2013年 12月 27日 06:50 JST
【オピニオン】安倍首相の靖国参拝、朴大統領の正当性を鮮明に
戦争に対して日本側が謝罪しないことを日韓関係の改善にとっての重大な障害物としてみるよりも、柔軟性に欠ける韓国こそ非難すべきとの見方が最近、米政府内に強まっていた。
これは、ズルで、後だしじゃんけん。
そんなこと言っても、アメリカは、一度でも韓国を非難したためしがない。それどころか、、韓国と協働して米軍は、韓国の性奴隷を搾取してきたにもかかわらず、自分たちの非を認めず、他国の非だけ責め立てる恥知らずのことをしてのけてきた。
The Atlantic.
Our New Champion in Self-Defeating Soft Power: Japan
Only one step could have made conditions worse among Japan, China, and South Korea, with spillover effects on America. That is the step Japan's prime minister has just taken.
日本のイメージは傷ついた、とーーーこれについては、もうちょっと様子をみたいところだね、
アメリカのイメージも傷ついているが、いままでは、ハードパワーのおかげで、その威信も、多少保っていたが、これからどうなることやら。
NYT
EDITORIAL
Risky Nationalism in Japan
By THE EDITORIAL BOARD
Published: December 26, 2013
中韓圧力が参拝に「ライセンス」…NYタイムズ
「安倍氏の究極の目標は、戦後の占領期に米国人によって書かれた日本の平和主義的な憲法を書き換えることだ」と指摘
確かに、安倍首相は、憲法改正を狙っているが、しかし、靖国参拝によって、どうして憲法改正がたやすくなるといえるか、の論拠が不足している。
仮に、私が憲法改正することを目論むとしたら、こんな騒ぎになることは避けるだろう。
かえってやりにくくなる。
侵略しました、アジアに迷惑をかけました、とあっさり認めて、ほかの受け入れやすい目的を掲げて、さっさと9条も改正、というようにしたほうがやりやすい。
Japan’s military adventures are only possible with American support; the United States needs to make it clear that Mr. Abe’s agenda is not in the region’s interest.
安倍首相の野望は、アメリカのような軍国主義や冒険主義にはしることではない。
現状では、日本の国土防衛のさい、米軍の防衛ができるようにするといった、程度であり、仮に、かなりの野望をもっていたとしても、核武装なしのイギリス程度の同盟国になることくらいであろう。
常日頃、英米メディアがやれ軍国主義だ右傾化だといいたくり、それに反論していないから、肝心なときも、誤解されているのではないか。
アメリカ中心主義のNYTは、中国にせよ、日本にせよ、アメリカのように、世界のどこでも戦争を起こせる軍事的冒険主義に走る国が世界に二つあってはならない、と考え、かつ、自国を他国に投影するから、非難の声も激しくならざるえないのだろうーーー愚かだ。
BBC
26 December 2013 Last updated at 10:49 GMT Share this pageEmailPrint
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Why Japan's Shinzo Abe went to Yasukuni shrine
By Rupert Wingfield-Hayes
BBC News, Tokyo
According to Professor Jeff Kingston of Temple University in Tokyo, Mr Abe is "showing he is a tough guy", that he is not afraid of China. It is something that plays very well to his base.
天ぷら大学は???な大学?。
靖国に行ってスゲーとか、靖国参拝することは、中国を畏れていないことを示して立派だ、なんて、評論した日本人がどれほどいるのか? ーーー私の知る限りは知らない。
アメリカ人が大統領に求めているもの(?)を日本人も求めているとでも誤解したのか?
私のような愛国主義者は、アメリカに抗して参拝したことは評価したが、中国のこれからの動向は注視すべきだと思っている。
この教授、「彼は、自分たタフガイであることを示すために参拝した」というが、その主張を支持する証拠がない。
But there is perhaps a bigger goal that Mr Abe has in mind.
He wants to radically revise Japan's post-war constitution.
・・・
What he means is that having an external threat in the shape of big and frightening China may be just what Mr Abe wants to help push through his controversial nationalist agenda at home.
