半ぐれ行政書士の徒然日記-Ⅱ

信州は小諸の半ぐれ行政書士
仕事のこと、地域のこと、様々な出来事を徒然なるままに書き記します

行政書士事件簿(1)

2005年07月23日 | 行政書士の仕事
 夏のある日の出来事・・・。

 隣県に住む中学生の母親が思いつめた様子で我が事務所を訪れた。依頼内容を聞くと地元の教育委員会及び高校に出す内容証明郵便を作成して欲しいとのこと。
 彼女の話をまとめると、中学3年になる息子が、イジメが原因で約半年間不登校になってしまったという。息子をイジメた同級生3人はいわゆる優等生で、彼女が学級担任や校長に相談しても「彼らがそんなことをするとは考えにくい。」とイジメの実態すら調査しようとしないらしい。
 高校受験を控えた今、我が息子は成績も中の下、不登校とくれば内申書が芳しくないことは想像がつく。一方で、陰湿なイジメをしている優等生は、このままいけばイジメられている息子の気持ちすら感じないまま、ゆうゆうと名門進学高校に合格してしまう。
 “子どもの気持ち”を考えると絶対に許せない。母子家庭で親子一生懸命に生きているのにこのような仕打ちは耐え切れない。優等生たちに制裁するため、教育委員会や受験する高校にイジメの事実を伝えるため、内容証明郵便を作成して欲しい、とのことだ。

 このような相談・依頼が来たらあなたはどうしますか?

(※プライバシー保護のため、フィクションも交えています。)