「ガタカ」、「トゥルーマン・ショー」で脚本を、「シモーヌ」では監督。「ターミナル」でも原案および製作総指揮を務めたアンドリュー・ニコルの作品。DVDで鑑賞。去年の年末に劇場公開してたんですなあ。あんまり記憶にないんだけど…。
ニコラス・ケイジ主演なんだけど、珍しく日本語吹き替えで鑑賞。なぜなら、われらが大塚明夫がニコラスの吹替えをやっていることに早々に気づいてしまったから。こっちの語りの方が耳なじみがよく、映画を楽しめちゃいました。
音楽のテンポであるとか、全体の語りによる
映画の構成はややもすると映画を単調でつまらなくしてしまうのだろうけど、脚本が非常にレベルが高いため、シリアスから軽妙な語り口、そしてちょっと脚色された部分とても楽しめる。
この映画で言いたいことはたくさんあるのだろうけど、(そして主人公のドラマも楽しめて監督の言いたいことも言えている映画はすなわち、監督・脚本・役者のレベルが高い、ということになるのではないだろうか。)やはり、後半の留置所での展開などにその白眉があると言える。
5億5千万の銃。
そして銃を大量輸出する安全保障理事国である、アメリカ、フランス、イギリス、中国、ロシア。
毎日、銃によって死ぬたくさんの人々(それは女子供関係なき殺戮であることが多い)。
穴だらけの法律とそれをかいくぐる武器商人のいたちごっこ。あまりにも世界が求めている武器商人という存在。司法というルールすらも曲げてしまうほどに。世界構造が、そして何より人間の性が殺戮や流血、戦争を求めている、という事実。主人公の弟の最後の行為の意味を深く考えさせられる。これは先日見た「ナイロビの蜂」にも強く通じる。
「今、彼らを助けられるんだ!」という事実。
そして、その事実から眼をそむけるか否か。
これは映画を見ている「こちら側」の私たちに投げかけているメッセージとも取れるんじゃないだろうか。
この映画があまり話題にならなかったのは残念。本当なら「ロード・オブ・ザ・リング」よりも見てほしい映画かな。
ニコラス・ケイジ主演なんだけど、珍しく日本語吹き替えで鑑賞。なぜなら、われらが大塚明夫がニコラスの吹替えをやっていることに早々に気づいてしまったから。こっちの語りの方が耳なじみがよく、映画を楽しめちゃいました。
音楽のテンポであるとか、全体の語りによる
映画の構成はややもすると映画を単調でつまらなくしてしまうのだろうけど、脚本が非常にレベルが高いため、シリアスから軽妙な語り口、そしてちょっと脚色された部分とても楽しめる。
この映画で言いたいことはたくさんあるのだろうけど、(そして主人公のドラマも楽しめて監督の言いたいことも言えている映画はすなわち、監督・脚本・役者のレベルが高い、ということになるのではないだろうか。)やはり、後半の留置所での展開などにその白眉があると言える。
5億5千万の銃。
そして銃を大量輸出する安全保障理事国である、アメリカ、フランス、イギリス、中国、ロシア。
毎日、銃によって死ぬたくさんの人々(それは女子供関係なき殺戮であることが多い)。
穴だらけの法律とそれをかいくぐる武器商人のいたちごっこ。あまりにも世界が求めている武器商人という存在。司法というルールすらも曲げてしまうほどに。世界構造が、そして何より人間の性が殺戮や流血、戦争を求めている、という事実。主人公の弟の最後の行為の意味を深く考えさせられる。これは先日見た「ナイロビの蜂」にも強く通じる。
「今、彼らを助けられるんだ!」という事実。
そして、その事実から眼をそむけるか否か。
これは映画を見ている「こちら側」の私たちに投げかけているメッセージとも取れるんじゃないだろうか。
この映画があまり話題にならなかったのは残念。本当なら「ロード・オブ・ザ・リング」よりも見てほしい映画かな。
単調なのですが、多くを語らないで、見る側に考えさせるところとか、題材が思い割には軽くしているところとか、さすがアンドリュー・ニコルだな~と思いました。
同感で、こういう映画を数多くの人に見て貰って考えて欲しい映画です。
コメント返信が遅くて申し訳ありません!
ありがとうございます!
そうですね、語り過ぎない映画。
メッセージは随所に散りばめる、こういう映画から
色々なものを読み取るのは観客の醍醐味ですよね。
ほんと、テレビとかで放映されてもっと
話題になってほしいですね。