半ぐれ行政書士の徒然日記-Ⅱ

信州は小諸の半ぐれ行政書士
仕事のこと、地域のこと、様々な出来事を徒然なるままに書き記します

正直シンドイとき

2005年07月13日 | 行政書士の仕事
 どんな仕事をしていてもあることだろうが、行政書士の仕事も“シンドイな~”と思うときがある。

・依頼者が自分のペースで物事を進めようとし、あれこれ口出し、小言をならべるとき、
・行政の担当者が、横柄な態度又はやる気があるのか無いのかわからないような接し方をされるとき、等々
 一々挙げてはみたが、このような場合は、“やりずらい”とか“シンドイ”とか思っても、その煩わしさや怒りをむしろバネにして頑張れる場合の方が多いので実はそれほど苦にはならない。

 しかし、様々な法律相談を受けている中で、真面目に精一杯生きているにもかかわらず“どうしてこれ程までに不幸・不運が重なるの?”“この人のこれまでの人生は何だったのか?”という相談内容で、(特に女性が)涙を流しながらの話を聞く場合は、正直シンドく、対応していてこちらも辛くなってしまうことが多い。

 勿論、依頼者と一緒になって“辛い”“悲しい”とは云っていられないので、そこは心を鬼にして(但し、言葉は選んで・・・)敢えて今後予想される厳しい現実を示すようなダメ出しをすることや、依頼者自身の責任を指摘することもある。
 相談を受けていて、依頼者がどのような性格やバイタリティーを持っているか、今後予想される事態にどう対応できるか等を慎重に読み取りながら、徐々に厳しい現実をわからせた上で今後の対応を検討していくのか、一気に厳しい現実を直視させ、前向きに今後の方向性や対策を示していくのかが良いか、ケース・バイ・ケースで対応している。

 どちらにしても正直者や真面目に生きているだけでは救われないイヤな世の中となってしまったようだ(例えば法律では救われない、むしろ法律があるが故に必要以上に苦しまなければならないことだってあるのだ。)。
 しかし、だからといって“ハイそうですか”と依頼者をそのまま放置することを私は可とはしない。
 ご縁あって私の事務所に関わった限りは、(大それたものでないにせよ)持てる知識や経験、人脈など駆使して、依頼者が前向きに生きていくための何らかの方策を一緒に考え、実践していけるようサポートできる行政書士でありたいと思っている。