1月5日 (土曜日) 晴れ小寒
この冬は平年より厳しい寒さだ!
雪国の映像がTVで放映される、雪おろしが続くのは大変さを
通り越していることと思う。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
話は変わって・・
インターネットの電子図書館、青空文庫と言うのがあって
時おり、利用させていただいている。
昨日も時間が有って少し本データを読んでみた。
インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られている。
入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。とある。
利用方法などはWEB上に記載されている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
青空文庫には、作者の死後50年を経て著作権の消滅した作品と、
著作権者が「タダで読んでもらってかまわない」と判断したものの、
二種類がおさめられています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
例えば
一問一答 太宰治
「何か、最近の、御感想を聞かせて下さい。」
「困りました。」
「困りましたでは、私のほうで困ります。何か、聞かせて下さい。」
「人間は、正直でなければならない、と最近つくづく感じます。
おろかな感想ですが、きのうも道を歩きながら、つくづくそれを感じました。
ごまかそうとするから、生活がむずかしく、ややこしくなるのです。
正直に言い、正直に進んで行くと、生活は実に簡単になります。
失敗という事が無いのです。
失敗というのは、ごまかそうとして、ごまかし切れなかった場合の事を言うのです。
それから、無慾ということも大事ですね。
慾張ると、どうしても、ちょっと、ごまかしてみたくなりますし、
ごまかそうとすると、いろいろ、ややこしくなって、
遂ついに馬脚をあらわして、つまらない思いをするようになります。
わかり切った感想ですが、
でも、これだけの事を体得するのに、三十四年かかりました。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「お若い頃の作品を、いま読みかえして、どんな気がしますか。」
「むかしのアルバムを、繰りひろげて見ているような気がします。
人間は変っていませんが、服装は変っていますね。その服装を、
微笑ほほえましい気で見ている事もあります。」
「何か、主義、とでもいったようなものを、持っていますか。」
「生活に於いては、いつも、愛という事を考えていますが、
これは私に限らず、誰でも考えている事でしょう。
ところが、これは、むずかしいものです。
愛などと言うと、甘ったるいもののようにお考えかも知れませんが、
むずかしいものですよ。
愛するという事は、どんな事だか、私にはまだ、わからない。
めったに使えない言葉のような気がする。
自分では、たいへん愛情の深い人のような気がしていても、
まるで、その逆だったという場合もあるのですからね。
とにかく、むずかしい。
さっきの正直という事と、少しつながりがあるような気もする。
愛と正直。わかったような、わからないような、とにかく、
私には、まだわからないところがある。
正直は現実の問題、愛は理想、
まあ、そんなところに私の主義、とでもいったようなものが
ひそんでいるのかも知れませんが、私には、まだ、はっきりわからないのです。」
「あなたは、クリスチャンですか。」
「教会には行きませんが、聖書は読みます。
世界中で、日本人ほどキリスト教を正しく理解できる人種は
少いのではないかと思っています。キリスト教に於いても、
日本は、これから世界の中心になるのではないかと思っています。
最近の欧米人のキリスト教は実に、いい加減のものです。」
「そろそろ展覧会の季節になりましたが、何か、ごらんになりましたか。」
「まだどこの展覧会も見ていませんが、
このごろ、画をたのしんでかいている人が実に少い。
すこしも、よろこびが無い。生命力が貧弱です。
ばかに、威張ったような事ばかり言って、すみませんでした。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
人物について:
津軽の大地主の六男として生まれる。
共産主義運動から脱落して遺書のつもりで書いた
第一創作集のタイトルは「晩年」(昭和11年)という。
この時太宰は27歳だった。
その後太平洋戦争に向う時期から戦争末期までの困難な間も、
妥協を許さない創作活動を続けた数少ない作家の一人である。
戦後「斜陽」(昭和22年)は大きな反響を呼び、
若い読者をひきつけた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
随分前に書かれたものなのに、今読んでも最近の作品の様に感じる。
凄い方だったことが・・今更のように感じる。
、
★この様にボランティアの方が打ち込んでくれているんだ!
感謝して読んでいこう。
PCから本を読めるのは便利であるが、目が疲れる。
少しテーマは違うが
図書館のインターネットサービスを利用しているか?の調査データが出ていた。
●公共図書館のインターネットサービスを利用していますか。
●今後あなたの利用する公共図書館でどのようなサービスが実現して欲しいですか。
*****************************************************
この冬は平年より厳しい寒さだ!
