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ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

独り手当ての不安

2017-05-09 | 独居中高年
今日と明日は連休です。


平日の連休で外食の予定もないことから、一度に4、5食分出来るカレーライスを作ることにしました。

ところが、ジャガイモを切っている際、別の作業をやろうと思って包丁を持ち替えようとして、右手中指の第一関節の上を切ってしまいました。

ザクッという感じでぶつけたためか、けっこうな勢いで出血します。

痛さより、なかなか血が止まらないことに焦りました。

しばらく止血をして、何枚か絆創膏を貼るとある程度落ち着いて来たので、調理を続けました。

それでもまだ少しずつ血が滲んで来ます。


食後、改めて指を洗ってじっくり見ると、中指の第一関節の横シワに沿って一センチくらい切れています。

患部上下の皮膚がちょっと青みがかって腫れています。

医者に行こうかな…とも思いましたが、ちょうど昼後のお休み時刻。

薬局に行って消毒用の軟膏を買うことにしました。


独り暮らしだとちょっとした体調不良にも過敏になるものですが、外傷でも同じです。

年々傷の治りも遅くなって来るし、今日は午後からずっと指の傷のことが気に掛かっています。

今後も思わぬことで独居ならではの不安に見舞われ続けるのだろうなあ…と思うことです。

変えられない

2017-04-20 | 独居中高年
今日は仕事はお休みでした。



洗濯、買い物、スポーツクラブ、料理…と言ういつもの休日コースの後、散髪に行きました。
料理は「鶏のむね肉と夏野菜の甘酢炒め」というメニューを作りました。
鶏むね肉とナス、玉ねぎ、ピーマンを炒めるのですが、ソースに酒、醤油、酢、砂糖、ケチャップ、中華料理の素と片栗粉を使います。
むね肉も酒に浸した後、片栗粉で揉んでおきます。
ごはんが進むしお酒に合うし、なかなか満足しました。


昼ごはんを食べた後、テレビを見ていると、トーク番組に俳優の石丸幹二さんが出演していました。
元劇団四季の看板俳優で、最近では『半沢直樹』他のテレビドラマや司会でも知られる方です。
彼は今、51歳ですが、独身だとか。
そして、今後、結婚される気持ちは?というぶしつけな質問に「ないですね」と即答されていました。
理由は「長く独りで生きて自分の生活スタイルが確立されているので、今さら誰かと一緒に住んでそれを変える自信がない」と答えられていました。
彼のようなイケメンの成功者がそう答えると(そうなんだろうなア)と素直に受け取る人が多いのではないでしょうか。

私が同じ答えをしても「負け惜しみ」と思われそうなので、そういうことは言いません。
でも実際、長く独りで生きていると、「変えようがない」と感じる生活様式が出来てしまいます。
例えば、夜眠るとき、私は部屋の電気を真っ暗にし、耳栓をします。
電気を消す10分くらい前に、睡眠導入剤を半錠齧ります。
それ以外のスタイルでは眠れる自信がありません。
まあ、現実には電気を点けたまま眠りに落ちることもしばしばですが、「眠ってしまう」ことと「意識して眠る」ことは全く別の問題です。

こんなことを言うと「偏屈な独身中年」と思われるのもいやなので、黙っていますが。
でも、石丸幹二さんの答えに、ほのかに嬉しくなった午後でした。








乗り越える

2017-04-05 | 独居中高年
今日と明日は仕事です。


今朝は悲しみの感情が強いです。

昨日、右手の親指を少し切りました。

新しいオリーブオイルのキャップを取ろうとしましたが、指先に力が入らなくて被せてあるビニールが剥がせない。

ナイフで切ろうとして色々やっているうちに、右手の親指の腹を少し切ってしまったのです。

ケガとしてはカットバンを貼っておけばすぐに治るレベルでしたが、自分の老化を実感して寂しくなりました。

今朝、またカットバンを見て、朝の不調感と共に、悲しみの感情が強くなりました。


でも、今までも何度も悲しみを乗り越えて何とかやって来たのです。

一日ずつ…の精神で行けばきっと何とかなるでしょう。

この先もっと悲しいことが起きたとしても。


神様。
今日一日が穏やかなものでありますように。
父が回復して皆と食事が出来ますように。
友人たちが無事に一日を終えますように。
お祈り致します。

欠如

2017-03-09 | 独居中高年
今日は3連勤の二日目です。


もうすぐ東日本大震災から6年。

関連のニュースが増えてきました。

今朝は、独居男性高齢者を2人取り上げていました。

その一人は73歳。

自宅は大きな破損を免れたものの、補助金が少なくて家の修理が出来ず、寒風吹き込む居間でインスタントラーメンを啜って生活しています。

「家があるから良い…って言われるけど、それは金のある人のことで、金がなければなんも良いことない」と東北訛りの半泣き顔で訴えていました。

私はその表情と口調に身につまされました。

これは法制度の問題ではなく、甲斐性とか気質の問題だ…と感じたのです。

お金も家族も作り出すことが出来ず、くよくよと泣き言を言う男性の顔付きには、どこか共通の頼りなさがあります。

「オス性の決定的な欠如」と言うべき共通性が。

見ていて私も泣きたくなりました。


神様。
今日一日が穏やかなものでありますように。
家族が皆、健康で過ごせますように。
友人たちが無事に一日を終えますように。
お祈り致します。

環境の力

2017-03-04 | 独居中高年
今日から3日間は仕事です。


今朝は起きたときかなり憂鬱でした。

心身に不調感があり、それが加齢から来るものに感じられました。

独居で少しずつ老いながら働くことへの不安と、この先強まって行くであろう孤独への恐れが迫って来ました。


朝食を食べて雨戸を開け、テレビ体操をするうちに気分が変わって来ました。

そこに母からの電話があり、「父と歯医者に行って義歯を直して来た」と言う明るい声の報告を聞くうちに、何だかホッとしました。

体操、朝陽、風、肉親との会話。

30分くらいのうちに気分が大きく変わりました。

環境を変えることで心身のコンディションが変わり、ひいては生活の質が変わる。

これは日々の入居者との関わりでも痛感していることです。

自分の置かれた立場は容易に変えられないのだから、せめて身近な環境は良いものに変えるよう努めよう…と思います。


神様。
今日一日が穏やかなものでありますように。
家族が皆、健康で過ごせますように。
友人たちが無事に一日を終えますように。
お祈り致します。