雲上快晴

プーさん爺じが、何の変哲もない日々を綴る

やっと『ナンバ歩き』に辿り着きました

2020年02月21日 | 徒然
 約15年ほど前から追及していた『ナンバ歩き』に、とうとう辿り着くことができました。

 『ナンバ』というのは、より効率的な身体の使い方で、江戸時代までの日本人の所作だったものです。

 簡単に言うと、上半身と下半身の同側を使うもので、身体を捻じらない動き方です。

 例えば、①鍬を持つときに、右手を前にしたときは右足が前になります、②相撲の突っ張りも同側の上半身と下半身を一緒に使います、③阿波踊りが典型ですけれど、日本の踊りも全て同側動作です。

 この『ナンバ』という所作は、農耕民族であった古の日本人が、疲れを少なく長時間働き続けるために辿り着いた『智慧』なのです。

 ということは、日常生活の全てを『ナンバ』で行っていたはずですので、当然、歩き方も『ナンバ歩き』となる訳ですが、右手と右足を同時に前に出すと、とてもじゃないですが、ぎこちないしバランスも悪くなります。

 ですので、これまで、身体を前に倒しながら重心を拾って歩くやり方や、足の外旋を利用した円運動による歩き方などなど、様々な歩き方を取り入れてみたのですけれど、どれもしっくりこなかったのです。

 それが、つい先日、【キキ】の歩き方を観察していて、「あれっ!!」っと気が付いたことがあったのです。

 猫も同側の前足と後ろ足が前に出るのですけれど、そのタイミングが微妙に違っていたのです。

 後ろ足が前に出た後、少しの間があってから前足が出ているではありませんか。

 「もしかして、これか!?」と、早速真似をして歩いてみたところ、実にスムーズにバランスも取れ、上半身と下半身の捻じれもない歩き方ができたのです。

 最初に足を出して、その足を同側の手で後ろから押してあげるように出していく歩き方、全く身体は捻じれませんし、腕を後ろに振るマイナスのベクトルも働きませんので、すんごく楽に歩くことができました。

 「やったー!!とうとう辿り着いたぞー!!!」

 長年、消えることの無かった霧が一気に晴れて、心の中で万歳三唱をしている自分がいました。

 【キキ】も役に立つことがあるんですね。

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