アカデミー賞の主要部門をほぼ独占にした話題の作品を見てきました。
日本ではそうでもないみたいですけど…。
監督・主演・音楽クリント・イーストウッド
出演ヒラリー・スワンク
モーガン・フリーマン
今回はネタバレは特にありません。
やられました。
展開は事前に見た劇場予告でなんとなく予想していましたが、わかっていても泣かされました。
「アビエイター」より評価された理由は何となくわかる気がします。
心に重く響く良作だと思います。
クリント・イーストウッドはいい歳ですが、意地を見せたカタチになりましたね。
落ち着いた味のあるトレーナーを好演していました。素直じゃないし普段はインテリ気取ってても、
真っ直ぐに向かってくるヒラリー・スワンクに次第に心を開き近付いていく二人の距離を
うまく演じていたと思います。(恋人同士ではありませんが)
ヒラリー・スワンクは30過ぎてもチャンピオンを夢見る芯の通った一本気なボクサーを熱演、
常に前を向いた姿勢には心動かされます。後半の方が評価は高いのでしょうかね。
そして何と言ってもモーガン・フリーマン。チャンピオンの夢を絶たれた老人を見事に演じています。
とても素晴らしかったですね。アカデミー賞助演男優賞は当然と言えるでしょう。
彼の落ち着いた語り口や随所で見せる演技は存在感を示していて、
彼自体の持ち前の良さを活かした役柄でした。まあ何と言ってもこの三人が主役みたいなものでして、
他の人物は完全に脇役です。一癖も二癖もあるような役者が何人か出ていて気になりましたが。
ストーリーは何かしら仕掛けがあるだとかそういう類のモノではないのですが、
充分引き込まれる内容でした。脇役を描くのにそれほど気を使っている様子はなく、
専ら主演の三人にたいして何かしらの悪影響をもたらす存在として描かれているように思います。
もちろんそれがドラマを生む原動力なわけですが…。
演出も過剰な部分はなく、舞台となるボクシングジムも簡単なセット、
完全に役者を見せるように映画を作ったんだな、と思わされます。
何かしらのメッセージがある、とかそういう話でもなくてひたすらにストイックに
物語りに徹した形に見えました。これでよいと思います。クリント・イーストウッドは
製作にこぎつけるまで、非常に苦労したそうですが確かに興行的成功を狙った作品とは言えません。
映像は地味だし、お話自体も暗いと感じるでしょう。
ただアカデミー賞を受賞しただけあって演技は珠玉の出来具合。これは見ないと損ですね。
どちらかというと近年ではやたらとお金や時間をかけた仰々しいCGだらけの映画が大量に生産され、
消費されていきますがそのほとんどは役者には全く気を使わない駄作ばかりです。
(中にはもちろん傑作もありますよ、特に邦画ではその傾向が顕著です)
そういった傾向に比べるとこういった「映画のための映画」とでも言えるような作品は
随分少ないような気がします。こういった作品が評価されるのはとてもいいことだと思いますし、
日本でももっと高い評価と興行収入を得てこういう映画が作られる下地を持ってほしいと
本当に思わされますね。
日本ではそうでもないみたいですけど…。
監督・主演・音楽クリント・イーストウッド
出演ヒラリー・スワンク
モーガン・フリーマン
今回はネタバレは特にありません。
やられました。
展開は事前に見た劇場予告でなんとなく予想していましたが、わかっていても泣かされました。
「アビエイター」より評価された理由は何となくわかる気がします。
心に重く響く良作だと思います。
クリント・イーストウッドはいい歳ですが、意地を見せたカタチになりましたね。
落ち着いた味のあるトレーナーを好演していました。素直じゃないし普段はインテリ気取ってても、
真っ直ぐに向かってくるヒラリー・スワンクに次第に心を開き近付いていく二人の距離を
うまく演じていたと思います。(恋人同士ではありませんが)
ヒラリー・スワンクは30過ぎてもチャンピオンを夢見る芯の通った一本気なボクサーを熱演、
常に前を向いた姿勢には心動かされます。後半の方が評価は高いのでしょうかね。
そして何と言ってもモーガン・フリーマン。チャンピオンの夢を絶たれた老人を見事に演じています。
とても素晴らしかったですね。アカデミー賞助演男優賞は当然と言えるでしょう。
彼の落ち着いた語り口や随所で見せる演技は存在感を示していて、
彼自体の持ち前の良さを活かした役柄でした。まあ何と言ってもこの三人が主役みたいなものでして、
他の人物は完全に脇役です。一癖も二癖もあるような役者が何人か出ていて気になりましたが。
ストーリーは何かしら仕掛けがあるだとかそういう類のモノではないのですが、
充分引き込まれる内容でした。脇役を描くのにそれほど気を使っている様子はなく、
専ら主演の三人にたいして何かしらの悪影響をもたらす存在として描かれているように思います。
もちろんそれがドラマを生む原動力なわけですが…。
演出も過剰な部分はなく、舞台となるボクシングジムも簡単なセット、
完全に役者を見せるように映画を作ったんだな、と思わされます。
何かしらのメッセージがある、とかそういう話でもなくてひたすらにストイックに
物語りに徹した形に見えました。これでよいと思います。クリント・イーストウッドは
製作にこぎつけるまで、非常に苦労したそうですが確かに興行的成功を狙った作品とは言えません。
映像は地味だし、お話自体も暗いと感じるでしょう。
ただアカデミー賞を受賞しただけあって演技は珠玉の出来具合。これは見ないと損ですね。
どちらかというと近年ではやたらとお金や時間をかけた仰々しいCGだらけの映画が大量に生産され、
消費されていきますがそのほとんどは役者には全く気を使わない駄作ばかりです。
(中にはもちろん傑作もありますよ、特に邦画ではその傾向が顕著です)
そういった傾向に比べるとこういった「映画のための映画」とでも言えるような作品は
随分少ないような気がします。こういった作品が評価されるのはとてもいいことだと思いますし、
日本でももっと高い評価と興行収入を得てこういう映画が作られる下地を持ってほしいと
本当に思わされますね。
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