雲上快晴

プーさん爺じが、何の変哲もない日々を綴る

ああ男子クラス その4

2007年02月07日 | 回想録
 久しぶりだなぁ(毎回言っているような・・・)
 
 隔離病棟のような男子クラスだったけれど、楽しいこともそれなりにあったのだ。
 前にも書いたけれど、一学年10クラスのうち、家政科が2クラスあるのである、当然のことながら全員女子。
 家政科の授業には、料理実習があるのだ、そう、家政科の女の子たちと仲良くなると、授業で作った料理を持ってきてくれるのである。

 女性の気持ちはよく判らないけれど、自分が作った料理を持っていく先は、何故か男子クラスであって、共学クラスの友達の所へは決して行かないのである。
 でも、男子クラスに料理を持ってくるという行為にもかなりの勇気がいったと思うのだ、何故なら、女子が料理を持ってきた瞬間に、我々男子クラスの窓が一斉に開放されるからだ。
 お目当ての友達が赤い顔をしながら廊下まで料理を貰いにいく、貰えない奴等は「ヒューヒュー」と指笛を鳴らすのである。

 料理を貰うためには、家政科の女子と仲良くならなければならない、仲良くなるチャンスは? しっかりとあるのだ、修学旅行という勉学の名を借りた合コンの場が。
 2年の秋に行く修学旅行、共学クラスはクラスだけで行動するのだけれど、男子クラスと家政科クラスは何故か行動を共にするのである。
 1組(家政科)が9組(男子クラス)と、2組(家政科)が10組(男子クラス)と一緒に行動するのである。
 異性との接点を半年間も隔離され、日の当たらない教室に押し込められていた『青春』のエネルギーが一気に爆発する『七夕』のような時間、ここを逃したら明日からまた不完全燃焼の日々が待っているのである。
 だから男子クラスの面々は、この瞬間に最高のパフォーマンスを演じようと、半年前から用意周到に準備をしているのである。

 こうして、修学旅行を境に、多くのカップルが誕生し、実習で作った料理が運ばれてくる数が増えていくのである。
 料理を受け取った奴の、「俺って勝ち組?」っていう顔がホントに許せかなった。

 俺も「食いたかったぜー!!!」
 そう思ってるだろ、たなかしさん、YAMATOさん・・・