Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

書くことにまつわること

2011-01-19 23:43:13 | Weblog
パソコンのWordの左下隅に、「文字数」が表示されますよね。でもあれって実は「単語数」であって、「文字数」ではないんですよね。文字数は、ちゃんと文字カウントで数えないと分からないんですよね。・・・知っていたはずなのですが、なぜか昨日と一昨日はそのことをすっかり失念してしまっていて、なかなか増えない文字数を見て、どうやら自分は今不調らしいぞ、と感じていたのでした。ところが、今日になってふと、これは単語数だよ!と閃き(?)まして、正しい文字数をカウントしたところ、もう十分な分量になっていることが判明しました。いや十分すぎると言うべきか・・・

ぼくは書くのがわりと早い方で、多いときは1日に1万字ほど書いてしまえるのですが、先日はたっぷり半日かけても6000字ちょっと。しかも、実感としてはそこそこ書いた気になっていたのでした。だから、おかしい、どうも不調らしいぞ、と思ってしまったのです。珍しく苦戦を強いられて書くことの苦悩を味わいましたが、それもどうやら間違いだったようで。いやまあ、苦悩したというのは確かにそうなのです。何を書いたらよいものか、と考えてノートに素案を記して頭をひねったりしましたからね。2万字くらいだったら、特にメモを基にしたりせずに頭の中だけに構築した論理をただひたすら文章に乗せることができるのですが、今回はそれをせずに、ああでもないこうでもないとメモを作りました。でも実はこれが本来の姿なのか。

さて。書くことと言えば、例の芥川賞ですが、あの人は、ちょっとトントン拍子すぎますよね。去年そのことを書こうと思っていのですが、芥川賞まで受賞して、そのトントンぶりに益々拍車がかかりましたね。まずは読んでみて、それから何か言えよ、と心ある人なら助言するのでしょうが、経歴が凄すぎて読む気すらしない。デビューから最短で芥川賞を受賞したのでは。デビューの内幕にしても、文学一家に生まれた幸運にしても、読もうという気を起させるものが何もない。ええ、はっきり言いまして、これは妬みですよ。もちろん、幸運なだけの人生なんてないと思うので、陰では案外苦労、苦悩、懊悩しているのかもしれません。例えばその華々しい経歴ゆえに。庶民には庶民の、王様には王様の苦悩があるということです。どちらが本当に辛い、ということはないでしょう。人は皆それなりに悩んでいるのですから。でもね、ぼくは、やっぱり、読む気しないですね。

それと気になったのは、直木賞の選考過程で、ある小説がゲーム的だとして厳しい批判が出た、との情報。なんで文学がゲーム的だといけないんだ?だいたい、ゲーム的ってどういうことなんですか。まあ、断片的な情報に考えを巡らせるのは無駄なのかもしれませんが、でも実はそれってけっこう楽しい。