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Kinoの自転車日記

自転車と共に過ごす日々

ビバロ ピストフレーム 塗装 上塗り

2009-12-15 20:26:15 | 自転車 レストア ピスト
下塗り塗装が終わっていた ビバロのピストフレーム
塗料も乾いたので上塗りをします この気温の低い時期の
塗装は少々難しかったです




錆止めを兼ねた下塗り、サフェーサーを吹いたフレーム
仕上げを白との希望ですので 下塗りもホワイトを塗っています




何時もと違う塗料を使い 感覚が分からず少々垂れさせて
しまった下塗り この段階で調整します 指でさすり凹凸を
感じなければオーケーです






バックエンドのナット部は 一番塗装の剥がれ易い所です
この部分だけメッキを残してやります マスキングテープで
養生




塗装の準備が出来たら フレームの埃をブロワーで吹き
飛ばします




快晴の日に塗装はしたかったのですが 今日は曇り空
気温も低いので屋根の有る所で塗装をします フレームに
塗装をし易い様に吊り下げました






塗装をするフレームは何処を吊っても良い訳じゃなく
吊り下げ用の冶具を自作しました こんな物、売っていません(笑)






さて塗料を吹いて行きましょう 前回、下塗りに SOFT 99 の
カースプレーを使い あまりの塗料の柔らかさに懲りたので
何時も使っている Holts ホルツのスプレーを使います

白色と言うのはかなりの種類が有ります なるべく純白に近い
色合いにしたかったので 車好きな方達が ソアラのスーパー
ホワイトと良く言った 綺麗な白色を選びました






さすがに塗装風景は写真に撮れません 上塗りが完了しました
今日は昼から晴れるとの天気予報 その予報は外れ生憎の雨
これは具合が悪いんですよね 湿度の多い時は塗装に艶が出ません

また気温の低い時の塗装は乾きが遅く 重ね塗りのタイミングが
難しいです
前回 ALAN アランのアルミフレームの塗装をしたのが 9月 その暖かい
時の感覚が残っていてちょっと戸惑いました





上塗りが完了しましたが じっくりと乾かしましょう 白一色のフレームは
インパクトが薄いですから 又何かアクセントを付けたい処で そのイメージも
出来ています その作業はこの塗装が良く乾燥してからですね

それまでの間にする事はまだ沢山あるので 退屈はさせません(笑)

 
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錆びたチェーンの 復活劇場

2009-12-14 20:27:37 | 自転車 レストア ピスト
ビバロのフレーム 下塗り塗装が乾くまで他の作業をしましょう
この自転車に使われていたチェーンの状態が酷かったな 今日は
普通なら廃棄をする様なチェーンの洗浄、メンテナンスをしてみます




友人から整備依頼を請け 預かってきた時のビバロのピスト






自転車を洗車後 チェーンを切ったが 酷い錆
この様な錆かたをしたチェーンは手入れをしても 完全に復活
しないので 普段なら廃棄する






しかし 自転車のレストアで何でも新しい物にするのは
簡単だが 今回はこのチェーンが使えるまで復活させよう

チェーンには使った事が無いが サンポールの力を借りましょう
原液にチェーンを浸けます






10分程時間が経つと サンポールが泡立ちます 
良い頃を見計らって 真鍮ブラシで擦ってやります



今回も真鍮ブラシの色が移り チェーンがオロになるかと
思いましたがそれほどでも無かったですね

今迄ならここで錆取り作業を終わらせるのですが・・・






今回は新たな試み
サンポールに浸けた金属の酸化をこれ以上進めない為に
サンポールの希塩酸を中和させてやります

これは友人に聞いた方法ですが 食器洗いの中性洗剤の中に
浸けます サンポールに浸けた金属は 水洗いをし、そのまま
放置すると表面に錆が直ぐに発生します これを抑える働きが
有るらしいです






人が良いと言う事で なる程と思った事は兎に角試してみます
ん?洗剤がジェル状に変質したぞ・・・






洗剤に浸けた後は水洗いをします 自転車に乗っていて
チェーンから泡が出るのも困ります でもその情景も笑えて
良かったかも・・(笑)

