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高浜原発 運転差し止め仮処分を取り消す決定 福井地裁

2015-12-25 23:40:41 | 日記


高浜原発 運転差し止め仮処分を取り消す決定 福井地裁
https://youtu.be/SdISghj-dmw



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【●】「親農派 野坂昭如氏の遺言 ―戦争体験が風化し、食料がないがしろにされる風潮を憂う―
:しのはら孝氏」 晴耕雨読  農業問題
http://sun.ap.teacup.com/souun/19128.html#readmore

親農派 野坂昭如氏の遺言 ―戦争体験が風化し、食料がないがしろにされる風潮を憂う― 15.12.16  から転載します。

 私は、1982年に『21世紀は日本型農業で‐長続きしないアメリカ型農業』を書いてからは、農林水産省の役人としては珍しく黒子ではなく、表に出ざるを得なくなった。原稿や講演等を頼まれていた。

<親農派三態>

 その時のレジメに親農派三態というものがある。農業に思いをはせて農業が大事だと言ってくれている外部の人たちを三分類したのだ。

 一つが、自然の法則から、つまり「地球の歴史」から見る人たち。エントロピー学派と呼ばれ、自然環境・国土資源の維持保全の観点から、国内の農業を振興すべきだと援軍をしてくれた。槌田敦(『地球文明の次は何か』)、槌田 劭(『未来につなぐ農的くらし』)、室田武(『水土の経済学』)、玉野井芳郎(『生命系のエコノミー』)。後に、「社会的共通資本」という概念を打ち出した宇沢弘文、室田泰裕、藤田祐幸等がこれにあたる。


 二番目は、「国家・民族の歴史」に注目する学者である。この人たちは、食料の安定供給というのを非常に大事にする。ヨーロッパ中世史の木村尚三郎、梅棹忠夫(『文明の生態史観』)、高坂正暁(『文明の衰亡するとき』)等が優れた文明論を展開し、国家存続のためにも、文明の維持のためにも農業が大切だと主張した。

<農業を愛した作家たち>

 三番目は、歴史というなら「人間の歴史」ともいえるが、要は物語を書く作家である。その筆頭に、野坂昭如、井上ひさしの2人が挙げられた。他に、深沢七郎、立松和平、今も存命中の方で挙げれば、倉本聰。他に詩人の山尾三省、谷川雁といった人たちである。芸術家というつながりでは、歌手の加藤登紀子、映画監督の山田洋次、作曲家の喜多郎などもいた。要は芸術家の感性で、物事の重要性を見抜く人たちである。

 いずれも経済合理性だけで引っ張られない、高い見識を持つ人たちである。

<辻井喬が理解した、私のアメリカ農業劣等論>

 先に他の人の話をしておくと、西武流通グループの代表、堤清二(辻井喬)もそのひとりであった。びっくりしたことに私の上記論文を読んでくれていたのであろう、どこかの他の新聞の対談の中に、「農林水産省の篠原孝さんが“アメリカの農業がいい農業であるはずがない”と言っている」と突然私の名前が出てきた。私は、「アメリカの農業が生み出すアメリカ料理というのは、とても立派な料理とは言えない。だからアメリカの農業こそ歪んでいるのだ。バラエティに富んだ味、新鮮さ、そして文化の香りがする日本料理を生み出している日本の農業の方がずっと健全だ」と主張していた。

<どれだけまずいか試してやろう食べ歩き旅行>

 辻井は文章のプロであり、私よりもっと的確な表現でアメリカの農業の問題点を指摘した。「アメリカのパーティーは願い下げだ。いつも同じ無味乾燥な同じ料理しか出てこない。旅行しても、地域の独特の食べ物がなく楽しみは半減してしまう。だからアメリカでは、『どれだけまずいか試してやろう食べ歩き旅行』しか出来ない」と断じている。言い得て妙である。財界人の中にあって、日本の地域に根差した農業と食を愛してやまなかった。

<時代の寵児 叶芳和との対談>

 そうした中、私は朝日新聞の農政担当のベテラン辣腕記者の依頼で、朝日ジャーナルで当時華々しくデビューしていた経済学者の叶芳和と対談することとなった。「日本には500万の農家はいらない。50万の農家が10haずつ耕せばいいのだ」。それから4つの革命とか、いってみれば古典的な経済学の論理に則った農業論である。これが土光臨調の農業批判と相まって、もてはやされていた。私の農業論はそれと真っ向から対立するものと位置づけられた。

<どうしても対談に参加させろと要請した野坂昭如>

 今は廃刊になった朝日ジャーナルは、当時は粋な大学生やちょっと理屈をこねる人たちが、こぞってステータスシンボルとして持ちあるいていた。ところが問題が発生した。その対談にどうしても野坂昭如が参加させてほしいと言ってきたのだ。賢明な編集者は泣く泣く断っている。なぜかというと3人の対談になると、篠原・野坂対叶になることが明らかだからだ。

