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稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

なんば養正会(2020年7月20日)

2020年07月21日 | 剣道・剣術
電車で来るには乗り換えが多くて間に合わない。
車が便利なのだが、実はいつも車を停めていたY電機が、
にっくき中共ウイルス(武漢ウイルス)のせいで営業時間が短かくなって使えない。
Y電機は2時間停めても400円なので重宝していた。はやく営業時間を延ばして欲しい。

大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)そのものにも駐車場があるが、
確か1時間500円あと30分250円刻みで、18時半から20時半まで停めると1000円か1250円になってしまう。
それなら近辺で1時間400円のパーキングはざらにあるからだ。

というわけで車も電車も使えない。
難波まで出るとしたらバイクしかない。
バイクは体育館の裏手に停めれば利用者は無料で停められる。
しかしバイクは雨が降ると乗りたくない。
梅雨の時期はなかなか養正会の稽古に参加出来ないというわけだ。

---------------------------

19時から20時過ぎまで。
ストレッチと準備運動のあとは素振り。
面を着けて基本稽古。19時40分~20時まで地稽古。
3分刻みでホイッスルが鳴る。少し延長気味で7名と稽古が出来た。

本日はアクションカメラを固定設置。
下の画像は動画のキャプチャを編集したもの。
20分間7名の自分の稽古の反省用とした。
手前の元立ちが私。


(一人目の初太刀、小さく打ったつもりだが思っていたより剣先は上がっている)


(構えが悪い、胸の張り、左足に難点があり、構えに勢いが無い)


(二人目、これも構えた時に左足の踵が床に着いているように見える)

若い頃の剣風は、左足の踵は高く上がっていた。
正しい構えをするようになって左足の踵はだんだんと下がってきたが、
今は下げ過ぎのような気がする。もうちょっと上げるようにしたい。


(三人目、面に打ち込む場面、真っすぐでは無く、やや右から打ち込んでいる)


(やはり構えた時の左足は少し外を向いている)


(四人目、左足の屈伸で飛ぼうとしてしまっている、いま一番気にかかる悪い癖である)


(これも左足の踵が着地している、実際にはほんの少し浮かしているのだが・・・)


(五人目、返し胴がオーバーアクションである)


(六人目、右足の出し方がマズイ、左足が悪いと右足も連動して悪くなる)


(七人目の初太刀、これは先に乗れた・・)


【感想・反省点】

土曜日の宝剣会の稽古の動画を見て、ヒカガミを伸ばすよう意識はしていたが、
結果的には8割ぐらい、特に面打ちの時にヒカガミを曲げて打つクセが出ることがわかった。
まずは課題は正面打ちである。右足の出し方が悪いのは左足が悪いからだと推測している。

その他も反省点多し。
すぐには直せない身に沁みついた悪癖ばかりである。


(稽古終了後の全体図、写真の左側が六段以上、右側が五段以下)
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宝剣会定例稽古(生駒市武道館2020年7月18日)

2020年07月19日 | 剣道・剣術
わけあって稽古終了の20分前から参加。
本日、宝剣会総勢6名(七段4名、五段2名)が集まった。

本日もアクションカメラを設置。
下の画像は動画のキャプチャを編集したもの。


(石丸師範にかかる林田七段)


(石丸師範×林田七段)

石丸師範との稽古はこの近い間合いから始まる。
この近い間合いからの稽古は無意味だとする意見もあるが、そうは言っても、
一方的に打たれるのはシャクなので何とかせめて対等に出来ないかと思っている。


(待機中の中村五段、左は石丸師範×大畑五段、右は有山七段×林田七段)


(左は石丸師範×中村五段、右は林田七段×大畑五段)


(左は石丸師範×有山七段、右は私と林田七段)

林田七段とは触刃からの正しい間合いで稽古が出来る。
ただ彼の場合は試合経験が多いせいか剣先を低く構えるのでこちらも合わせざるを得ない。


(林田七段に対する返し胴)

当ったのは垂れだと主張されたので確認したかった部分である。
僅かに胴の縁にかかっていた。自分としては一本として旗を上げたいところ。
しかしながら応じる時の体勢が崩れ非常に見苦しい返し胴だとわかった。
特に顔の向きが横を向いているのが駄目。動画は自分の悪い所がよくわかる。

彼とは最後の一本で、相互の相小手面で面に取られた。
小手を見せられ相小手面に行くが、姿勢が崩れて打っている。
こんなに崩れていては何をしても駄目だ。


(お互いに相小手から面に行くところ・・奥が私)


(石丸師範に初太刀の面を打つところ)

これも動画を見てよくわかった。
打とうとする時に左のヒカガミが曲がって、その反発を利用して跳躍しようとしている。
ヒカガミが曲がる悪い癖だ。


(石丸師範×私)

構えも、もう少し左足が真っすぐ向いていなければならない。


(礼は立ち礼のみ)


【感想・反省点】

動画を撮って正解だ。
自分の悪い所が全部わかった。
構えそのものはまだ救いがあるが、打とうとしたところで「打たれたくない」が出てしまい、
それが体勢の崩れとなる。そのせいかはわからないがヒカガミが曲がって跳躍力で飛ぼうとする。
それが時々当たるので無意識のうちに「これで良いのだ」と身体が(本当は脳が)判断してしまうのだろう。
ヒカガミが曲がると身体が逆くの字(要するに左に頭が曲がる)に成りやすいのもよくわかった。

気をつけて稽古しなければトンでも無い難剣ジジイになりそうである。
本日、わずか2回の稽古だが、おおいに反省する次第である。
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長正館理事会、あと、生駒市武道館宝剣会(2020年7月11日)

2020年07月12日 | 剣道・剣術

(理事会は東住吉のファミレスで・・・)

15時からは東住吉で長正館の理事4名で会議。
意見を出し合い、審議の結果、秋までは稽古の自粛を継続することになった。
限られた時間で床を含め、徹底した消毒を行うには無理だし、
万が一の時に、学校や学校関係者に迷惑をかけるわけにはいかないと判断したのだ。

----------------------------

夜は奈良の生駒市武道館で宝剣会の稽古。
先週(7月4日)から稽古を再開していたのだ、先週は仕事が詰まっていて欠席したのだ。
ここは開始時間がよくわからない。行ったら稽古が終わりかけていたということもある。

出席は5名(七段3名、五段2名)。
ストレッチ、準備運動、空間打突。
面を着けて切り返し、基本稽古、あとは地稽古。
ストレッチ以外は以前と同じ稽古内容である。
「マジで?」と正直思った。マスク稽古は大丈夫か?

