考えるのが好きだった

徒然でなくても誰だっていろんなことを考える考える考える。だからそれを書きたい。

流行と日本人の付和雷同(これは短い)

2005年07月24日 | 物の見方
 (「流行は人生のコンビニエンス」の続きです。)

 数十年の人生を移り変わる流行を追って生きる生き方は、命を数十年と限定している捉え方だと思う。
 しかし、人間は、個体として生きる数十年の「短い命」と、世代を超えた数百年、数千年の「長い命」の2つ(←まあ、便宜的に。)を持つのではないかと思う。一般の医療や臓器移植は「短い命」の問題で、環境問題は「長い命」を重視する故の大問題であろう。

 「流行」というと、まあ、極端に言えば、喜ぶ人と毛嫌いする人がいるように感じるが、その理由がそろそろ明白になってきた気がする。(といって、最初からそのつもりで書いてきたわけではないが。)
 「短い命」重視で表層的な短期間の「動き」を求める人は流行を好み、「長い命」重視で物事の深層に潜むより大きな「何か」を本質として求める人は流行を好まない。
 それで、おおよそ「学問」と呼ばれるものは後者で、最も人間らしい(?)「役に立たない」哲学などは長命な学問の筆頭だろう。逆に、数を頼る実学は前者の「短命」に近いところに位置するととらえることができるだろう。

 今思いついたのだけれど、内田先生が「モードの構造」で書いていた「付和雷同」的な日本人の行動様式も、実学を重視し、哲学宗教を教えない日本の学校教育(←これは養老先生が書いていた)あるいは、そういう土壌が日本の教育から宗教哲学を抜いたことと深く関わるのではないか。

 う~ん、なるほど~。(と自分で勝手に納得してる。)
 
 というわけで、また内田先生に戻ったので、これもTBさせて頂きます。

2 コメント

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長い命 (koyateru)
2005-07-24 20:50:17
内田先生のTBからやってきました。私が内田先生ブログを知ったのは3年近く前。何で、こんなに意気投合!するんだろうと勝手に思い込んでいます。養老先生しかりです。週末におじゃましてます。
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ようこそおいでくださいました (ほり(管理人))
2005-07-26 22:05:34
こんにちは。コメントありがとうございました。(レスが遅くなってすみません。)

koyateruさんも先生なんですね。ブログを訪問させて頂きました。なんだか親近感を感じます。

しかも、図書館の先生! 図書館はウチの学校にもありますが(当たり前だけど。)、大事な場所ですよね。私は子供の頃から本は大好きでした。本好きが増えると良いですね。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
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