雲上快晴

プーさん爺じが、何の変哲もない日々を綴る

竹の花

2007年12月11日 | 戯れ言
 120年に一度花が咲くと言われている竹。種類によっては60年に一度とも言われているが。
 
 めったに咲かない竹の花、そのメカニズムを知ると切なくなってくる。

 「寿命」が花を咲かせるという仕組み、自分が枯れて朽ち果てる寸前に、残ったエネルギーの全てを出して花を咲かせ、実を宿して大地にその実を落として枯れ行く竹の一生。
 この世に生を受け、最期は「種の保存」という神に与えられた営みを終え去り行くのである。
 感動すら覚える厳粛な自然界の営みではある。

 今年、私の知る人間の言葉を操る、50に手の届きそうな北海熊が子孫を誕生させた。
 神を恐れぬ人間達が、必要以上の森林伐採をし続けた結果、棲家と餌場を失った北海熊が里山を降りて集落に出没し、人間の暮らしを脅かし始めたために、駆除という名目で次々と命を奪われていった。

 その結果、「絶滅の危機にある種」となってしまった北海熊が、「種の保存」のために老いた体に鞭打って、子孫を誕生させたということなのだろう。

 周りは笑うかもしれないが、私は決して笑うことなど出来ない、「そこまで北海熊を追い詰めたのは、我々人間の傲慢さなのじゃないか、そんなに人間って偉いのか」と人間である自分を責める毎日なのである。

 人間種族の一員である私に出来るせめてもの罪滅ぼしといったら、基本が出来た後に預かって、老い熊に変わって「津田一真塾」でしっかりと指導・育成していくことだと思っている。

 自ら人間族を代表して、険しい道程を選択する、そんな自分が大好きだ。