本日から、ここでもアクションカメラを設置。
画像は動画のキャプチャから切り取ったものである。


(ストレッチの前)


(空間打突の稽古)


(地稽古、左の組は大畑×粕井、右は中村×林田)


(左は石丸×林田、右は粕井×中村)


(左は石丸×大畑、右は粕井×林田)


(左は石丸×粕井、右は林田×中村)


(面を打とうと右足を出し始めたところ)


(返し胴を取られ「では一本」と言われたところ)


(終了後は離れて立ち礼)


【感想・反省点】

動画は正直である。
見ていて反省点があまりに多いことに気がついた。

足が出ないとか、身体が止まってしまうとか、元気が無いとか・・・
それは四か月以上も稽古していなかったから納得も行く。

問題は構えが思っていたより変だということ。
前から見るとそっくり返っているようにも見えるのが不思議。
右足を不用意に出しているせいかも知れない。
いや右足を出した時の重心と力点の掛け方がおかしいのかも知れない。

打とうとした瞬間は右足裏が丸見えになっているし、
思っていたより左のヒカガミもかなり曲がっている。
結果的に、打つ前、打つ時、打ったあとでの体勢がバラバラで安定感が無い。

つまり、動かない身体を無理して動かそうとして見苦しいのである。
手先と竹刀捌きで誤魔化そうとしている場面も数多くあった。

これでは駄目だ。もう一度原点に戻らなければならない。
木曜会の基本稽古が待ち遠しい。あれが一番効果的なのだ。
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剣道の切り返しにおいての体当たりについて。

2020年07月05日 | 剣道・剣術

(「腰を中心にした体当たり」の写真はあるが、説明の箇条書きに体当たりは書いていない)

先日の事だが、初心者に指導している剣友から
「切り返しの体当たりについて教えてください」と質問があった。

彼が言うに、切り返し時に体当たりをするよう教えると、他所で指導を受けている者から
「切り返しで体当たりはしないようにと教わりました」と言われたのだそうな。

今から半世紀も前の、私が高校生(生駒高等学校剣道部)の時、
切返しは面に打ち込み、思いっきり体当たりして元立ちを後ろに弾き飛ばせと教えられた。
弾き飛ばして元立ちを下がらせ、その面を左右に打って切り返しを続けろというわけだ。

軽く体当たりでもしようものなら
「なんだそれは!そんな勢いでは体当たりにはならん!相手をふっ飛ばしてしまえ!」と叱られた。
同時に元立ちも「そんな軽い体当たりで後ろに下がるな!」と竹刀で叩かれたものだった。

当時はそれが当たり前だと思っていた。
正しく大きく伸び伸びと・・ではなく、勢いよく強く力任せに・・みたいな切り返しを教わった。

今から思えば随分と乱暴な指導方法で(初心者指導としては)大間違いも良いとこなのだが、
ぶつかり時の強弱はあっても、当時はどこに行っても切り返しには体当たりがあったと記憶している。

いつの頃に変ったのかは知らないが、今は「相手の練度に合わせて体当たりを入れる」となっている。
つまりは「切り返しの時、基本的に体当たりはしない」ということになるのだ。

確かに体格の違う者同士は危険だし、初心者同士の場合も力加減がわからず、
怪我防止の観点から体当たりは止めた方が無難だろう。

全日本剣道連盟の「剣道指導要領 平成25年6月1日版」の68頁には、
(前略)初心者・初級者の段階においては、ゆっくりと大きく正確に、伸び伸びと行うことが望ましいが、
錬度に合わせて「体当たり」を入れるなどの工夫により、さらに高い効果を期待することができる。(後略)とある。

で、剣友の質問への返事(ちょっと加筆訂正しました)は、
------------------------------------
体当たりは体勢が崩れないことが大事で、
懸かり手も腰から体当たりが出来るよう、受け手も腰で支えられるようにしなければなりません。
まずは体当たりだけの稽古をして、体当たりに慣れる必要があるでしょう。

切り返しの中に体当たりを入れる場合は、「きょうの切り返しは体当たりを入れる」と宣言して指導をしたら良いでしょうね。
初心者には事前に体当たりだけの稽古をしておきましょう。
腰からの体当たりが出来るようになって体勢が崩れなくなったら切り返しに体当たりを入れましょう。

切り返し時の体当たりは、原則として受け手に合わせることです。
受け手が体当たりOKのタイプならドンとぶつかっていって構いません。
つまり練度が上がれば、お互いに、瞬間的に相手に合わせられるようにすることが大事だということです。
------------------------------------

切返しに限らず、半世紀以上も剣道稽古をしていると、昔と考えや解釈が異なることも出てくる。
たまには指導法講習会に出て学ぶことも大事だし、少しでも変だと思ったら、
全日本剣道連盟の「剣道指導要領」を読み直さなければならないと思った次第。

「あの先生、言う事変だよなあ~」と思われたら指導者失格です。
「俺は昔、こう習ったんだ」は通用しないのです。特に私より年配の先生方、気をつけてください。
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なんば養正会(2020年6月26日)

