トホホおやぢのブログ.....

アンチエイジング、自転車、ダイエット、スイム、ラン等々、徒然なるままを・・・

張子の虎

2011-09-28 09:14:00 | 自転車事情
 本日、上海より帰国する。
 今、空港のそばのホテルだ。

 ”百聞は一見にしかず”の言葉の通り、上海地区の進歩はすざましく、高層ビル群はそのシンボルだ。1年に一度は訪問している頻度(今年は2回目)だけれど、来るたびにその街の様子は変化している。



 万博の後だから、綺麗で新しいホテルやレストラン・有名ブランドショップ等が、ここは新宿か?銀座か?表参道か?と勘違いしてしまうほど立ち並ぶ。

超高層マンションも立ち並び、多くは億ションだという。まさに我々がかつて経験したバブル経済に酷似している状況だ。

日本からの出発前、たまたま週刊東洋経済に気になる記事を見つけたので購入した。そこに上海の労働コストの平均が書いてあった。ワーカーの年収の平均は、US$5,609- スタッフ職でUS$12,154- マネージャークラスで、US$27,530-だ。 この収入ではとても億ションを買うのは難しい。

 う~ん、人口が多いので相対的に金持ち数も多いことは理屈では分かるが、そもそも共産国家という旗印の中で、日本とは比較にならない貧富の差、そして目の前にある現実をみるといささか疑問を感じざるを得ない。僕がもし金持ちの中国人だったら、海外でブランド品は買うだろうし・・・・実際にユニクロは、こちらでは高級品で、日本の方が価格も安いと在住の日本人の方は言っていた。

 あまりにせっかち過ぎる成長は、社会のシステムに歪みをもたらしているようだ。目には見えない人々の気持ちもそうかもしれないし、絢爛豪華な都市の風景もそうだ。昨日、地下鉄で衝突事故があった。幸い、地下鉄には乗っていなかったけれど、前回の高速鉄道と同じ会社の信号システムが利用されていたと聞く。この国は、問題が起こると、とりあえず場当たり的な対応しかできないのではないのだろうか?問題の本質から改めるシステムが出来上がっていない。これが、まったく日本に関係のない事がったら、「残念な事です」の一言で片付いてしまうのだが、
 以前にも書いたように、実はこの国は日本以上の慢性的な電力不足で、(上海中心部は、国のメンツがあるので制限をしていない)、ほとんどの工場は、電力不足で操業の調整を強いられている。その結果、台湾で製造されている自転車が、中国からの部品が来ないので2か月遅れの納期になるという影響が出るのだ。単純に他人事で済まされないのが、悩ましい。 ちなみに一般家庭の電気は制限されていない。それをやったら庶民の不満が一揆に爆発すると当局は恐れているらしいと聞く。


 世界の工場でもあり消費地でもある経済大国をアピールする中国、しかしその現実は彼らが声高く力強く主張すればするほど、張子の虎を思い浮かべずにいられない。



しかし、自転車の為のインフラとなると・・・・


う~~ん・・・・



自転車専用道というよりは二輪車専用道なんだが・・・・それでも、う~~ん
恥ずかしいぞっ、日本!

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