kimitsuku独り言

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『シルクロード 謎の民』を観て

2016年05月28日 | 日記
                     
 久し振りにシルクロード番組を楽しんだ。NHK-BSで放送された『シルクロード 謎の民』は、タクラマカン砂漠の
小さなオアシス・ダリヤブイに住むウイグル族遊牧民の暮らしを取材していた。初めてシルクロードを知ったのは
確か1980年のNHK特集『シルクロード 絲綢之路』で、東西文明交流の道であった秘境・シルクロードの不思議に
魅せられてDVDを購入したり、実際に西安や敦煌、トルファン、ウルムチまで旅行したこともあった。
                  
 今回は、「死の世界」、「地下楽園」を意味するタクラマカン砂漠の奥地、最も古代シルクロードの面影を残す
オアシス集落の人々や風習に興味を持って観賞した。楼蘭で発掘された女性のミイラは以前ウルムチで観た
それによく似ており、大切に死者を弔う慣習に感激を新たにした。
 地球温暖化の影響で一段と乾燥化が進む砂漠地帯は、かつての住居跡や墓地も大量の砂に埋もれており
立ち枯れた胡楊が残っているだけだった こんな厳しい自然環境でも1500人が住んでおり当局が進める移住
勧告に従わず、先祖が眠る地を離れようとしない現実に心が痛む一方、子供たちの澄んだ瞳に希望を見た。
 暫く振りに書棚に眠っているDVDを引っ張り出して観てみようかしら。


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2 コメント

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感想 (v)
2016-05-30 19:15:58
はじめまして、ダリヤブイで検索してこちらのサイトにたどりつきました。

それにしても、楼蘭で発掘された女性のミイラ、美しかったですねえ。
ミイラとは思えない美しさというか愛おしさと言うか、埋葬の仕方からも愛情のようなものを感じました。
何千年も前の人々の所業に尊敬の思いでいっぱいです。

一方、現在の彼らは本来であれば「ウイグル族」としてではなく、「ウイグル人」として生活できて当然のはずですが、中国政府(中国共産党)によって中国を強要される圧政下で生きている面が番組の節々に見受けられ、とても悲しい思いにもなりました。

何千年も続いてきた文化、民族、風習などを守るためにも、ダリヤブイに住む彼らには踏ん張って欲しいものです。
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コメント有難うございます (kimitsuku)
2016-05-30 23:51:39
(v)さん、コメント有難うございました。
タクラマカン砂漠の奥地ダリヤブイ郷の人々や暮らし振り、興味深かったですね。
ウイグルにしてもチベットにしても、大国に侵略され同化させられた歴史を思うと心痛みます。
彼等の独自な生活や風習、伝統などは、せめてもの民族の誇りなのでしょうね。
 以前に訪れたウルムチ博物館には、多くのミイラが展示されていました。
いずれも丁寧に死後の処置が施されており、死者に対する深い労りと愛情を感じました。
 拙いブログですが今後とも宜しくお願い致します。

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