2020年06月30日 | 剣道・剣術


19時から20時まで。
最初はいつもどおり準備運動、そしてストレッチ。
休憩を取って、面を着けれる者は面を着けて素振り。


(まずは準備運動から)


(本日は面を着けることにした)
(どんな感じか知るために、面マスク、プラスチックのシールド、アイガードを着けてみる)

わけあって、稽古の写真は無し・・・


(終礼)


(残業稽古)


【感想・反省】

前回の金曜日は駐車場で失敗したので本日はバイクで来た。
東大阪から車でいったん自宅に戻り、すぐにバイクに乗り換えて山越えして難波まで。
府立体育会館(エディオンアリーナ)はバイクだと駐輪代は無料なのだ。

面マスク、シールド、アイガードのフルセットの面を着けて素振りする。
少し経つと、アイガードがけっこう曇ってくる。
息は苦しいが、今回から鼻を出しているので格段に楽である。
楽だが、実際の稽古になればどうなるかはやってみないとわからない。
結局、アイガードは不要と感じた。

なんば養正会は7月から基本稽古に入る。
区に寄って方針が異なるせいか、長正館はまだ再開が決まらない。
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なんば養正会(2020年6月26日)

2020年06月27日 | 剣道・剣術
19時から20時まで。
間隔を取ってお互いに礼、正面に礼。
最初は準備運動、そしてストレッチ。
休憩を取って素振り、そして足捌き。
足捌きは前に出て、両方の踵を上げて下ろす。
上げて下ろした時に、最高の構え(腰が入っていつでも打てる体勢)になっているように。


(着けるかどうかわからないが取りあえず防具を出してみた)


(時間前の個別指導)


(正面への礼、最初は15人ほどの集まりだった)


(まずは準備運動とストレッチから)


(素振り・画像は動画のキャプチャから)


(間合い、構えの説明)


(同じく)


(終礼では25人に増えていた)


【感想・反省】

準備運動とストレッチだけで結構な運動量になっているのに気付く。
毎日車で通勤しているから慢性的な運動不足に陥っているようだ。

素振りと足捌きはいつもの写真撮影に加えて動画の撮影をしてみた。
あとで動画を見ると、下手に写真を撮るより良い場面がキャプチャ出来る。

動画は大事な部分のみ切り取って、youtubeにUPして、養正会のラインで紹介した。
少しでも全員の向上に役立てれば嬉しく思う。

バイク用に買った中華の安物アクションカメラが役に立っている。

帰りは「駐車場が20時で閉まる」のを思い出して慌てた。
かなり焦って大急ぎで着替えてY電機の駐車場までダッシュした。500メートルはあるかも。
ガードマンが制するのを振り切って店内に突入して何とか間に合った。

稽古より、こっちの方が疲れた。
息切れが半端では無い。
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転載「感染拡大予防ガイドラインのマスクについて(新たな調査結果を受けて)」

2020年06月26日 | 剣道・剣術


感染拡大予防ガイドラインのマスクについて(新たな調査結果を受けて・2020/06/24更新)

PDFファイル
https://www.kendo.or.jp/wp/wp-content/uploads/2020/06/about_mask_of_guidelines.pdf

1.対人稽古にあたってマスク着用を求める趣旨
 一般財団法人全日本剣道連盟(以下「全剣連」)は、対人稽古再開に際し、令和2年6月4日付「対人稽古再開に向けた感染拡大予防ガイドライン」(以下「全剣連ガイドライン」)を制定しました。

 その中で全剣連は、今後対人稽古を行う際は、必ずマスクを着用するようお願いしております。

 この理由を、以下の通り再度説明申し上げます。

 新型コロナウイルス感染症は、飛沫感染と接触感染が主な感染経路であることから、特に飛沫感染の防止が重要です。政府が、新しい生活様式として、対人距離を取ること、対面での食事を避けること、大声での発声を控える等の注意喚起をしているのは、飛沫感染を防ぐためのものです。

 さて、剣道は発声が必ず伴います。発声によって飛沫が飛散し、感染リスクが高まります。実際、剣道の稽古を通じ感染クラスターが起こりました。対人稽古の再開にあたっては、この発声による飛沫の飛散を防ぐことが重要な課題でした。

 飛沫飛散を防止するものとしては、マスクが考えられます。また、多くの武道具店がシールド(マウスガード等)を開発されました。全剣連としては、これらが確実に飛沫飛散防止効果を有するかどうか、この業界では大変信頼がおける(株)新日本空調において調査を行いました。

 その結果、マスクは、面だけの場合に比べ飛沫飛散を約90%抑制することが判明しました。シールドは、単独での使用は70%の抑制にとどまりました。このため、全剣連は、マスクの使用を必須とし、シールド単独での使用は推奨しません。ただし、マスクとシールドを併用すると飛沫飛散を95%近く抑制できること、シールドは相手からの飛沫飛散防止に効果があることから、併用を推奨します。特に高齢者は、「うつしやすく、感染しやすい」と言われているので、マスクとともにシールドをぜひ着用して頂きたいと考えます。また、小さな飛沫は大気中に滞留しますので、道場の送風・換気にはご注意下さい。

 全剣連は、今回の措置を、剣道の稽古による集団感染発生を防ぐための飛沫飛散防止を主たる目的としましたが、一方でマスクの着用による呼吸障害や熱中症に注意をしなければならないことは当然です。このため、全剣連ガイドラインにおいて、熱中症対策として、稽古時間の短縮、こまめな水分補給、体育館・道場の温度管理等をお願いしています。

2.マスクについて
 全剣連は、全剣連ガイドラインにおいて、必ずマスク(以下、面の中で着用するマスクを「面マスク」と総称する)を着用すること、また、面マスクは、呼吸障害を起こさないようにするため、通気性のあるものや、吐息が下部と側方に逃げるものが望ましいとして、一例として手拭いを使用したものをあげました。

