目指せ!映画批評家

時たまネタバレしながら、メジャーな作品からマイナーな作品まで色んな映画を色んな視点で楽しむ力を育みます★

ベスト・キッド ★★★★

2011-05-05 17:34:38 | ★★★★

DVDで鑑賞。映画館で観たかったですね。



(あらすじ)
 幼い頃に父を亡くし、母の転勤でデトロイトから北京へと移り住んだアフリカ系アメリカ人の少年ドレは12歳。北京に着いたその日、バイオリンを練習する中国人の少女メイと出会い、それが同じ年頃の少年たちの反感を買ってしまい、カンフーで痛めつけられる。その日から、ドレの苦難が始まる。少年たちのリンチを受けるドレ。そこに助けに入ってくれた引っ越し先のアパートの管理人ハンは、カンフーで少年たちを追い払う。炎を用いる中国の古い治療法で怪我を介抱してくれるハンに、ドレはカンフーの教えを乞う。ハンは渋るが、少年たちの通う道場の師範に話をすることには同意する。だが、その道場師範から勝負を迫られ、ハンは武術大会で一対一の勝負を付けることを提案し、大会までの私闘の禁止を求める。
(以上Wikipediaより)


ミヤギさんverが公開された1984年からもう何年も経ってると思いますが、構成も役者も一新してそれでいて、やっぱり原題はカラテキッドで公開されたようですね。カラテじゃなくてカンフーやん!というツッコミはもっともなところです。
世紀のカンフーヒーロー、ジャッキー・チェンがウィル・スミスの息子ジェイデン・スミスを鍛える映画というだけで中々に期待感も高まるわけですが、エンドロールのやり過ぎお父さん出しゃばり演出さえ無ければ中々にジェイデン・スミスはいい役者になるんではなかろうかと思わされる良作だったのではないでしょうか。ハリウッドの子役はあまり代表作に恵まれすぎると調子に乗ってドラッグとかに手を出して失敗したりするのでそうならないようにして欲しいものです。
余談はさておき、リメイクされたベストキッドは日本人ではなく中国人にスポットが当たっています。リメイク元では師匠のミヤギは日系、日本の沖縄出身で外人部隊で米国のために働いた退役軍人、弟子となるダニエルさんは白人のアメリカンでした。2010年にリメイクされた本作は殆ど物語の構成は同じなのですが、師匠は中国のカンフーヒーローハン、弟子は中国に引っ越してきた黒人系の陽気なアメリカン、ドレでした。
この20年弱の間に世界における、というよりは米国における対外的な世界が変化した事はよく伝わるお話です。いまや、誰も無視できなくなった世界の工場の中国に引っ越すことになる、というのもありそうな話ですし。1984年には日本や日本人も独特のメンタリティなどを珍しがられていたのだろうなあ、と思わずにはいられません。リメイク元になったベストキッドもB級映画として一級品の作品でかなり面白い作品ですが、リメイクされた作品も相当に面白い映画だったと思います。
細かいところで、演出が変わっておりその辺りが賛否両論のようですが、時代性もありこの辺りは殆ど映画の構造は変わっていないように思います。
それにしても少年の成長物語として本当に楽しめる作品でした。あ、それにしても少年ドレが恋に落ちる女の子のダンスが凄過ぎるぜ。ちょっと凄過ぎるんじゃない?


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