厚労省の推計によると、2022年時点で高齢者のうち認知症の人は443万人に上り
軽度認知障害も含めると1000万人を超えているとのこと。
誰もが認知症になりうる時代であり
自分自身の問題として理解を深める重要性を指摘しています。
こうした点を踏まえ、政府は本年1月に施行された認知症基本法に基づく
「認知症施策推進基本計画」案を関係者会議で示し、大筋で了承されました.
会議には新たに認知症の人も委員として加わって意見を述べ
基本計画案では認知症と共に希望を持って生きるという「新しい認知症観」が打ち出された他
様々な施策を認知症の本人の視点に立って進める姿勢が明確にされました。
認知症については「痴呆症」とか「ボケ」と呼ばれるなど、偏見のあった過去に言及
「社会的に孤立する」「意思が充分に尊重されない」など、現在に続く課題を指摘した上で
新しい認知症観という考え方を広めることを掲げています。
1980年から20年余、高齢者福祉施設で介護業務に従事し
老親ふたりの認知症状を見てきた者としては
≪認知症は怖くない≫、むしろ≪愛しい≫とさえ思っています。
施設入所の高齢者も、我が両親も
殆どの老人は穏やかな人格を保ち、人生の先達として
見習いたい美点を持つ人々でした。
介護者の無理解や余裕の無さが原因で
トラブルになることが多いように思います。
誰にとっても我がことの『認知症』
今からでも遅くありません、自分自身の老後問題として考えてみませんか。
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