 しかしながら、面マスクの着用による息苦しさ等から、何人かの方から質問、意見が寄せられました。これらの質問等に対し、令和2年6月8日付「ガイドラインに関する補足説明」を行うと同時に、マスクの着用方法や種類について追加の調査を実施しました。その概要は以下の通りです。

【マスクの着用方法】
 上記補足説明で指摘しましたが、面マスク着用の際に、マスクと口の間に少し空間を設けると息苦しさが緩和されます(横から見ると立体的になる)。

 今回、追加調査の結果、面マスク着用の際、鼻を出しても入れても飛沫飛散抑制効果にあまり差がありませんでした。したがって、息苦しさを緩和するため、面マスク着用の際、鼻を出して使用することが可能です。

 面マスクの布を小さくして口の前にぶらさげるようなものであっても直接に口に触れていれば飛沫飛散防止効果がありました。

【面マスクの種類】
 今回新たに、手拭い利用のマスク以外に、種々のマスク(紙マスク、ウレタンマスク、ポリエステルマスク、水着素材で作ったマスク、ランニングマスク;ジョギングで用いられるもの)を調査しましたが、どれも手拭いを利用したマスクより良い飛沫飛散防止効果が得られる傾向がありました。

 したがって、みなさんは、手拭いを利用したマスクのみならず、個人に合うマスクを面マスクとして使っていただいてよいかと思います。

 なお、ここではマスクとは口の上に接するもののことを指します。面の内側に装着するものは面マスクとはよびません。面の内側に装着するものは、口の上に装着するものに比べて飛沫飛散防止性能が下がる傾向がありましたので、ご注意ください。

 以上のとおり、みなさんにあっては、自分に合った面マスクを選択し、そして、面マスクと口の間に少し空間を設けたり、鼻を出したり、あるいは口の前にぶら下げるようにしたり(ただし、口に直接触れていることが必要)して息苦しさを少しでも緩和することをお勧めします。加えて、熱中症対策も忘れないでください。

 ところで、某メーカー開発中の新素材マスクは、飛沫飛散抑制度が非常に高いとともに、息苦しさを示す数値である圧力損失値が低い(息苦しさが少ない)ようです。また、いくつかの武道具会社が新しい商品の発売を予定しているようです。全剣連としては、こうした新しい製品の開発に期待するとともに、必要に応じ調査を実施し、より安全な剣道の稽古の実現を目指してまいります。
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なんば養正会(2020年6月22日)

2020年06月23日 | 剣道・剣術


バイクで出勤したので養正会へも久々にバイクで向かった。
剣(つるぎ)武道具店に寄って雑談してから稽古に向かう。
バイクの駐輪場は府立体育会館(エディオンアリーナ)の裏手にある。
バイクの駐輪代は無料なので、車の場合(高速代+駐車代)に比べると財布に超優しい。

本日のメインは扇風機の修理。
昨年秋に壊れていると聞いていたが、やっと今になった。
(本当は先週する予定が、慌てていて玄関に工具を忘れてきたのだ)

調べてみるとコンセントプラグの根本付近が断線しているようだ。
手持ちのゴムプラグに交換。コードの先はほつれないようにハンダ付しておいた。
このゴムプラグは線を通すのに工夫があり、引っ張りに強い構造をしている。


(交換したプラグ)(こういう作業は簡単なのだが出来ない人が多いようだ)


(ストレッチのあとは素振り)

構えたままの足捌きは面を着ける者もいた。
慣れるためで打ち合うためでは無い。


(腰を入れての足捌き・・動画キャプチャより)


(T木七段による説明・・動画キャプチャより)


(端から端まで4往復したがけっこう大変である)


(終わりの礼)


【感想・反省】

久々に垂れを着けたら、垂れ紐が短くなっていた。
いや、腹回りが太くなったのだ。 ショック!

ストレッチは苦手だが、みんな一生懸命やってるので真似してたら膝と腰を痛めてしまった。
足捌きの時間は、これ幸いに稽古を離れ、アクションカメラを使って撮影した。

途中で何度か打ち込み(姿勢だけ)をしたら、思っている距離の6割しか飛べない。
この数か月、稽古を中断している間に足腰が随分と弱っていると感じた。
もともと足腰は弱点なのだがますます弱まっていると感じた。 ああ。。



バイクで帰宅。気持ちがいい。
自宅に帰って父の日に次男と三男からプレゼントされたエビスの高級ビールを飲む。
いつもは第三のビールなので、むっちゃ美味く感じてしまったのかも知れない。
プラス(たいした事はしていないのだが)稽古をしたのでビールも美味いのだろう。
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稽古再開、なんば養正会(2020年6月19日)

2020年06月20日 | 剣道・剣術
大阪、難波の大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)。
なんば養正会。大人の稽古は19時~20時15分(夜間の場合)まで。
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なんば養正会のホームページ。(管理人は私です)
http://doujyou.net/youseikai/
----------------------------------------------------------

ようやく稽古再開である。

19時から開始。
整列はしない。分散して立つ。座らない。
正面に礼、お互いに礼。

稽古についてのガイドラインの説明、ストレッチ、素振りで50分ほどで終了。
あとは自由で、足さばきの稽古、面を着けて素振りをしたりする者もいた。
まだまだ対面的な稽古(剣道形含む)は自粛である。

稽古再開に当ってのお願い(なんば養正会稽古再開ガイドライン)
http://doujyou.net/youseikai/keikobi/guidline_2020-0613.pdf


(久々に見た養正会の置き面、カビかと思ったが塩がふいていただけだった)


(面マスクを着けてみた)(これは手拭いを半分に切って折り畳んで紐を挟んだ簡単なもの)


