トホホおやぢのブログ.....

アンチエイジング、自転車、ダイエット、スイム、ラン等々、徒然なるままを・・・

自転車安全教育、もう一つの重要な視点を忘れないでほしい!

2013-02-24 18:58:00 | 自転車事情
 最近、は大手新聞でも自転車の安全教育についての記載が増えた。
毎日新聞 2013年02月23日の社説で
”自転車事故対策 安全教育を広めたい”
と掲載されている。中には時々的外れな記事も散見されるが、
非常に良い傾向と考えている。

ただ一つだけ、重要なポイントが欠落しているように感じられてならない。
実は、安全整備点検の問題だ。
経産省の報告によれば、自転車による製品事故は、事故報告制度が始まった平成19年度から22年度までの4年間に482件(うち、重大製品事故は144件)発生しており、特に、事故発生件数は最近増加傾向にあり、平成22年度の発生件数は19年度と比較すると約2倍になっている。また事故原因については、点検整備や乗り方の注意等、使用者の心掛けで防げる可能性がある事故の割合が全体の約6割を占めて....

これは、整備不良等が原因で、自らの安全を脅かし時として第三者に危害を加える可能性を意味している。
 残念ながら、スポーツバイクに乗っているユーザーであっても、整備に無頓着な使用者は、信じられないほど多い。
 また、毎月開催している試乗会等に来場される、初心者の皆さんの多くは、食料品や家電製品と同じような感覚で自転車を購入するつもりらしく、自分の為にも他人に迷惑を掛けないためにも整備点検は重要なので、近くの自転車屋さんで購入されたら?とすすめると、
「へぇ~!そういうもんなんですねぇ!知らなかった・・・!」
とビックリされるお客様も多い。当たり前の顧客心理であるが、最近の傾向として、ネットで価格を調べて最安値で商品を手に入れたい消費者心理が、根底には存在すると思われる。それは、決して悪い事ではないし、自ら、必要最低限の整備点検の知識を持ち責任を負担できるのなら問題ない・・・・

 しかし、自転車の安全点検整備が、自分自身と他人への安全の為という教育・啓蒙活動の必要性が、あまり論じられていないような気がしてならない。
 小売店で、自転車を購入するのが当たり前だった時代は、納車時に安全に楽しく乗るために様々な注意点や点検について等を伝える機会が少なからず有ったが、現在の流通構造を考えた時に、別な方法を検討する時期に来ているのではないだろうか?


 専門誌を含めた、どこのメディアも、(行政も?)コンプラ面(法令遵守)・マナーや道徳面の視点からの教育・啓蒙だけでなく、安全点検整備の重要性ももっと訴求すべきだ。

 原動機付自転車の制限速度である時速30km/hのスピードを、少し慣れれば簡単に出すことができるステキな乗り物に、免許制度を導入してほしいと思わなし、車検制度の導入なんてのも馬鹿げているけれど、自転車に乗れない?学識経験者の類が、そんなアホな事を考えないうちに、安全点検整備の重要性をもっと広く認識してもらいたいと思う。
乗り方教室と安全点検の知識は、自転車の前後の車輪と同じなんだよぉ~~!