今回のサンポールを中和させる これの効果は良く分かりません
また時間が有る時に分かり易い物で試してみましょう




錆落としが済んだチェーン 綺麗になっています
しかしこれで終わらせたら自転車整備じゃない 次、行きます






チェーンのメンテナンス、洗浄で大切な事は
ローラーリンク内やプレート間の汚れをいかに落とすか
これが充分でなければ いくら高性能オイルを差しても
効果は半減です

ガソリンにチェーンを浸け チェーン内の汚れを掻き出して
やります ピンク色のガソリンが黒くなりました




チェーンも何とか使えそうなので 同じメンテをするなら最後まで
しっかりとやってしまいます






この様な錆を発生させ 金属の表面が荒れている物に
マイクロロン処理をしても 効果があるのか疑問ですが
やるだけはやっておきます
 
この処理は新しいチェーンにしてやると チェーンが鰻みたい
になり チェーンが手から逃げて行きます






チェーンに使うオイルは 浸透性の良い Tomity Racing Oil
にしようかと思いましたが
組み上げるまで時間が有るし 使用者の事を考えると 粘度が高く
オイル持ちの良い Super Lube を使っておきます フッ素系のオイルです

オイルは 1リンクずつ丁寧に差していきましょう




錆び錆で パシパシ、ガリガリのチェーンでしたが
なんとか使える状態まで復活しました 
正直ここまで手間を掛けるなら 新しい物を買った方が
良いのですが 使える物は使ってやろう精神です




befor after




錆びたチェーンの復活劇場 手触りもパシパシ感がなくなり
なんとか使えそうです

自転車を預かった時に気が付いていたのですが
ピストレーサーですが薄歯が使われています この 3/32 の薄歯用の
チェーンが今は手に入り難いので 復活させてよかったかな?

でも何故薄歯を使っていたんだろう 速度の緩急を付けずに一定の速度で
走る 個人追い抜き競走なんかでは良く薄歯を使っていましたが
この自転車の持ち主は 4000m速度競走が得意だったのにな

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自転車用オイル GROWTAC GT-OIL

2009-12-13 20:45:28 | メンテ 用品
自転車整備に於いて 自転車の乗り味を左右するケミカル品は
大切です 回転部分に限らず実走行でその違いを一番体感出来る
のはチェーンだと私は思っています そんなチェーンに使える
新しく開発された自転車用オイルを紹介しましょう




新しく販売されたオイル GROWTAC グロータック GT-OIL
これを知ったのは 私のブログに良くコメントを下さる
【 あけおす会長さん 】 のブログの記事から






そこで開発、発売元である GROWTAC さんの H.Pへ飛んでみました

そこには
※最大摩擦力を低減することに特化したオイルです
※水素化精製した超高性能基油を使用し、これに厳選した
 添加剤を配合したオイルです 
※最高の性能を低価格で提供したいという思いで価格にこだわりました。

※開発時の記述には
 オイルへのせん断力に対する抵抗力が大きいのでしょう
 人間の力とつりあいが取れるベースオイルのチョイスがキモですね

などと興味がそそられる事が書かれています




それならば 試しに自分の指で触れてみたいと 少量注文
してみました
容器の大きさは写真のタバコの箱で想像して下さい
50ml 683円と 10ml 158円が用意されています






オイルの感触を指先で確認すると 思っていたより粘度の高い
オイルです  今直ぐに試せる競技用の自転車が無いので
(全て最高の状態に整備済み)

家の一般自転車のチェーンに塗布してみました 丁度オイルが
枯れた状態でしたが このオイルを差してやると回転が軽くなった
のを手で感じる事が出来ました ただ、やや粘りを感じるかな?

一つ絶賛出来るのは この容器のノズル
これはこのオイルの粘度で 丁度良い量が出ます 一滴ずつ
オイルが差せるのは有り難い事です

今回の GROETAC GT-OIL 用途とすれば普段の練習用 また
オイル持ちが良さそうなので 雨天でのレース そんな使い道が
有あるかな?