(会長代行より注意事項の説明)


(間隔の目安は2メートルである)


(まずはストレッチ)


(壁を使ったストレッチ)


(T木七段による全体での素振り)


(終礼時に補足事項の説明)

終了後、私も面を着けて早素振りをやってみた。
早素振りをやっている時はもちろん呼吸が苦しいが、終ってからでもなかなか回復しない。
実際に対人稽古が始まるのは8月からになるが、稽古に夢中になると危険レベルかも知れない。
自覚して、トシ相応に、ゆるゆる~と稽古をするしか無いだろう。

次回の稽古は22日の月曜日である。
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なんば養正会のLINE連絡網の整備

2020年06月15日 | 剣道・剣術
以前から、なんば養正会のLINE網はあったのだが、
何の取り決めも管理もしていなかったので、好き勝手にふくれあがり、
出稽古に来る他の団体のメンバーや、とっくに退会した者なども多く存在し、
おまけにニックネームを使っている者も多く誰が誰やらさっぱりわからないという混沌としたLINEになっていた。

なんば養正会は会員数も100名に近く、稽古が常にある場合は特に問題も無かったが、
今回の中華コロナ騒ぎで稽古が長期間中止となり、やっと再開するとなると、改めて連絡網の問題が浮上した。

幸い名簿があるので確認すると、連絡方法は、
①電話、②LINE、③ショートメール、④不明となっている。
ホームページの掲示板を利用している人もいるかも知れない。

以前に役員会だけのLINE会議室を作っておいたので、
それを元に新しい会員限定ライン(トークルーム)を作ることにした。



私はスマホは苦手なので、PC版のLINEを使って作業した。

新しいトークルームを作成。名前を「なんば養正会会員限定ライン」とした。
パソコン内にあった適当な写真をイメージに設定する。(上の写真)
(LINE上の)友達の中から、会員をピックアップしてトークルームに招待する。
あとは入った会員それぞれが自分の(LINE上の)友達の中から別の会員を招待していく。

あとはニックネームの人の本名を聞いて名簿と照らし合わせる。

この作業をしていて思ったのは、
1)基本となる名簿の作成と更新が何より大事である。
2)その上で、会員それぞれに、どのようにして連絡を取るのか確認しておく。
3)LINEの管理(メンバーの入退・ニックネームとの照合)は誰かが責任を持って行う。
ということであった。


(PC版LINEの画面)

わが長正館では、一刀流はLINEの連絡網があるが、
剣道では一部の反対者がいてLINE連絡網は作っていない。
昔ながらのメールがメインだが、やはり今の時代はLINEが便利だと思うのである。
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なんば養正会「剣道稽古再開のガイドライン」

2020年06月14日 | 剣道・剣術


なんば養正会の役員会が12日に行われ、
剣道稽古再開のガイドラインがやっと決まって本日ホームページにUPした。

なんば養正会
http://doujyou.net/youseikai/

全剣連と大阪府剣道連盟のガイドラインを元に、会長代行が案を作成し、
それを元にああだこうだと議論したが、思ってもみなかったことが色々・・・

一般的な事や、養正会特有のことは別にして、決まったことは、

1)稽古の再開は6月19日からとする
2)6月いっぱいはストレッチと素振りのみ、7月から防具を着けての基本稽古も行う
3)様子を見て、8月から通常の稽古に戻す
4)マスク着用を原則とする
5)道場に入る前に、必ずアルコールでの手指の消毒を行い、検温した結果を出欠表に記載する
6)礼(全体の礼)は立礼とし、座礼はなしとする (黙想は無し)
7)稽古終了後 当面の間 先生や先輩への礼は省略する
8)防具の脱着は立ちながらでも良い
9)出稽古の受け入れ、並びに会員の出稽古を禁止する
10)私語を慎む、素振りを含め、稽古中に声を出さない

話題になったのは、
ストレッチと素振りのみで人は集まるだろうか・・とか、
全剣連推奨の手拭いマスクは大き過ぎるので、半分に切って折り畳んだもので充分・・だとか、
年配の先生方を中心に、従来通りの作法(声を出したり、お互いに座礼など)をしてしまうのでは無いか?・・とか、
特に、発声の禁止や座礼無しと言うが守らない人も出てきて、それだと、なし崩し的に元に戻るのでは無いか?・・とか、
床に手を付かないと言っても、結局、防具を着用する時や、稽古着を畳む時には手を付くから無意味だ・・とか、
潔癖症で神経質な人のことをあれこれ心配しても、そんな人はもともと稽古には来ないだろう・・とか、
具体的な稽古の方法や、休憩の取り方など、やってみなければわからないことが多過ぎる・・とか、
であった。

ともかく本当にやってみなければ何もわからない。

やりながら決めて行くこと、修正していくこと、
守らない人への指導(年配の高段者に誰が注意する?)など、
ちょっと注意深く、それなりに覚悟を持って、見守っていきたいと思った。

わが長正館(剣道と一刀流)では、稽古の再開もまだ決まっていないが、
養正会のガイドラインを元に、きちんとしたものを作っていきたいと思った次第。

どうなることやら・・・・
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剣道用のアイガードとフェイスガード

2020年06月07日 | 剣道・剣術
土曜日(6日)は早めに仕事を終えて師匠の店に寄ったら、
稽古仲間が集まっていてああだこうだと盛り上がってしまった。


(いつも超元気なY積先生をお見送りするところ)


(佐藤武道具店にて買い求め)

来週あたりから稽古を再開する団体もあるが、
みんな不安で、取りあえず剣道形や素振りから始まるだろうということ。
おおむね7月から再開する団体が多いようだ。

というわけで、剣道用のアイガードとフェイスガードを買った。
これでともかく一安心。


(フェイスガード)


