庭で飼育しているニホンミツバチの巣箱を、今まで飼育していた場所から同じ敷地内の別の
場所に移すことになりました。ミツバチの巣箱を移動するには、ミツバチに配慮した移動手段
を取らなければなりません。一般的にニホンミツバチの巣箱の移動は一日に10cm程度と言
われています。因みに西洋ミツバチは1m程度だそうです。そうしないと外勤蜂が巣箱に戻
れなくなるからです。それが出来なければ、元の巣箱の位置から2km以上離れたところに
一旦巣箱を移動させ、3週間以上経過してから移動させたい位置に移動させるという方法
を取るのだそうです。今回、自宅から2km以上離れた場所の確保が出来ませんので、面倒
ですが毎日巣箱を少しずつ移動させるやり方で移動を始めました。
写真の左奥の夏みかんの木の根もとから次第に写真手前側に移動させています。先日
天気の良い朝に約1m位一気に移動してみました。巣箱の位置が見つけられない迷い蜂も、
そこそこ温度も高く、巣箱を探す時間があれば巣箱にたどり着くだろうと思ってやってみまし
た。夕方まで巣箱が置いてあった辺りで飛び回っているミツバチがいましたが、迷いながら
も恐らく全員が帰還してくれたように見えました。しかし、翌日もまた迷っているミツバチが
観察されましたので、一気に1mを移動させるのはやはり無理だと思いました。それにして
も10cmではなかなか目的地まで到達しないため、今日は50cm程度で試みました。すると、
外勤蜂は昨日まで置いていた巣箱辺りに一旦戻ってくるのですが、直ぐに横の巣箱を見つ
けて巣箱に戻っていく様子が観察出来ました。これからは50cmでやってみます。移動期間
が予定の1/5で済みそうです。