 1981年11月20日号に、『<激突討論>日本農業に未来はあるか 叶芳和VS篠原孝 「大きな農業」か「小さな農家」か』そしてその後に、『論争を読んで』ということで野坂のコメントが2頁ほど追加されている。

 論争には参加せず、我々の原稿を読んで2頁のコメントを寄せたのである。野坂はしぶとく「論争には参加しなくていいが、多分大論争になるのでその場にいさせてくれ」と要望したそうである。私はそれだけ関心を持たれたことに感謝の気持ちでいっぱいだった。ところが、かのベテラン記者は、野坂が口を挟みたいのを我慢するのはあまりにもかわいそうなので、それも遠慮いただいたという。

<価値観が似たもの同士>

 野坂は『「食糧」と「食いもの」の違い』のタイトルの下、思いのたけを述べている。その一部を引用する。

「食糧」と「食いもの」の違い                      野坂昭如

 <前文略>国家的見地よりして、ものものしく述べる時、つい「食糧」という、軍隊用語にかも似たる、世間に馴染み難い言葉を使ってしまう。<略>われわれが、日本人の主食について考える時、どうも「食糧」派と「食いもの」派に分かれる傾向があるように思う。この対談でいえば、叶氏が前者で、篠原氏は後者。
<略>篠原氏の意見は、古めかしくいうなら、水とお天道様をなによりの恵みとして、農地を自由にさせる、耕したい者が耕し、その耕して得られた食いもので、島国に住む人間の、生活の大本を支えようというもの。<略>

<要は大地を守ることだ>
 ぼくは、極端なことをいうようだが、農産物の国際競争力を培う、即ち、自然と拮抗して、農業を営むよりも、日本の特別に恵まれた事情はあるにしろ、太陽と水をなによりのたよりとし、自然にできるだけ逆らわぬ、なごやかな農法を、外国に輸出すべきだろうと思う。<略>
 要は日本の大地を守ることであり、自然をこれ以上こわさないことだ。環境保全と農業は無関係じゃない。<後略>

<最後まで戦争と飢えと戦い続けた戦士>

 焼け跡で1歳の義理の妹を飢えで亡くし、少年院暮らしも経験している。埼玉に住みついてからは、自ら田んぼを耕していた。

 2003年に脳梗塞を患い、その後はずっと奥さんが口実筆記して原稿を書き続けたという。代表作は、アニメ、映画にもなった『火垂るの墓』であり、他に数々の文学賞を受賞している。参議院選挙に立候補したときも、「二度と飢えた子どもたちの顔を見たくない」ということで立候補した。典型的な戦中派、食糧難で困った世代である。

 野坂は、右傾化する日本を心配する一方、棄てられんとしている日本農業にエールを送り続けていた。作家として、ワイセツ裁判でも戦ったが、本当に戦い続けたのは戦争とそれによって引き起こされる飢えだったのかもしれない。私にとっては、野坂は数少ない、農を語れる文化人であり、かけがえのない人だった。

 一度野坂さんとお会いして、農業・食料についてとことん話ができたらなあと思っていたが、ついに叶わぬままお別れすることになってしまった。残念ながら今、作家で、これだけ農業に思い入れをもって発言してくれる人はいない。ご冥福を祈るばかりである。

投稿者: しのはら孝 日時: 2015年12月16日 19:21 | しのはら孝blog
衆議院議員 しのはら孝のブログです。

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【●】死の灰をコーティングした原子力村へのXmasギフト
植草一秀の『知られざる真実』2015年12月25日 (金)
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/xmas-8e32.html


安倍政権は予想どおり、高浜原発運転差し止め命令を覆してきた。


福井地方裁判所の樋口英明裁判長は、原発政策について画期的な二つの判決および決定を示した。


ひとつは、2014年5月21日の判決。


関西電力大飯原発3・4号機の運転差し止めを命じる判決を下した。


原子力規制委員会の規制基準が原発の安全性を担保するものではないことを明示した画期的な判決であった


さらに、2015年4月14日、福井県と近畿地方の住民ら9人が関西電力高浜原発3・4号機の再稼働差し止めを求めた仮処分申請に対し、住民側の申し立てを認める決定を示した。


