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224389 世界経済フォーラムが「グローバルリスク」年次報告書公表~国家債務不履行や世界経済危機

2010年01月16日 | 経済破局か?市場の軟着陸は可能か?
224389 世界経済フォーラムが「グローバル・リスク」年次報告書を公表~国家の債務不履行や世界経済の最大のリスクを示唆
  猛獣王S ( 30代 営業 ) 10/01/16 PM06


『国家の債務不履行、世界経済の最大のリスク=世界経済フォーラム』(ロンドン14日ロイター)リンクより転載します。
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世界経済フォーラム(WEF)は14日、年次総会(ダボス会議)を前に「グローバル・リスク」年次報告書を公表し、2010年の世界経済にとって、財政悪化が深刻な債務危機を招くリスクが最大の脅威だ、と警告した。

世界の主要国は金融危機に対し、景気刺激策の実施や民間債務の肩代わりなどで対応した結果、国家債務が急増した。それはリセッション(景気後退)の深刻化を食い止めたかもしれないが、市場では高水準の国家債務への懸念が増大している。

WEFによると、中南米など多くの新興国は過去の危機により財政再建を果たしたの対し、先進国はその経験がなく、特にリスクが高くなっている。

報告書の作成に携わった経営コンサルタント会社オリバー・ワイマンのジョン・ドルジク最高経営責任者(CEO)は「経済を支援し、リセッション脱却を試みる中で、政府は前例のない水準まで債務を増大させており、国家の債務不履行リスクが高まっている」と指摘。その結果、失業率を押し上げ、社会的・政治的リスクを高めるとしている。

報告書では、最も急速にリスクが増大しているインフラ整備への投資不足や、アルツハイマー病・糖尿病など慢性疾患による医療費増大および成長押し下げのリスクに加え、持続不可能な債務水準に伴う金融危機の影を、世界が直面するリスクの上位3項目に挙げている。

その他、資産価格の崩壊、アフガニスタンや中国経済の成長鈍化に伴うリスクも脅威として挙げた。

また報告書は、先進国が「持続不可能な水準の債務」を過度に膨らませるリスクに焦点を当て、深刻な債務危機は特に高い失業率など、社会的・政治的な代償が避けられないと指摘した。

報告書の作成に携わったチューリッヒ・ファイナンシャル・サービシズのグループチーフエコノミスト、ダニエル・ホフマン氏は記者会見で「英米の債務水準が国内総生産(GDP)比100%あるいはそれ以上に向かっていることは、明らかに持続不可能だ」と指摘。「投資意欲の減退を招く恐れのある内在的リスクが存在し、投資家は債務水準の持続性について疑問を抱く可能性があり、結果的に国家の債務危機やデフォルトを招きかねない」との見方を示した。その上で「明らかにドバイやギリシャの問題は、早期の警告と受け止めるべきだ」と述べた。

報告書では、米英2カ国は「回復を持続させつつ、かつ財政赤字が国債の信用を悪化させるほど遅くないタイミングで、景気刺激策を徐々にかつ確実に解除」する時期を探るため、向こう数カ月で「厳しい選択」を迫られると指摘している。

さらに報告書では、政府や企業に対する短期的な圧力と、医療・年金・環境問題など長期的な視点に立った決断の必要性の間に存在する格差を「ガバナンスギャップ」として言及。インフラ投資の不足問題の解決策がほとんど講じられていないとして、食料・エネルギー安全保障を脅かす恐れがあると指摘した。

世界銀行は向こう20年間で、世界で必要なインフラ投資額は35兆ドル、との見方を示している。

さらに平均寿命の伸びや不健康な生活習慣などにより、慢性疾患によるコスト増大を招くと警告。先進・途上国ともに健康なライフスタイル促進などの予防対策を推進すべきと提言した。
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