仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ ★★★

（wikipediaより）

風都タワー完成30周年の夏、AからZまでの26個の次世代ガイアメモリ「T2ガイアメモリ」を輸送する財団Xのヘリコプターが、世界各地でその名を馳せる不死身の傭兵集団「NEVER」（ネバー）による強襲の末に自爆、風都全土にT2メモリが飛散し、市民が次々とドーパントに変身していく事件が発生。

Wとアクセルは事態を収拾する中、国際特務調査機関から訪れたマリア・S・クランベリーから事の顛末を聞く。そして「T2ガイアメモリ」を得た「NEVER」が風都に侵攻を開始する。占拠された風都タワーにて、「NEVER」を相手にしたＷ史上最大の決戦が始まる。


というわけでこれも劇場で見逃してしまった仮面ライダーWの単独劇場版を観てきました。近年はvsモノを夏に公開して冬は単独で劇場版をやっていますよね。私は仮面ライダー平成版は半分くらいは観てまして、クウガ、アギト、５５５、ディケイド、W、オーズ、あたりは観ています。なんと響鬼の前半や電王は観ていなかったりするのは勿体無い限りですが・・・。Wは前作のディケイドやその前作のキバに比べて非常にしっかりとした脚本、演出、無理のないストーリーテリングが実現し、久しぶりに毎話毎話楽しめる作品になっておりました。あそこまで毎話楽しかったのは本当に初めてだったように思います。ディケイドも別の意味で目が離せなかったんですけどね・・・苦笑。

この劇場版はそんなテレビシリーズの終盤の番外編的位置づけのため、テレビシリーズに沿って劇場に足を運んだほうが楽しめる内容になっています。後から観ると違和感があるのですが、テレビ放映中だとこの方が楽しいんですよね。

というわけで序盤から無駄のない展開で映画は始まるのですが、各メンバーの設定とか色々もう忘れかけてまして、（だいぶオーズに頭を侵食されてますね・・・苦笑）最初、少し面食らいました。所長ってこんなに、照井にデレデレしてたっけ・・？とか、フィリップってこんなに母の幻影に囚われすぎちゃう人だっけ・・？とか。

それはともかくとして６０分の中で新たな敵が登場して、ピンチに陥って、再戦して勝つ、という基本軸に所長と照井の花火大会話だとか、フィリップの母親話が挟まるような筋なんですけど、ほんと、無駄のない展開。

また、ゲストキャラも、エターナルを始め個性の強いキャラが揃っていて見ごたえがありましたね。特にルナドーパントの人。須藤元気って格闘家ですよね？昔、トークショーを見たことがあるなあ。。。「嫌いじゃないわ、強くてイケメン、嫌いじゃないわ！」はかなり強烈ですね、他の人のことを忘れさせるのに十分でしたね。次回作の主人公、オーズの登場が霞むほどでした。

映画終盤、街への、そして人々の想いが街を、そして仮面ライダーを救うのですが、この部分って結構ガメラ観た直後だからってわけじゃないですけど、共感する部分が大きかったですね。想いが人を救うってありうるのかは別として、ああいう描写とその後の展開というのは本当に好きですね。

NEVERという設定や傭兵部隊の設定負けしないような各キャラの個性は本当に際立つ作品だと思います。とても面白かったです。