関西電力は、高浜原発3、4号機の再稼働差し止めを命じた2015年4月の仮処分決定に異議申し立てた。


その異議審に対する決定が2015年12月24日に示された。


福井地裁の林潤裁判長は、4月の判断を覆し、関電の主張を認める判断を示した。


この結果、高浜原発は今冬にも再稼働することがほぼ確実になった。


画期的な判決を示した樋口英明裁判長は、名古屋家裁に左遷された。


2015年4月の決定は、左遷人事が決定されたあとに、職務代行の手続きを取って行なったものである。


樋口英明裁判長が示した判断の根拠の一つは、大飯原発や高浜原発の耐震性能が、発生し得る地震の揺れに耐えるものになっていないというものである。


誰にでも分かる、あたり前の根拠に基づいて運転差し止め命令や仮処分決定を示したものである。


関西電力大飯原発の耐震性能は1260ガル。


原子力規制委員会の規制基準は


高浜原発が550ガル、大飯原発は700ガルである。


しかし、日本では2008年6月14日に発生した宮城岩手内陸地震で、4022ガルの地震動が観測されている。


また、2007年7月16日に発生した新潟県中越沖地震では、東京電力柏崎刈羽原子力発電所3号機タービン建屋1階で2058ガルの揺れが観測された。


樋口裁判長は、宮城岩手内陸地震での4022ガルの揺れは、日本全国のどこでも、いつでも発生し得るものであるとして、原子力規制委員会の耐震基準では、国民の生命、自由および幸福を追求する権利は守られないとして、運転差し止めの命令や仮処分決定を示したのである。


東京電力柏崎刈羽原子力発電所の耐震基準は、旧基準では450ガルであったが、実際に中越沖地震で2000ガルを超える揺れが観測されてしまったため、新基準では東京電力柏崎刈羽原子力発電所1号機から4号機のみ、耐震基準が2300ガルに引き上げられた。


しかし、


大飯原発の耐震基準は700ガル、


高浜原発の耐震基準はわずか550ガルである。


誰がどう見ても、樋口英明氏の判断が合理性を有している。


しかし、この判断の下では原発を稼働できない。


そこで、樋口氏は左遷され、新たな裁判官が、政府の意向に沿う判断を示した。


そういうことだ。


つまり、日本の司法権は独立もしていないし、機能もしていない。


安倍晋三氏は、立憲主義を知らない、あるいは、立憲主義を踏みにじることで有名になったが、それと同時に、三権分立(さんけんぶんりゅう)も知らないか、踏みにじる人物である。


日本国憲法は内閣総理大臣に強大な権限を与えている。


この権限を正当に行使しないと、怪物が出現する。


日本国憲法には、そのようなリスクが内包されている。


内閣総理大臣は最高裁の人事権を不当に活用すれば、裁判所を支配できる。


裁判官は森炎氏が「パノプティコン」と表現した状況によって、政治権力に支配される存在である。


例外的に、樋口英明氏のような裁判官が出現することがあるが、最高裁を頂点とする裁判所ヒエラルヒーの下では、その気になれば内閣総理大臣が裁判所を支配できる。


安倍晋三氏は、立憲主義を踏みにじり、放送の中立・公正を踏みにじり、そして、裁判所の独立、公正を踏みにじっている。


このまま、2016年の参院選に突入し、万が一、安倍政権改憲勢力が衆参両院の3分の2を占有することになると、安倍政権は安倍独裁政治の完成に突進することになるだろう。


暗黒の時代は、すぐ目の前にまで迫っている。


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【●】「ご立派な生き方であると深く敬愛するとともに、おいたわしいことだとも思う
:toriiyoshiki氏」 晴耕雨読  天皇と近代日本
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先日も書いたことだが、次の指摘に共感する。

「『チャレンジ』を支えてきた幹部がそのまま居座り、中途半端なリストラを繰り返して数字合わせに汲々としているようでは、クビになって会社を去っていく東芝の有能な社員たちが浮かばれない」https://t.co/zXqGJrdrRY

>鈴木達治郎 除染するにもリスクがありますし、コスト効果も考えなければいけなのですが、大事なのは、住民にきちんと説明し、住民の意見をしっかり聞いてから決定したか、という点だと思います。決めてから説明してもなかなか理解は得られないと思います。


鈴木先生のこの指摘は重要。

除染から帰還日程に至るすべてを国が決め、結論を出してから「ご理解をいただく」ために住民に説明する。

そうしたやり方に対する住民の不信が爆発するのを何度見てきたことだろう。

なぜ国は真摯に被害者と向き合わないか。

きょうは天皇誕生日。

天皇制には反対だが現天皇ご夫妻のお人柄を敬愛する者として、ご健勝をお祈りするとともに、少し肩の荷をお下ろしになればいいのにと思う。

日本国憲法を否定し、前の戦争を肯定しようとする「愛国者」を自称する人たちが、天皇ご夫妻の御心を苦しめているのではないか。

心ないことだなあと思う。

昭和天皇の在位時代、ぼくは天皇制は「日本的無責任の象徴」だと考えていた。

戦争の最高責任者がそのまま居座ったことが戦後日本に禍根を残したと。

ここで天皇制の問題と東芝の問題がいきなりショートカットするのだが。

いまの天皇さんは、そうした父親の問題も含めて、天皇であることの言わば「原罪」と誠実に向き合って来られたと思う。

ご立派な生き方であると深く敬愛するとともに、おいたわしいことだとも思う。

もうお年を召したのだから、もういいじゃないですか、もっと楽になさってください、と思う。

>田山たかし天皇制に反対なら本日も働けよ

働いてます。


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