キはキモノのキ

キモノ‥愛してます

曲水の宴 in 富山

2009年04月22日 | 今日のキモノ

  このところなんだか疲れ気味で、更新が滞ってしまいました。見にいらしてくださったかた、すみません。
 サボっている間にも、キモノお出かけはしていたのでした。今回報告するのは、先々週の話。オット実家に帰省していたときのこと。今ははや桜も散り果ててしまっていますが、このときはまだ満開。地元のお寺で桜咲き乱れる中『曲水の宴』が行なわれる…と聞いて、帰省荷物の中に急遽キモノをたくしこみました。
 『曲水の宴』…庭の曲水に杯を浮かべ、和歌を詠みあういにしえの遊び。となれば着るのはやっぱりこの着物です!

 今日の着物:銘『壇ノ浦』(きむら)
 今日の帯:草色桜草子模様名古屋帯(きものなかむら)
 今日の半衿:薄紫小桜ハギレ(きむら)
 今日の帯揚:白地線絞り帯揚(きむら)
 今日の帯締:橙青雪輪模様平組帯締(ヤフオク)
 今日の足袋:薄紫雪兎(まねきや)
 今日の下駄:畳表台縞花緒(松屋)

 十二単の美女がびっしりの『壇ノ浦』に桜を配した昔草子模様の帯。今日の催しにぴったり♪ちなみコーデが決まると気持ちもハイになります。ソメイヨシノも枝垂桜も満開!風が吹くと桜吹雪。春爛漫です!

 小さな町の小さなお寺、今日は人がたくさん集まってきていました。こんなキモノ姿のご婦人も。けっこうな坂道なのに、涼しいお顔。着慣れてらっしゃる風情が素敵でした。
 

 曲水の宴に先立って、江戸時代富山藩のお殿様がこの寺に花見にいらしたさまを再現したという大名行列が町の人たちによって行なわれました。
 
 奴さんは踊るような足取りで歩いてこられます。町の『保存会』の方々。
 
 お殿様は町の小学校の校長先生、お姫様も町の女の子。アットホームな大名行列です。
 
 お殿様とお姫様が見物の席につかれ、いよいよはじまりはじまり…。直衣姿の楽人の方々、童子、巫女さんの入場。…江戸なんでしょうか平安なんでしょうか、お寺なんでしょうか神社なんでしょうか。なんかカオスですが、古式ゆかしいということで。
 お寺の庭は花びらが一面に散り、何とも華やかです。
 
 いよいよ歌人登場。町の和歌コンクール入賞のひとびと。平安な衣装に身を包んで登場です。女性は十二単。すそを引きずらないようにちっちゃい巫女さんがささげ持っていました。この巫女ちゃんも地元の小学生。
 
 歌人たちは、童子に先導されて曲水のほとり、それぞれの歌を詠む座に向かいました。
 
 座に着いた歌人たちに、童子が『お題』を見せてまわり、短冊を配ります。
 童子ちゃんたちは小学校1年生。ちょこちょこと健気にお仕事、なんてかわいい。めいこにもこの格好をさせたい。
 
 歌人たちが歌を詠んでいる(ことになっている)あいだに、地元の中学生扮する巫女さんのおどりがありました。桜吹雪の中、清楚で優雅な踊り。
 
 さあ、いよいよ曲水に杯が流されます。歌人は、自分の前に杯が流れてきたらそれを飲み干し、歌を詠まねばなりません。
 今回はあらかじめ御題に従った歌を詠んであるのですが、実際はその場で御題を示され、歌が詠めるまでは杯を干し続けねばならなかったそう。なかなか詠めなくて酔っぱらっちゃったひともいたとか、アナウンスで話されていました。
  
 杯はこんな鳥の形の台に載せられて曲水を流れてくるのです。
 流れは浅く、途中でひっかかっちゃったりもするので、童子ちゃんたちが竹の棒でつついて流したり、しておりました。
 
 桜も綺麗だしいいお天気、曲水の宴は古式ゆかしく。

 このあとは、トンボ玉のふちこまさんのお宅にうかがっておしゃべりして、『あの杯』を受け取ったりもいたしました。充実の1日、でありました。

 その次の週には、いつもの仲間ぷらす遠来のお客さまで、加寿也とか歌舞伎とかも、行ってまいりました。
 それは、次回の更新にてご報告させていただきますね。
 ・・・こんだけ遊んでりゃーそりゃー疲れもするわなー・・・


 
 


 
 
 

 


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2 コメント

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おほほ^0^ (まりんか☆)
2009-04-23 23:33:25
うちらならいつまで詠めなくても酔っぱらう事は無いかも・・・^^;

薄桃の風に舞い散る花びらに
     乗せて送らん 娘(こ)の旅立ち

おそまつ。。
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むしろ… ()
2009-04-24 07:10:41
>まりんか☆さん
 まりんか☆ねーさんなら、むしろあえて詠まずに呑み続けるとか!

 お嬢さま、この春は節目でいらしたのでしょうか。

 花むしろ君の行く手に重なるは
     幸あれと願う心なりけり
 

 ぐっどらっく。。。
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