コメント (2)
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ビバロ ピストフレーム 塗装 下塗り

2009-12-12 20:17:15 | 自転車 レストア ピスト
前回塗装の下地処理をした ビバロのピストフレーム
今回は本塗装をする前の工程 錆止めを兼ねた下塗りをします
この塗料を吹く事で 錆を押えるのと同時に上塗り塗装の食い付きが
良くなります




自転車のフレームはパイプを含め 複数の部品から
製造されています その構成部品を見てみましょう






回転工具を使い磨きを掛けた ハンガーシェル
競輪競走で使う事が許された NJS の認定を示す刻印が有ります
ただ VIVALO は現在 NJS登録はされていません






1970年の製造を示す刻印 VIVALO ビバロが創業されたのが
1969年 創業間もない頃のフレームですね この頃はアマチュアの
オリンピック選手や 重賞競輪の覇者などの選手が 良く工場に来て
いました

ハンガーシェルとラグは CINELLI チネリです 私も以前に乗っていた
CHERUIM ケルビムのフレームに使っていましたが 綺麗な形をした
イタリアンカットのラグです






フロントとバックエンド小物は Campagnolo カンパニョーロ
この頃には国産の爪も有りましたが やはりこのカンパは綺麗ですね






それでは 塗装の下塗りに掛かりましょう
塗装は フレームに付着した油脂分は大敵 塗装が弾いて
全く乗りません ラッカーシンナーで徹底的に油脂分を除去
します




埃も困り者です 誇りが付いていると塗装を仕上げた時
全て表面に出てしまいます ブロワーで埃を吹き飛ばします




塗装をしたくない部分には マスキングテープで養生します
今回はバックエンドのハブナットが当る場所だけ メッキを
残すつもりです






下塗り塗料は カースプレー 塗装の食い付きを良くする
サフェーサー 私は上塗りも含め、カースプレーを使います
このスプレーは粒子が細かく 仕上がりが綺麗ですね




今回は 本人の希望でフレームの仕上げは 白 
サフェーサーはグレーも有るのですが 上塗りの発色が良いので 
下塗りもホワイトを選びました





CINELLI チネリのラグ ビルダーの日下氏の手も入っている
でしょうが 無駄の無い綺麗な形ですよね

サフェーサー 何時もカースプレーは Holts ホルツを使うのですが
今回は SOFT 99 を使ってみました
これが使い難いのなんのって・・・塗料がシャブシャブで凄く柔らかい
何時もの感覚で塗料を吹いたら タレタレ 参りました





下塗りが終わったピストフレーム これで充分綺麗じゃない(笑)
ここで失敗するとは思わなかったですが 少し垂れた部分の調整
これは慌てても仕方が無い 今の段階ならどの様にでも出来ます 
下塗りの調整の為に良く乾燥させましょう

その間にする事は沢山有ります さて何を触ろうかな・・・ 

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ビバロ ピストフレーム 塗装、下地処理

2009-12-11 20:07:46 | 自転車 レストア ピスト
昨日塗装の剥離をした VIVALO ビバロのピストフレーム
塗装前の下地処理をします 自家塗装に限らずこの作業は
仕上げを左右する大切な工程です






剥離剤を使っても塗料が全て剥がれる訳では有りません
この様に細かな所が残ります




この辺は先の細い工具を使い手作業で剥がします
特にラグ周りは塗装完了後 仕上がりに影響するので
古い塗装は丁寧に剥がします




ハンガーシェルの裏側が良く錆びています 細かな凹凸が有り
研磨の難しい部分ですね






ここは回転工具の力を借りましょう 先端は真鍮ブラシです






フレーム本体を全体に錆落としを兼ね地肌を荒らしてやります
使うペーパーの番手は 400~600番位が良いでしょう
以前は 1000番まで磨いていましたが あまり表面を仕上げ過ぎると
塗装の喰いつきが悪くなり 塗装が剥がれ易くなります






今回はパイプの表面の状態があまり良く無かったので
電動工具を使いました オーピタル・サンダーです
しかし工具の入らない細かな所は サンドペーパーを使い
手作業で施工します






塗装前の下地処理 あし付が完了しました 磨き過ぎて
ラグの角を落としてしまうと 塗装後、シャープさの無い
フレームになってしまうので ラグ部の研磨は程々に・・・






ここまでの作業で 4時間 忍耐作業です







古い塗装の剥離後と 塗装前の下地処理が完了したフレーム
この後、塗装の下塗り 錆止めも兼ねたサフェーサーを吹きます

ここまでパイプを磨くと錆の発生も早いので サフェーサーは間を
置かずに吹いた方が良いですね この作業は次回に・・

コメント (12)
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