ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

巡り合わせ

2020-01-10 | 映画
昨日と今日は仕事はお休みでした。


2日間で三カ所の病院に掛かりました。

昨日は三ヶ月に一度の痛風センターで採血と採尿をしました。

幸い、数値は安定していました。

その後、耳鼻科に行って耳垢掃除をしてもらいました。

ここ数日は特に右耳の聞こえが悪かったのですが、すっかり改善しました。


今日のお昼前に。左の奥歯を抜きました。

歯を抜くのは久しぶりなので朝から緊張していました。

歯科医も慎重になり、念入りに麻酔をしてくれました。

左下の一番奥の下の歯がグラグラになっていたのですが、痛いと思う間もなく、10秒くらいで抜けました。

診察台の上の自分の奥歯を見ると、もの哀しい気分になりました。

六十代、今後もこうやって色んな物を喪失して行くのでしょう。


歯を抜いて帰って来ると、NHKBSで『小さな恋のメロディ』が掛かっていました。

私は、日本で大ヒットしたこの作品をちゃんと観たことがありませんでした。

抜歯の静養を兼ねてベッドに横になって眺めていると、最後まで観てしまいました。

話としては正直たわいないものですが、主演のマーク・レスターとトレーシー・ハイドがとにかく可愛い。

これが封切られたのは47、8年前ですが、当時の日本の十代が夢中になったのも当然…というみずみずしさでした。


改めて調べると、マーク・レスターは私と同年齢、トレーシー・ハイドは一つ下なのでした。

当時の私が観なかったのは、すでに始まっていたヒネクレ症からでしょうか。

約50年後、すっかり干からびた私が、歯周病でグラグラの奥歯を抜いた昼下がり、この甘酸っぱい佳品とようやく出会えたのも、なかなかの巡り合わせと感じたことです。