★北河内路上通信-the Voice of VoICelESs on roadsides in EastOsaka

 北河内路上通信は大阪北河内において、同地域の野宿者と助け合い、共にあろうとする有志によって始められました。

★預かった一束の宝くじ

2006-08-26 05:21:38 | 野宿者支援
 大阪市東部のある公園で、1人の40前の野宿者から預かった宝くじを昨日、ある宝くじ売り場で確認してもらった。「外れてるとは思うけど、確認してきてくれへんか。
俺が行ったら変に思われるから、行きづらくて」と大事にビニル袋に入れて二つ折りでポケットに突っ込んでいた宝くじの束を筆者に預けたこの人は「当たってたら山分けしてもいいから、お願いするわ、まぁ外れてるやろうけどな」と笑っていた。確認の結果は、「全部はずれ」。近畿くじ10枚とサマージャンボ5枚だったが、当選番号確認機に何度もしわなどのための「認識不能」ではねられながらの結果がそれだった。それはまるで、その人がたどって来たこれまでの人生と重なるようで、待っているのが何だかつらかった。しかしながら、それ以上につらいのは、その結果報告である。おそらく、最後の望みの綱だったのかもしれないそれのあてが外れて、酒に溺れてしまったりしないだろうかと思うと気が重かった。ともかく、明日は結果報告をしに行く事にしたい。