(アイガードは開けてみたら少年用だった・・・あらら・・・)

アイガード、試着しようと思ったらサイズを間違えたらしく小さい。
着けれないことは無いが、まあ試しに自作してみることにした。

素材は100均ダイソーの下敷き。
これなら失敗しても問題は無い。


(めげることなく100均で買ってきた下敷き)

買ってきた子供用のアイガードを参考に、大きめに段ボールで作って面に装着。
それを元に、下敷きにマジックで下書きして、普通のハサミで切っていく。

テキトーに作ったがぴったし収まった。
下敷きが柔らかいので、適当に作ってもフィットするみたいだ。



さっそく取り付けて面を被ってみた。
アイガードだけでも結構熱気がこもる。


(これだけでもけっこう熱気がこもる)

これでフェイスガードもしたら呼吸困難になると思って、フェイスガードはあきらめ、
持っていた手拭いで面の上からカバーすることにした。

面を半分(短いほうの半分)に折りたたんで両端を丸結びにする。
そこにゴム紐を縛り付けて完成。むちゃ簡単だが実験的にはこれで充分。

で、装着してみた。


(手拭いを横半分に折りたたんで装着)


(横から見たらこんな風)

感想は、

何もしないのに息苦しい・・・
熱気がこもってさあ大変・・・
これで夏場の対人稽古は難しい・・・

というものでした。
いったいどうなるのやら・・・
コメント (4)
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転載「対人稽古再開に向けた感染拡大予防ガイドライン」

2020年06月05日 | 剣道・剣術
(粕井 記)下記、PDFをテキストに変換しています。

ガイドライン(PDF)
https://www.kendo.or.jp/wp/wp-content/uploads/2020/06/guidelines_for_prevention_of_expamded_infection.pdf

一般財団法人全日本剣道連盟(2020年6月4日)

はじめに

一般財団法人全日本剣道連盟(以下「全剣連」)は、6月10日付で「対人稽古
自粛のお願い」を解除するとともに「稽古再開に向けた感染拡大予防ガイドライ
ン」(以下「全剣連ガイドライン」)を制定しました。
皆様におかれては、剣道の稽古がいわゆる「3密(密閉、密集、密接)」に該
当する恐れがあり、又新型コロナウイルスの感染源となりうる口からの飛沫飛散
が非常に多いという事実を踏まえ、この全剣連ガイドラインに沿って稽古を再開
して頂くようお願いします。
また、各組織・団体にあっては、全剣連ガイドラインを参考に、地域における
感染状況、会員構成(年齢や性別、習熟度)、稽古場所等の特性に応じた組織・
団体別のガイドライン作成に取り組んでください。組織・団体の特性に応じた
再開後の稽古計画も策定してください。なお、稽古計画は、2か月間の自粛によ
る体力低下や新型コロナウイルス感染症の第二波の懸念を考慮し、慎重な方針に
基づく策定が望まれます。
全剣連ガイドラインは、専門家の協力により作成しておりますが、新型コロナ
ウイルス感染症への感染を防止するための方策については、必ずしも十分な科学
的知見が集積されている訳ではありません。このため、このガイドラインは、
現段階で得られている知見等に基づき作成されていることにご留意願います。
また、今後の知見の集積及び各地域の感染状況を踏まえて、逐次見直すことが
あり得ることもご了解ください。

ガイドライン

1. 稽古の実施に当たって
■ 都道府県剣道連盟は、都道府県内で稽古を再開するに当たっては、都道府県
の方針を遵守するものとし、必要に応じ都道府県スポーツ部局、健康福祉部
局に報告するものとする。
■ 稽古再開に当たって団体の責任者は、「全剣連ガイドライン」に従って稽古
を再開することについて、近隣の理解を得るよう努める。道場、体育館の
玄関等にその旨掲示することも検討する。

2. 組織・団体別ガイドライン及び稽古計画の策定
■ 各組織・団体は、地域の感染状況、会員構成(年齢や性別、習熟度)、稽古
場所(道場や体育館)等が異なることから、全剣連ガイドラインに合わせ
組織・団体の特性に応じたガイドラインを個別に作成する。当該ガイドラ
インは、道場等に掲示、所属会員に配布などして、徹底を図る。
■ 各組織・団体は、それぞれの特性に応じた稽古計画を作成する。計画策定
に当たっては、以下の事項に留意する。
✓ 新型コロナウイルス感染症の第二波への懸念に加え、2 か月以上の自粛
で稽古参加者の体力が落ちている可能性があるので、稽古は慎重に再開
する。すなわち、当初は準備体操やトレーニング、素振りに重点を置
き、徐々に負荷をかけていく計画を基本とする。例えば、次のような計
画を目安にすることが望ましい。
当初 10 日間は、稽古時間の 3 分の 2(全体の稽古時間を 1 時間と
すると 40 分)は、準備体操やトレーニング、素振りなどを行い、
面をつけての稽古は全体の稽古時間の 3 分の 1 程度(同上 20 分)
とする。
次の 10 日間は、稽古時間の 2 分の 1(全体の稽古時間を 1 時間と
すると 30 分)は、準備体操やトレーニング、素振りなどを行い、
面をつけての稽古は全体の稽古時間の残り 2 分の 1 程度(同上 30
分)とする。
再開 20 日目(7 月)以降は、各組織・団体の通常の稽古に戻る。

なお、組織・団体により会員構成が異なるので、それぞれの判断で
上記と異なる計画を策定しても差し支えない。
✓ 会員や門下生に生徒、学生がいる場合は、計画策定に当たって、文部科
学省の「学校の新しい生活様式」(令和 2 年 5 月 22 日)の趣旨を尊重
するものとする。