雪国の映像がTVで放映される、雪おろしが続くのは大変さを
通り越していることと思う。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
話は変わって・・
インターネットの電子図書館、青空文庫と言うのがあって
時おり、利用させていただいている。
昨日も時間が有って少し本データを読んでみた。
インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られている。
入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。とある。
利用方法などはWEB上に記載されている。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
青空文庫には、作者の死後50年を経て著作権の消滅した作品と、
著作権者が「タダで読んでもらってかまわない」と判断したものの、
二種類がおさめられています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
例えば
一問一答 太宰治
「何か、最近の、御感想を聞かせて下さい。」
「困りました。」
「困りましたでは、私のほうで困ります。何か、聞かせて下さい。」
「人間は、正直でなければならない、と最近つくづく感じます。
おろかな感想ですが、きのうも道を歩きながら、つくづくそれを感じました。
ごまかそうとするから、生活がむずかしく、ややこしくなるのです。
正直に言い、正直に進んで行くと、生活は実に簡単になります。
失敗という事が無いのです。
失敗というのは、ごまかそうとして、ごまかし切れなかった場合の事を言うのです。
それから、無慾ということも大事ですね。
慾張ると、どうしても、ちょっと、ごまかしてみたくなりますし、
ごまかそうとすると、いろいろ、ややこしくなって、
遂ついに馬脚をあらわして、つまらない思いをするようになります。
わかり切った感想ですが、
でも、これだけの事を体得するのに、三十四年かかりました。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「お若い頃の作品を、いま読みかえして、どんな気がしますか。」
「むかしのアルバムを、繰りひろげて見ているような気がします。
人間は変っていませんが、服装は変っていますね。その服装を、
微笑ほほえましい気で見ている事もあります。」
「何か、主義、とでもいったようなものを、持っていますか。」
「生活に於いては、いつも、愛という事を考えていますが、
これは私に限らず、誰でも考えている事でしょう。
ところが、これは、むずかしいものです。
愛などと言うと、甘ったるいもののようにお考えかも知れませんが、
むずかしいものですよ。
愛するという事は、どんな事だか、私にはまだ、わからない。
めったに使えない言葉のような気がする。
自分では、たいへん愛情の深い人のような気がしていても、
まるで、その逆だったという場合もあるのですからね。
とにかく、むずかしい。
さっきの正直という事と、少しつながりがあるような気もする。
愛と正直。わかったような、わからないような、とにかく、
私には、まだわからないところがある。
正直は現実の問題、愛は理想、
まあ、そんなところに私の主義、とでもいったようなものが
ひそんでいるのかも知れませんが、私には、まだ、はっきりわからないのです。」
「あなたは、クリスチャンですか。」
「教会には行きませんが、聖書は読みます。
世界中で、日本人ほどキリスト教を正しく理解できる人種は
少いのではないかと思っています。キリスト教に於いても、
日本は、これから世界の中心になるのではないかと思っています。
最近の欧米人のキリスト教は実に、いい加減のものです。」
「そろそろ展覧会の季節になりましたが、何か、ごらんになりましたか。」
「まだどこの展覧会も見ていませんが、
このごろ、画をたのしんでかいている人が実に少い。
すこしも、よろこびが無い。生命力が貧弱です。
ばかに、威張ったような事ばかり言って、すみませんでした。」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
人物について:
津軽の大地主の六男として生まれる。
共産主義運動から脱落して遺書のつもりで書いた
第一創作集のタイトルは「晩年」(昭和11年)という。
この時太宰は27歳だった。
その後太平洋戦争に向う時期から戦争末期までの困難な間も、
妥協を許さない創作活動を続けた数少ない作家の一人である。
戦後「斜陽」(昭和22年)は大きな反響を呼び、
若い読者をひきつけた。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
随分前に書かれたものなのに、今読んでも最近の作品の様に感じる。
凄い方だったことが・・今更のように感じる。
、
★この様にボランティアの方が打ち込んでくれているんだ!
感謝して読んでいこう。
PCから本を読めるのは便利であるが、目が疲れる。
少しテーマは違うが
図書館のインターネットサービスを利用しているか?の調査データが出ていた。
●公共図書館のインターネットサービスを利用していますか。
●今後あなたの利用する公共図書館でどのようなサービスが実現して欲しいですか。
*****************************************************