稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

青森での葬式(2011年)

2016年11月15日 | 旅行や街角メモリー
8月のお盆に「また来年くるねー、元気でねー」って別れた義母が急死したのは12月だった。
2011年の事である。女房の実家は青森県青森市浅虫。海辺の温泉街である。

8月に咳が出ると聞いたがまさかそんなに悪いとは思わなかった。
何でも行きつけの町医者に風邪と診断されていたらしい。
あまりに辛いので医者に行ったら、市民病院を紹介され、検査入院のまま1週間で亡くなった。
享年74歳。何とかという肺炎らしいが医者の診断ミスであることは確かである。

当時は、毎年、奈良から16時間ほど車を走らせて帰省していた。
片道が1200キロの超ロングドライブである。
下の写真は8月13日。奈良へ帰る前、家の前での集合写真だ。



葬式は12月19日。前の日に新幹線を乗り継いで青森駅に着くと外は大変な吹雪だった。
葬儀の後、家の近くの椿館という宿のお風呂に行こうとしたが猛吹雪で断念した。
2重窓の部屋でも窓際は寒い。息が出来ないほどの冷気で布団を頭までかぶる。
だんだん息苦しくなるので頭を出すが、今度は頭がジンジンしてくるほど冷気が突き刺さる。
剣道の手ぬぐいを頭に巻き、何とか寒さを忍んで寝たのだが本当に寒かった。





下の写真は女房の実家にあった古い写真。喪服を着ているので誰かの葬式と思われる。
一番上の集合写真とほぼ同じ場所での記念撮影だ。
右から2番目がまだ若い義母で女房を抱いている。下にいる男の子が女房のお兄さん。
2003年に癌で亡くなった義父は左上にいる。



今朝、青森で雪との天気予報を聞いて、もう5年も経つのだなあと昔の写真を見ていた。
義父も義母も亡くなった今、青森へ行くことも無くなってしまった。
しかし今でも、雪の便りを聞くたびに、青森を思い出している。
コメント
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