【学校の「新しい生活様式」の要旨】

『各教科における「感染症対策を講じてもなお感染のリスクが高い学習
活動」として、体育、保健体育における「児童生徒が密集する運動」
(★)や「近距離で組み合ったり接触したりする運動」(★)が挙げら
れている。(「★」はこの中でも特にリスクの高いもの)。

これらの活動は、

【レベル3地域】では、「感染症対策を講じてもなお感染のリスクが高
い」ことから行わないようにする、

【レベル2地域】では、これらの活動における児童生徒の「接触」「密
集」「近距離での活動」「向かい合っての発声」について、可能な
ものは避け、一定の距離を保ち、同じ方向を向くようにし、また回
数や時間を絞るなどして実施する、この場合にも、(★)を付した
活動については特にリスクが高いことから、実施について慎重に検
討する、

【レベル1地域】では、「感染症対策を講じてもなお感染のリスクが
高い学習活動」については、可能な限り感染症対策を行った上で実
施することを検討する』としている。
なお、以上の地域区分は、(教育委員会等が)自治体の衛生主管部局
と相談の上判断することとなっている。
✓ 組織・団体が所在する都道府県又は市町村教育委員会の方針が不明の場
合は、同委員会等に問い合わせる。

3. 稽古に参加するにあたって
■ 基礎疾患のある者は稽古に参加しない。
基礎疾患のある者とは、「糖尿病、心不全、慢性閉塞性肺疾患
(COPD)、透析を受けている方、免疫抑制剤や抗がん剤等を用い
ている方など」をいう。
やむを得ない事情があってこれらの者が稽古に参加しようとする場
合は、あらかじめ主治医の了解を得ること。
■ 以下の条件に該当する者は稽古に参加しない。
✓ 体調がよくない場合
発熱、咳、咽頭痛などの症状がある場合
症状がなくても感染している場合があるので、体調が普段と異なる
時は、稽古への参加を慎重に判断すること
✓ 同居家族や身近な知人に感染が疑われる方がいる場合
✓ 過去 14 日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされて
いる国、地域等への渡航又は当該在住者との濃厚接触がある場合
✓ 所属団体の会員以外の者(当面)
■ 稽古に参加する者は、自宅と稽古場所の往復の際にはマスクを着用し感染
予防に努める。

(留意事項)高齢者の稽古

高齢者は、新型コロナウイルス感染症に感染した場合、一気に重症化しや
すく、また、死亡率も高いと言われている。
厚生労働省による情報提供でも、「特に、高齢者や基礎疾患をお持ちの方で
は重症化するリスクが高いことも報告されています。 ※年齢ごとの死亡
者の割合:60 歳以上の者 6%、30 歳未満の者 0.2%(中国における報告)」
としている。
したがって、高齢者、例えば 60 歳以上の方は、稽古の再開について若年層
以上に慎重な判断が必要であり、稽古再開を 7 月以降にするなど自ら配慮
されたい。

4. 稽古を始める前に
■ 稽古前に検温を行い、発熱がある場合は、稽古しない。
発熱がなくても、咳、咽頭痛がある場合も、稽古しない。
■ 稽古前に、手洗い、うがい、アルコールによる手指の除菌を行う。
■ 稽古の都度、記帳(氏名、連絡先等)を行う。
■ 着替えは自宅で行う、又は更衣室を交代で使用する等、更衣室の密集を避
ける。
■ 床の清掃、除菌を行う。

5. 稽古に当たって
■ 準備体操、素振り等は、原則一列となって同じ方向を向き、向かい合わな
い。やむなく向かい合う場合又は 2 列以上になる場合はおよそ 2m の距離
を取る。発声も極力控える。
■ 稽古を行う者は、飛沫の飛散防止等のため、以下の対応を行う。
✓ 稽古を行う者は、装着した者から相手への飛沫の飛散を防止するため、
必ずマスク(以下「面マスク」)を着用する。
面マスクは、呼吸障害を起こさないようにするため、通気性のある
ものや、顎の部分を締め付けないもので吐息が下部と側方に逃げる
ものが望ましい。なお、密閉性の高い医療用マスクは避ける。
手拭いに紐をつけ、鼻の部分を覆った上、頭部の後ろで結ぶことも
考えられる(この場合、顎の部分は締め付けないようにして、マス
ク下部や側方の通気性を確保する)。
面マスクは、手ぬぐいを使用したものをサンプルとして添付するの
で、参考にされたい。(意匠登録出願中) <別添 1>
✓ 稽古を行う者は、主に相手からの飛沫を防止するため、シールドの着用
を強く推奨する。特に 60 歳以上の高齢者は、着用すべきである。
シールドとは、眼、鼻、口の部分を覆う程度の大きさで、ポリカー
ボネイト積層板等の素材で製作された、面金内側に装着する用具。
なお、素材は特に指定しない。
シールドは、眼、鼻、口を覆うのであれば、一体型(一枚)でも、
複数枚を組み合わせるものであってもよい。
シールドについても、写真を添付するので、参考にされたい。

<別添2>
また、これらの用具を装着した稽古により熱中症が発症することを
防ぐため、稽古時間の短縮、こまめな水分補給、体育館・道場の温
度管理に常に留意する。

【補足説明】
● 全剣連は、飛沫飛散防止に関する試験を実施した。その結果、①面マ
スクを着用した場合、飛沫の飛散は 90%近く抑制される、②面マス
クと各種シールドを併用した場合、飛沫の飛散は約 95%まで抑制さ
れる、③シールドだけの場合、約 70%の抑制効果である、ことが判
明した。
● これらの結果から、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図るため
に全剣連は、上記の通り面マスクの着用が必須と判断した。
● 一方、シールドの飛沫飛散防止の効果は、約 70%にとどまった。
しかし、面マスクと組み合わせることにより、飛沫の飛散防止効果は
約 95%となったこと、並びにシールドは相手からの飛沫を防止でき
ることから、面マスクとともにシールドの着用を強く推奨するもので
ある。
● 特に、高齢者は「うつしやすく、感染しやすい」と言われており、感
染しない対策も重要であることから、相手からの飛沫防止効果を有す
るシールドを必ず着用すべきであると考えている。
● 試験では、飛沫の飛散距離は 1~2 メートルであったが、小さい粒子
が浮遊することも判明している。このため、こまめな換気、送風が極
めて重要となる(熱中症対策でも重要である)。同時に、周囲と一定
の距離を取ることも必要である。
● この面マスク・シールドの使用は、新型コロナウイルス感染症が完全
に終息するまでの暫定的な措置である。これらの使用に当たっては、
上記の通り稽古時間の短縮等その他対応も併せ行っていただきたい。
また、全剣連としても引き続き調査研究を進めていく方針である。

