今日見て頂く、ヒメアカネの成虫の大きさは、28mm~38mmと国内の赤トンボの中で最小の種で、
10月頃から12月初旬頃まで見かけることがある。(極小のハッチョウトンボは赤トンボの仲間ではないので)
シオカラトンボとかに比べると、体長は勿論短いのだけれど、胴体の幅も3分の1以下くらいかな?
とてもスリムな体型をしているので、ジッと留まっている時は見つかりにくく、
側を通って飛んだ時に「ああ~そこに居たんだ~」と初めて気が付くことが多い。

マユタテアカネかな? それともヒメアカネかな? どっちかなぁ~~と、思ったら、
取りあえず1枚撮ってから、正面の顔が撮れる位置へそ~っと移動する。

はい、何とか逃げて行かれないで正面からの1枚を撮ることが出来た。
いわゆる、のっぺらぼうの何も無い白っぽい顔が撮れた~。
・・・ので、この赤トンボはヒメアカネ♂でした~。

マユタテアカネの♂には、顔にクッキリはっきりと黒いブタの鼻のような、
眉斑(びはん)と呼ばれる斑点が2つある。
マユタテアカネとヒメアカネは近縁で、大きさはマユタテアカネの方が一回り大きいとされている。

では、もう1枚、この様に顔に豚の鼻みたいな黒い斑点が無いので、ヒメアカネに決定!

さて、素人の私が見分けるもう1つのポイントが、尾の先っちょが反り返っているか?いないか?
この子は、ほぼ真っ直ぐで反り返りが無いので、顔と合わせてヒメアカネということになる。

こちら、マユタテアカネには習字で言うとこの「止め・はね」の”はね”のような反り返りがある。
この他、トンボを見分ける時、胸部の模様を見るのも大きなポイントになるのだけれど、
私には、いくらサイト等で調べてみても、ハッキリと模様がどう違うのかを見分けることが出来ない。
この下↓の2枚は、別の日に撮った写真。

正面の顔が見えてないので定かではないけど、尾の先が反り返って居ないのでヒメアカネだと思える
。

腹部の黒い斑紋がハッキリ見えている。(ヒメアカネは腹部の黒斑が発達する)
今まで見てきた経験と、↑の写真と考え合わせるとヒメアカネで間違いなさそうだ。