ここらへんも、空想の粋をでない。
安倍首相は憲法改正の野心をもっている。
安倍首相は靖国参拝した。
靖国参拝することによって、中国が脅威になることによって、平和憲法を変えたい
中国はすでに脅威であり、尖閣周辺での脅威は高まっている。それ以上の軍事的行動の挑発を意図していたという証拠もないし、非常にかんがえにくい。
ぶっちゃけた話、日本は、憲法改正しなくても、実際にやられたらやり返す、と僕は思っている。
日本の政治家もメディアも原理原則からの言動が苦手で、例えば、シリアについてのアメリカの懲罰的戦闘プランについても、ーーー私は反対したが、----リベラルの人まで、やむなし、慎重にやれ、くらいの意見しかなかった。
暴力や戦闘に関して、ぎりぎりのところまで、抵抗する、抗議する、という原則に固執する態度が、アメリカのメディアにも、日本のメディアにもわりに希薄である。
それでは、安倍氏や日本人が、
his goal of transforming the Japanese military from one that is strictly for territorial defense to one that can go to war anywhere
世界のどこでもを侵略できるような軍隊を許すか、というと、それもない。
たかだか、米軍の慰安婦問題についても攻め込んでいけないほど、日本は他国について干渉することについては臆病なのに、いまさら、
アメリカのように、他国を侵略する軍隊、および、軍事行動を許すような国民でもない。
よくも悪くも、非、干渉主義であり、他国で虐殺がおきていようが、人権侵害があろうと、わりに無関心でいられるが、他国を侵略するつもりも毛頭なく、その能力もない。
動機については、
Firstly, because he wanted to.
Secondly, Mr Abe's support base comes from the right wing of the Liberal Democratic Party.
参拝したかったし、安倍氏の支持層が保守だから、というのが単純だが、一番近いのかもしれない。
10月決断、「年内に…」米中韓関係見極め「空白」断つ
2013.12.27 12:08
靖国神社参拝は、安倍晋三首相にとってリスクを覚悟しての「賭け」だった。米国、中国、韓国…など関係各国との微妙な均衡の中でうまくかじを取り、昨年9月の自民党総裁選や同年12月の衆院選での「国民との約束」(菅義偉官房長官)を果たしたのだ。
この初冬、衛藤晟一首相補佐官がひそかに米国へと赴いた。目的は米政府要人や識者らと会い、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題をはじめさまざまな日米間の問題について意見交換することだったが、同時に首相が靖国神社に参拝した場合の米側の感触を探る狙いもあった。
「思っていたより厳しかった…」
衛藤氏が直面したのは厳しい現実だった。日米外交筋は「米側には『オバマ政権はせっかく安倍政権を評価しているのにもったいない』という意見が多い」と指摘する。
「これがオバマ政権だ。靖国参拝の本来の趣旨や目的など原則的な話は受け付けず、ただ中韓との関係悪化はダメだと言う。修復はちょっと時間がかかる」
同筋は嘆息する。沖縄県の仲井真弘多知事が普天間飛行場の移設先の辺野古埋め立てを承認したら、オバマ大統領から入る予定だったねぎらいの電話も吹っ飛ぶとみられる。
もともと外務省内では、靖国参拝は対中韓問題というよりも対米問題だとの共通認識がある。幹部の一人はあけすけに言う。
「安倍政権は(順当ならば)まだ3年近くは続く。中韓と直ちに関係改善しなければならない事情はない。対話は当面遠のくが、だからといって日本側に不利益となることもない」
いずれにしても、首相は利点も不利益も織り込み済みで参拝したのは間違いない。一つの宿題を果たしたが、今まで以上に外交手腕が問われることにもなった。
オバマ氏も急速に支持率が下がっている。
覚えておくべきことは、シリアの件や、普天間の件で、アメリカに擦り寄っても、なんの見返りもない、ということだ。
一部の馬鹿右翼は、そのことよく頭にたたきこんでおくべきだ。
因みに、わたしは、日本の信教の自由を擁護する立場から、安倍首相の参拝は、参拝するのもしないのも勝手、という意味で、支持する。
靖国についてとやかく言う人たちがいる。
美化された歴史や英雄として構成される英霊など、不気味と思う人がいるかもしれないが、しかし、キリスト教もイスラム教もその教典は嘘のかたまりであり、また、その歴史は信者たちの手で血塗られているのであって、その頂点に立つ、ゴッドなり、アラーなどのまやかしを信じることは、たとえ、他宗教の信者、あるいは、無神論にとっては不気味でも、自由だ、というのが信教の自由である。
ただ、政教分離、および、国際的な影響を考えて、首相はひっそり、とお忍びで、参拝すべきであった、と私は思う。
参拝するしないを明言しない「あいまい戦術」をとってきた。国のために命をささげた英霊には、できるだけ静謐(せいひつ)な環境で安らいでもらいたいという思いからだ。
であるならば、
静謐な環境で安らいでもらうために、なおさら、参拝した、しないについても明言しない、隠密作戦にすべきであった。
彼の信念も約束も維持され、かつ、国際的騒動も避けられたのではなかろうか。