『7歳までに人はつくられるか』

　　　　　　　　

『7年ごとの記録 イギリス 65歳になりました』は、イギリスのTV局が制作したドキュメンタリー番組

1964年に撮影開始、様々な階級の７歳の子供たちに、将来の夢、家族、学校生活などをインタビュー。

そしてその後７年ごとに彼らにインタビューを繰り返してきました。そして今回63歳に‥。

「７歳までに人はつくられるか」をテーマに、彼らの人生の軌跡を辿った興味深い番組でした。

３回シリーズの第１回は今月４日に放送され、今回は２回目で

７歳当時の幼い少年少女が成長し、それぞれの道を歩む中で感じた喜怒哀楽を

語る姿に自分を投影して、「生きること」を考えさせられました。

これまで登場した８名は『７歳までに人はつくられるか』の問いに、概ね肯定的でした。

日本にも「三つ子の魂 百までも」という諺があるけれど、確かに幼児期の生活環境や社会体験は

その後の人格形成に何らかの影響を残すものでしょう。

イギリスの階級制度は現在も厳然と存在し、子供たちを苦しめている様子が痛々しく

益々社会格差を広げているようにも感じました。

しかし恵まれた環境で育った子が必ずしも幸福だった訳でもなく

貧しい中にも現状に満足しているらしい63歳の彼らの姿に

矢張り『人生は生きるに値するネ』と教えられた、ドキュメンタリー番組でした。

シリーズ第3回は来週18日（木）NHK-Eテレ20：00～です。