旧(アイマスな)駄目人間の溜り場

(アイマスにはまってる)駄目人間の駄目な毎日。の跡地。

λに歯がない

2010-05-22 23:59:59 | 
森博嗣の本。Gシリーズの5冊目。

今回もいつもどおりの感じで、研究施設で殺人が。
例によって密室で、今回は被害者が一気に4人、全ての被害者が歯が抜き取られていて、
ポケットには「λに歯がない」といメッセージカードが。と言う感じ。
なんですが、森博嗣の本にしては珍しく、舞台となる建物の平面図が巻頭に無い。

そして読みすすめていくと、相変わらずな感じで、
山吹がニュートラルなポジションだったり、加部谷がアホの子だったり、
海月がよく分からん感じだったり。
国枝先生は本当に相変わらずケーキ好きだったり。
後は、何気に萌絵が、大分人間らしくというか、過去のそれから意識を戻してきたり、
犀川先生は相変わらずで、保呂草は適当に暗躍したり、と。

そんなこんなでしたが、肝心のトリックの方は、最初作中でも軽く言及されたように、
てっきり「私的詩的ジャック」の方向かと思ったら、
最後にきっちりどんでん返しがあって、むしろ「笑わない数学者」だったという。
割と一気に読み終えたこともあってか、伏線もきっちりわかって、
すっきり分かりやすいお話でした。
トリックに関しては本当にさすがだし。
平面図が無い理由も、平面図が要らないから、無いだけでしたし。

相変わらずの森博嗣でおもしろかったです。と言う感想。