ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

業の哀しみ

2019-02-27 | ほとほと日記
今日は3連勤の2日目です。


今朝のテレビで、ある元ハンセン氏病患者の方が取り上げられていました。

86歳のその男性は、自分や同じ境遇の人々が、施設で不当に長く強制隔離されていた事実を後世に残そうと、写真を撮り続けています。

これ以上ないほどつらい生涯だったでしょうが、怒りや悲しみを表情の奥にしまって穏やかに話されているのが印象的でした。


私は、若い頃からハンセン氏病の方々の隔離施策の話を聞くと、心臓をギュッと掴まれるような恐ろしさを感じていました。

もちろん、徹底的な差別意識と無理解により長期間隔離される…という絶望的な境遇に圧倒されるからです。

それと、私自身がずっと持っている疎外感や存在への不安が奥底で反応する感じがあるのです。

私自身、身体を覆う透明なバリアで世間から隔たっているような感覚がずっとあります。

もちろん、ハンセン氏病の方々の歴史的な悲劇と比較するのは不遜なことですが、業の哀しみという意味で共感的に感応してしまうのです。


今日一日。


神様。
今日一日が穏やかなものでありますように。
家族が皆、健康で暮らせますように。
友人たちが無事に一日を終えますように。
お祈り致します。