫はしていない。

前もって携帯でレシピを調べ作ってくれるのだが、素材には忠実であっても調味料の使い方が訓練ゼロ。おまけに味見もしない。
実際に口に入れるまでは、弟子も徳さんも戦々恐々。

案の定、そばの方はピリッとせず、ナスがナスとして生かされてない。七味をかけて乗り切った。
炒め物の方は素材の力を信じてよく噛む事によって乗り切った。
食べ終えてしまえば、うん、それなりに美味であった。

薄味の料理というものはベテランの人でも難しいはず。
味のバランスが薄味であればあるほど微妙になって当然だ。
それを味見もせず、数種の調味料を適当に投げ入れるだけなんて、わが弟子はその風貌に似合わず結構大胆な奴だったりして‥‥‥。

2ヶ月前、とある仏教書に出会ってから、急に禁酒禁煙、健康食に目覚めた弟子君。
いつの間にか酒の誘いに付き合うようになり、タバコも表立って吸ってないだけで、証拠物件をチラホラ見うけるようになっている。
師匠としてはまずまずの現況だ。






いつまで続くか?

2009-05-22 18:07:34 | 本日の弟子
と、弟子本人もいぶかしんではいるが、、、。

「昼飯は俺が作ります」と言い出したのだ。

左上は蕎麦。右上はそのつけ汁。左下はかぼちゃのスープ。右下はカブとホタテの煮込み。

師匠である徳さんの不健康ぶりに呆れて言い出しただけに、その食材は健康的なものだ。

しかし蕎麦以外の作品は皆味が濃い目。折角の健康志向が台無しである。

だがしかし文句は言えない。
弟子はおそらく生まれてから数回目の料理挑戦なのだ。
レシピを用意してレシピ通りに作っている。
まだ臨機応変という訳にはいかないのだ。
味見は何度もしたようだが、、、。

突然の弟子の変容に感謝して食べるしかない。
これが続くようであれば、味付けもだんだん上手になって行くだろう。

実際、最近の弟子はおかしい。
ある仏教書を読んで、禁酒禁煙を成し遂げてから、小食を志したり、ど近眼の癖にメガネを外したり、髪を短くしたり。言う事が妙に説教臭くなったり。

最近の徳さんは、弟子の姿を横目でチラチラ見ながら行動している時があるのに気付いている。
時々、徳さんが殊勝な物言いをすると、ここぞとばかり、「そうですよ。師匠!」と、食い込んでくる。
師匠が受身でどうする!!!!!!!!!。


弟子の異変

2009-04-24 17:39:01 | 本日の弟子
師匠である徳さん、いささか困惑している。

弟子が悟り出したのだ。

これがカイロプラクティックに関しての技術や考え方に対してのものだったら大歓迎なのだが、世の中、どうも徳さんの思惑から離れたところで展開するものらしい。

弟子が今までパカパカやっていたタバコを止めると言う。
まあ、これなどは今までも彼は何度もトライしては挫折を繰り返していた代物だから冷ややかに観察してればよろしい。

次がいかん!
昨夜、居酒屋に連れ出したら、ウーロン茶を注文して、今日から酒は飲まない事にしました、だって。
うろたえたのは師匠である徳さん。
何のためにお前を弟子にしたと思っているのだ、、、。
確かにお前が酒にそんなに強くないのは知っている。
だからこそ、無理強いはせず、じっくりとお前がいっぱしの酒飲みに成長するよう心を砕いてきたのだ。
その師匠の未来に向けた地道な計画が霧散霧消になるとは。
とほほ。

携帯電話も持たないようにしました。だって。

身軽になりたいんだって。

自分の部屋にあるくだらない物もどんどん捨ててます。だって。

なんでも、小池龍之介という坊さんの『「じぶん」を浄化する坐禅入門』という本を偶然読んでから、集中力を高める修行を始めたんだそうである。

徳さんもその本を手にしてみたが、最初の数ページで、簡単に手ほどきしてある内容の内側に潜む、要求の過酷さに尻尾を巻いてしまった。

これから徳さんは求道者である弟子を傍らに従えて師匠しなくてはならないという羽目に陥った。
これから弟子は、求道者の目で師匠を冷ややかに見下ろす事になるのだろう。