いつか、どこかで

花、昆虫、そして鳥など身近で見られるものを撮っています

アサギマダラ

2016-11-02 19:52:50 | アサギマダラ

26日(水)午前11時頃のこと。庭先で水道を使って居た時、

近くの鉢植えのフジバカマで、何かが動いたように見えたので、何かなと確かめに・・・



いや~マジで!お久しぶりのアサギマダラが来てるじゃないですか!?

今年はもう~見ること無しで10月が終わるなぁ~。。。と思っていただけに、

見つけた時の喜びもひとしおでした。

ちなみに、アサギマダラが我が家、我が家周辺に来るのは大体10月頃です。



アサギマダラって、そうそう見た人が多くない部類のチョウではないかと。

2006年に初めて見て以来、出会えた年、出会えなかった年があって、

去年は来ていたのかもしれないけど、出会えず仕舞いだったし、

今年も10月末になってしまい、もう~出会いを諦めていただけに、

嬉しいのなんのって!嬉しくてたまりませんでした。



よく見たら右側の下裏翅が内側にクルンとなっています。

これって、羽化する時に上手くいかなかったのかな?

でも、飛ぶことに支障はない様子でした。



このフジバカマは野山に自生しているものではなくて、園芸品を購入したもので、

家の壁側に2鉢、道路側に面した方のプランターに1つと鉢植え1つ、

全部で4つに分けて鉢植えしています。(そこそこ増えるみたいで)

この写真は、プランターのフジバカマに止っているところ。



アサギマダラの名前の由来になっているのが、半透明に透けている部分に

鱗粉が少なく薄い水色をしていることからで、

和名の浅葱斑(あさぎまだら)の浅葱とは、青緑色の古い呼び方から来ているそうです。







アサギマダラが好んでやって来て吸蜜する花は、フジバカマ、ヒヨドリバナ、オミナエシ、

そしてアザミも好きな花なんだそうです。

私が過去に写真を撮った時も、ヒヨドリバナ、フジバカマ、オミナエシに飛来している時でした。



この翅の感じを見ていて、ふとどこかで見た何かに似ていると思ったんですけど、

そうそう~薩摩切子や江戸切子のガラス細工みたいに見えませんかね?

繊細でとても美しいところが。



写真を撮っている間にも、何度も花から離れて高く低く飛び立つことを、

繰り返すんだけど、すぐに戻ってきては飽きることなく、又、蜜を吸い続けていました。

こんなに長い時間ずっと此処に居るって、どうして?と思う程で不思議なことでした。



ご存じかと思いますが、アサギマダラは「旅するチョウ」として有名で、

秋には日本本土から南西諸島・台湾に渡りをする個体が多数確認されているのです。

このシーズンに南下(渡り)をする個体には直線距離で1500kmも移動した記録があるそうです。

又、日本本土の太平洋沿岸の暖地や中国四国、九州では、幼虫越冬をするそうで、

春から初夏に本州で見られる個体の多くは、本土で羽化したものではないかと言われています。



北の地からはるばる飛び続けて、我が家を南下の途中休憩の場所として寄り道してくれたことは、

言ってみれば、奇跡のような出会いの機会をもらっている気がします。

今回は余程疲れていたのか?長時間充分たっぷり栄養補給をして、夕方が来てしまった為か?

26日午前11時過ぎから翌日の午前9時半頃まで、ず~っとフジバカマの花に居たのです。

こんなに長く居続けたことはこれまでに1度も無くて、

このアサギマダラは無事に旅を続けられるんだろうか? もしかして・・・・

ここで力尽き果てるんじゃないよね!?とかって心配になったりしましたが、



翌日の朝にはまだ姿が確認できて、午前9時半過ぎに出かけるついでに確認をしていたら、

目の前でふわ~りと飛び立って、屋根の上もっと上に、上にと飛んで行って姿が見えなくなりました。

ひょっとしたら、又、帰って来ているかも・・・と思いながら用事を済ませ帰宅しましたが、

もう2度とその姿を見ることはありませんでした。

どうか無事に旅を続けて、どこかの終着地で好い相手に出会ますように。

有り余る程の写真を撮らせてくれて、一杯観察させてくれてありがとう~。

又、会える日を楽しみにしてますからね~。。。。。


写真は全部で283枚撮ったので、もう1回、どこかの日でアップしようかと思っています。

まぁ~左程違いの無い写真ばかりなんですけどね。




コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする