Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

風邪

2011-07-30 16:02:21 | Weblog
事の次第はこうだ。

その日はやはりとても暑い日で、ぼくは汗をダラダラ垂らしながら学校まで出掛けて行きました。で、休み時間に脂取り紙をリュックから引っ張り出して、てかてか光る額から脂をふき取ろうと思ったのです。ところがこの脂取り紙はとんだ代物でして、実に2年間ほどぼくの鞄に眠っていたものなのでした。それで、パッケージを開いたときに、ぱっと白い粉が飛んだのです。はっとしたぼくはそれを吸い込んでしまい・・・それから急に喉が痛くなりだしたという訳なのです。あの粉はなにか体に有害な物質なのだろうか・・・

それが一昨日のことで、昨日の午後にはしかし喉の状態もだいぶよくなって、今日にはもう痛みはなくなりました。ただ喉のいがらっぽさは長引いていて、咳と鼻水も少々。風邪をひいてしまったようです。それにしてもあの粉が原因で?菌でも潜んでいたんだろうか。




いま文学の授業ではチェーホフを読んでいます。有名な「学生」という小説。先生の説明はよく分からないので残念ですが、この小説はなかなかチェーホフらしくておもしろいですね。最初に読んだのはたぶんぼくが大学1年生のときですから、本当に久々の再読です。ロシア語では初読です。冬、焚火のそばで学生がキリストの受難に思いを馳せる、悠久な時の流れを感じさせる小説。世紀を跨いでぼくらは古代人の感覚を受け継いでおり、両者は一本の線で繋がれている。他方が振動すれば、もう片方も共振する。そしてこの先の人生を思う。そういう物語です。未来人はぼくの感情に共振することがあるのだろうか・・・