考えるのが好きだった

徒然でなくても誰だっていろんなことを考える考える考える。だからそれを書きたい。

卒業式で嬉しかったこと

2005年03月09日 | 教育
 と言うタイトルですが、なにせ「学校で一番口うるさい」担任ですので、それらしい話題を。

 身だしなみについては、男子には、「ボタンをかけろ」と、毎朝のように言っていました。詰め襟の制服なので、プラスチックの「カラー」というのを付けることになっていますが、カラーまではなかなか揃いません。「卒業式にはカラーとバッジは忘れるな。」と言っていました。前日は、カラーの付いていない生徒一人一人に確認をしました。
 
 そして卒業式の朝、一人の生徒が職員室に来て、「先生、ごめん。カラー、忘れたから買いたい。」

 教室へ行くと、他全員がカラーをしていました。この学校で何度か卒業生を出していますが、何はともあれ、クラスの男子全員のカラーが揃った卒業式は初めてだったので、「うわっ」と嬉しく思いました。それでも、暗い顔をしての「先生、ごめん。」が、本当に嬉しかった。そう書くと、忘れずにちゃんとカラーを付けてきた、あるいは、持ってきた(なぜなら、彼らは式が終わったらすぐに外した。)生徒より、忘れてきた生徒の方に軍配が上がりそうですが、わざわざ謝りに来た生徒がいたということそのものが、他のきちんとできた生徒の存在を支えている気がして、嬉しかった。

 国公立の結果が出始めました。出願数が極端に少ないクラスですが、結果としては、今のところまずまず。出願したのに行かなかったヤツもいましたが、その生徒は親子揃って想像力に乏しいので、まあ、仕方ないでしょう。(わざわざ良い大学に行く必要はありません。)前期の勝率は、80%強か。(うち工学部は10%強という乏しさが、また凄い。なんて学校だこと!)ボーダーあたりでも取ってきたのは立派です。前期を落とした生徒も、後期まで頑張ってくれると思っています。入試は、悔いを残さないのが一番です。

 そうそう、カラーについては、他のクラスの生徒が私のところにやってきて言った。「先生、このカラー、貰って。僕、家にカラーがあるのだけれど、今日、忘れたから買ったんだ。まだ学校に来るけど、2枚も要らないから。後輩に。。。」

 やっぱり私が一番口うるさいのだと言うことがよーーーく分かった。

 「毒を食らわば皿まで」?--良いたとえはないかな?

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