ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

80代の快作

2017-06-19 | 映画
今日は仕事はお休みでした。



洗濯、買い物、スポーツクラブ、料理…という標準的な休日を過ごしました。

昼食と夕食を兼ねて「鶏むね肉のジンジャーケチャップ炒め」と言う料理を作りました。

文字通り、鶏のむね肉をしょうがやケチャップを主としたソースで炒めるのですが、玉ねぎとピーマンも刻んでいっしょに。

なかなか美味しく、ごはんが進みました。



午後からは久しぶりにTSUTAYAに行って映画を借りてきました。

そのうち、クリント・イーストウッド監督の『ハドソン川の奇跡』には、とても感心しました。

2009年の1月に、乗客150人以上を乗せた旅客機かニューヨークの中心地を流れるハドソン川に着水し、全員無事に救出された…と言う実際に起きた出来事をもとにした作品です。

題材からしていくらでも「感動的」なシーンを盛り込めるだろうに、全体に抑えたトーンで語られます。

その「抑え加減」が渋く知的でカッコいい。

上映時間も1時間40分くらいと、決して長くなく、でもしっかりと余韻があり、心を満たします。

これは去年の作品ですが、イーストウッドはおととしの『アメリカン・スナイパー』に続いて、80歳を過ぎて精力的に傑作を作り続けています。

高齢になっても作品を作り続けた有名監督は他にもいますが、たいていはテンポやテーマがボケてしまって(やっぱり老いたなア…)と言う印象になるものです。

80代でこれだけ芸術性と娯楽性を兼ねた作品を作る映画監督は、過去にいなかったのでは?と思うほどです。

そして、現状の実写の日本映画には、映画好きのオジサンが観れるものはほぼ皆無だ…と、TSUTAYAの棚の前で改めて感じたことです。