稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

奈良の地名由来辞典を買いました。

2020年05月14日 | 旅行や街角メモリー


「奈良の地名由来辞典」という本を見つけて衝動買いしてしまった。
東京堂出版 池田末則編 ネットで税込み送料込みで 3,080円。

さっそく気になるところを調べてみる。
(下の説明文は抜粋で、文章も少し読みやすく変えています)

登美ヶ丘
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「神武記」には神武天皇が生駒山を越え、鳥見の長髄彦(とみのながすねひこ)と戦った時、
飛来した金鵄(金色のトビ。霊鳥)の霊光によって勝利を得たといい、「時の人よりて鵄邑(
とびのむら)となづく。今、鳥見(とみ)というは、これ訛れ(よこなばれ)るなり」とある。つまり、
地名、鳥見にちなむ説話であって史実ではない。
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生駒
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「神武記」に、天皇が胆駒山(いこまやま)を越え大和に入国したという記事がある。旧郡名を
平群(へぐり・辺の国)といったように、イコマはイ(接頭語)+クマ(隅・隈)を意味する語であろう。

走り読みだが、甘樫丘(あまかしのおか)、三碓(みつがらす)、多武峰(とうのみね)、
多聞山(たもんやま)、というところを読んでみたが、なかなかに面白い。

二上山(ニジョウザン)は昔は「ふたかみ山」と言っていたこと、
真美ケ丘という団地名は、古来の大豆山(まめやま)、馬見山(まみやま)から来たもの、
奈良(ナラ)という地名は平(なら)した所という意味もあるが、
平(なだ)らかにつづく丘陵(奈良の北に位置する平城山・ナラヤマ)を形容した
・・など、興味深い記述がたくさんある。

日本語が誕生してあと漢字が入ってきて、
やまと言葉を漢字に置き換えたせいか、同じ言葉でも漢字の表記は様々で、
それが音読み訓読みごっちゃになったり、書き写すうちに間違ったり、間違いが定着したりして、
さまざまな地名が生まれてきたというのもわかってきた。

上に書いた「鳥見の長髄彦(とみのながすねひこ)」も、
昨日は「登美能那賀須泥毘古(とみのながすねびこ)」と書いたのでよくわかる。

いずれにしろ、案外、奈良を知らないものだ。

こうなりゃ「ディスカバリー奈良」である。
この本で調べ、地図で目星をつけ、バイクを使って奈良を楽しもう。


(5月1日の飛火野前の1枚から)
コメント
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