氣楽亭 日乗

大阪生まれで奈良県広陵町の長閑で氣楽な田舎暮らしの氣功師が氣ままに綴る懐かしい昭和の年代記です。

台湾省國術会

2006-06-27 08:10:34 | 台湾
中國武術本来の伝統を受け継ぐ中華民国台湾省國術会。

第二次世界大戦後、中国大陸では中華民国政府軍と中国共産党軍との間で
内戦状態に有りました。
内戦に敗れ中国大陸を追われた国府軍(中華民国政府軍)や共産主義を嫌
った武術家、拳法の宗家は台湾や香港に逃れました。
戦後、狭い台湾に大陸各省から各門派の武術家が集まり中国武術の見本市
状態に成ったのです。

中華民国政府はそうした状況をまとめ、武術家同士の連絡を取り伝統を継
承すべき後学の育成と広く一般への普及の為に1951年に武術協会的性格を
持つ台湾省國術会を設立しました。

翌年には台湾各地に國術会の支部が作られ、全国規模の武術試合も行われ
ました。
国際的な活動としては、1956年に香港、マカオなど東南アジア各国の武術
協会と交流を開始し合同の試合なども開催されています。
中華民国国家を代表する武術団体となる中華民国國術会が誕生したのもこ
の頃です。

各武術団体の活動は順調に行われ、国立台湾大学を始め各大学、高校、専科
学校、中学校に武術クラブ(國術社と称す)が設立され学生の間にも武術学
習は浸透し小学校の体育の科目にも取り入れられる様になりました。

大陸来の武術家が台湾に来てから育てた、第二世代の武術家が台頭しそれぞ
れ活動し始める様に成りました。
中華民国政府軍の軍事訓練での武術指導や特殊部隊の格闘技訓練の指導、国家
警察の武術指導などにも伝統武術が積極的に取り入れられています。
そのなかには外国の警察や軍隊の要請で武術指導に赴いた者も数多くいます。

時が流れ第一世代の武術家は高齢の為、引退されたり御逝去され現在は第二
世代や第三世代が主流になっています。
中華民国は国連を脱退した為に国際スポーツ界ではチャイニーズタイペイなど
と称され不本意にも中華人民共和国が中国と認知されています。

しかし伝統的な古典中国武術の本場は台湾で有る事は否めないと思います。
氣功や導引の本場は中共ではなく、中華民國台湾なのです。
私の身贔屓と勝手な思い込みかも知れませんが中共は信頼に足りる国では有り
ません。
今までの私の経験や知り合った人々の印象だけかもしれませんが、共産主義で
抑圧されて来た反動からか拝金主義の利己的な人達が多いと思います。
過日の反日デモや日本資本を狙った暴動などの影には中共政府の影を感じます。
中華人民共和国政府と国民の両方が信頼に値するかどうか甚だ疑問なのです。

そのような政府を貿易や商売の為に承認した日本政府も残念ながら信頼は出来
ません。
悲しい事ですが我が国日本と中華民国台湾とは国交が断絶した状態です・・・

しかし私は美麗島台湾が大好きでお氣に入りの寶島なのです。

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