★北河内路上通信-the Voice of VoICelESs on roadsides in EastOsaka

 北河内路上通信は大阪北河内において、同地域の野宿者と助け合い、共にあろうとする有志によって始められました。

FWD: ★釜ヶ崎夏まつりにて…

2006-08-15 04:50:15 | 野宿者支援
 初日から風もなく、刺すような暑さばかりが陽光と共に襲ってくる。準備が未だ整わないうちに特就労の売り場ブース(机3台で構成)では、恒例のチヂミと焼酎のウーロン割りの販売が開始される。売り場は相当の混乱。「この銘柄の焼酎はナンボでしたっけ」と確かめねばならないような有様だった。「人はいるはずなのに」売り場人員も不足の中、なんとかそれを立ち上げ、起動に乗り出した頃には夕方。日曜とあって人の入りは初日にしては多い。そんな状況ではあったがまずまずの売り上げに持ち込んだ売り場の仲間たちは初日を乗り切った。アルミ買取は、アルミの夏季にもかかわらず未だに140円台をキープしている状況を受けた取引価1キロ250カマで行われていたが、市内での宣伝に時間を割けなかったつけもあり、昨年より少なかったようだ。もちろん、現金ではなく独自通貨になり、ほかで使えないというデメリットが拍車をかけているのは言うまでもない。ただ、アルミ缶20個の「チヂミ・ドリンク券」はよく利用されていた。
 二日目の今日は、日差しの強さは増しているものの昨日より風があり、幾分かしのぎ良い。ある仲間と釜ヶ崎に着いた時には祭が始まっていた。すぐに売り場に入り、手伝い始める。昨日ほどではないものの、チヂミを焼く仲間は今日も1人で頑張っている。たまには誰かが変わってやってもいいではないかという事などを昨日の反省会で提案してみたが、なかなかうまく行かない。今日は材料仕込みと売り子、焼き手という風にチヂミ班の分業化が進み、幾分か焼き手の負担は軽減されたが、初日と同じ仲間が焼き手をやり切った。全くあの暑い中で脱帽ものである。ドリンク班は高級焼酎・泡盛、マッコリなどを売っていたが、どうも客足がこちらに向かないので、リサーチを行うと、ほかのブースで琉球物産を売っており、そこで泡盛がこちらより100円安で出ていることに気がついたので、相談の上、200円で売り出すことを決定。そのためか、久米仙などは昨日の少々の残りがすぐに売り切れ、2本を買い足しするも、そちらも最終的には残り3分の1くらいとなり、ほかの銘柄も順調な売り上げとなった。マッコリは大声の宣伝も虚しく、5杯くらいの売り上げだった。カマ券(釜ヶ崎地域通貨。「カマやん」の挿絵入り。1カマ=1円)による1キロ250カマのアルミ買取は昨年より少なかったというが、見てる範囲ではまずまずといった感じだった。明日も祭は行われる。アミューズメントである盆踊りは好評のようだが、各ブースの手伝いを是非、忘れないでもらいたい。楽しむ者、あくせく作業をする者という構図を何とかするために、どうすればよいかを考えながら場に身を置いてもらいたいものだ。