気ままにかしまライフ

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イブキジャコウソウのダニ駆除効果はどれだけ持続するのか

2021年07月21日 | 日記

最近の話題はイブキジャコウソウ一色になっているが、本日もその話題。今日の結論は「イブキジャコウソウは巣箱に入れてから10日後でもまだダニ駆除効果を持続している」というものである。

昨年、動物用医薬品として承認されているダニ駆除剤A剤が耐性ダニの存在のために全くダニ駆除が出来なかった巣箱が見つかったため、その対応処置として同じくダニ駆除剤として承認されているもう一つの駆除剤アピバールを入れ直すことにしたが、その際イブキジャコウソウの生葉も一緒に巣箱に入れたところ、多数のミツバチヘギイタダニが巣門前に出て死んでいるのを初めて観察することが出来た。しかし、その後滑走路でのダニの死骸は見つからず、処置5日後の内検では巣箱の底にダニの死骸が10匹、動き回るダニが数匹見つかっただけであったことと、巣箱に入れていたイブキジャコウソウに香りが感じられなかったことなどから、当時は生葉で入れたイブキジャコウソウの効果の持続性は短いのではないかと推定していた。詳細は昨年のブログを参照。

ところが本日(イブキジャコウソウ設置10日後)、下の写真のように巣門前に設置している滑走路に20数匹のダニの死骸が出ているのを見つけた。他の蜂群も同様の措置を施しているが、滑走路にはほとんどダニの死骸は観察されず、観察出来ても1~2匹程度であった。

この写真の巣箱は、7月11日にイブキジャコウソウ生葉100gとアピバール3枚を同時に巣箱に入れ、18日に巣箱底に設置した粘着トラップに約750匹の死骸が見つかり、大量のダニが存在していることが明らかになったH群である(前回ブログ参照)。

18日に粘着トラップは回収しているため、脱落したダニは巣箱底でトラップされず、巣門前に出てきて死んだものと思われる。このことからイブキジャコウソウのダニ駆除効果は少なくとも7日~10日程度は持続しているものと考えられる。この効果がいつまで持続するのかを明らかにするのも今後の課題である。

写真 滑走路で死んでいるミツバチヘギイタダニ(あずき色の小さなラクビーボールのような形状)