■ 密集(「3 密」の一つ)を避けるため、以下の事項を遵守する。
✓ 稽古は、密集を避ける観点から適正人数で行う。
✓ 稽古時、元立ち間の間隔は 2 メートル以上とする。この結果、同時に
稽古できる人数が、当該道場・体育館等の稽古可能な上限人数とする。
元立ちの立つ位置に、2 メートル毎に目印(テープ)を貼ることも
考えられる。
✓ 2 部制などにより密集を避ける工夫をする。
✓ 休憩時間中はマスクを着用するとともに、過度な接触を行わせない。
✓ 見学者は、原則、道場、体育館の内部に入れない。
✓ 児童等の保護者は、道場、体育館で十分な広さがない場合、外で待機す
るようにさせる。
■ 新型コロナウイルスの感染源となりうる口からの飛沫飛散を防止するため
に次の事項に留意する。
✓ 稽古での発声は、極力抑制する。
✓ 鍔競り合いは避ける。練習中、やむを得ず鍔競り合いとなった場合は、
すぐに分かれるか引き技を出し、発声は行わない。
■ 感染のリスクを低めるため、稽古時間は 1 時間を目安とする。また、30 分
に 1 回 5 分程度、窓の開閉や送風機の使用により、十分な換気を行う。

6. 稽古の後に
■ 稽古終了後、先生や先輩等へ礼を行う際は、2m の間隔をあける。
■ 稽古終了後は、面マスクをビニール袋に入れて持ち帰り、洗浄、除菌を行
う。
■ 稽古後、剣道具(特に面、小手)、使用済みのシールドは、アルコール噴霧
により消毒。
■ 剣道着・袴・手拭い・竹刀は稽古終了の都度持ち帰り、洗濯や除菌を行う
ことが望ましい。
■ 稽古後も、手洗い、うがい、アルコールによる手指の除菌を行う。

7. 感染が判明した場合
■ 稽古の参加者が新型コロナウイルス感染症を発症した場合、速やかに所属
団体責任者に報告する。

8. その他
■ 剣道具、竹刀、手拭い、タオル、その他剣道に関係する用具は、共用しな
い。
■ 共用道具類(打ち込み台、太鼓のばち等)、道場・体育館・更衣室・ふろ場
等の出入り口のドアノブ、窓のロック・サッシ、その他稽古参加者が接触
する箇所は、稽古前後にアルコール等で除菌を行う。
■ 団体間の交流、出稽古は当面禁止する。
■ 稽古の前後においても、厚生労働省が公表している「新しい生活様式」を
遵守されたい。特に稽古後に参加者同士で食事を行う場合は、新しい生活
様式を守られたい。この場合の新しい生活様式とは、「大皿は避けて、料理
は個々に」「対面ではなく横並びで座る」「おしゃべりは控えめに」「お酌や
回し飲みは避ける」などを言う。

以上



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転載・全剣連「稽古再開の今後の予定・令和2年5月25日」

2020年05月27日 | 剣道・剣術


 一般財団法人全日本剣道連盟(以下「全剣連」)は、これまで対人稽古の自粛をお願いしてまいりましたが、新型コロナウイルス感染症問題が続く中、自粛要請も2か月に及んでいます。

 しかしながら、剣道は日頃の鍛錬・稽古が重要であることから、全剣連としても適切な時期での再開を検討しており、再開条件の一つとして感染(飛沫の飛散)を防止する用具の開発等に努めておりましたところ、これら用具による実効性について、10日程度で医科学的見地からの結論が得られる見込みとなりました。

 全剣連は、医科学的見地からの結論を確認してから、稽古再開の時期の目処及び稽古再開に当たってのガイドライン並びに今後の大会や審査会の方針について連絡しますので、ご承知おきください。
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転載「新型コロナウイルス感染症の集団発生を防止するためのお願い」

2020年05月20日 | 剣道・剣術


新型コロナウイルス感染症が猛威を振るっています。

 この病気がうつるのは、飛沫感染と接触感染が主です。

 感染者が咳やくしゃみをすると、ウイルス入りの飛沫が口から飛び出します。それを他人が吸い込むか、飛沫が付いた場所を手で触ってそれが気道に入ると、病気がうつります。

 しかし、お互いの距離を1.5~2メートル取ると、飛沫が届きにくくなって感染の危険性が大きく減ります。これに加えて、よく換気をすると、さらに飛沫は届きにくくなります。

 したがって、

「三つの密」(密閉、密集、密接)を避けること、
お互いの距離を常に1.5~2メートルとること、
換気を積極的にすること、
せっけんでよく手洗いをすること
 以上の4つが感染を避けるためにどうしても必要な方策です。

 ここで「運動をしているときの適切な距離」についてヨーロッパで研究がされています。剣道でも参考になるので、それを紹介しましょう*。

 この研究では複数のランナーが走る際、前のランナーから後ろのランナーに放出される飛沫の量を調べています。前のランナーが走ると、そのすぐ後ろに気流の乱れがおこり、前の人からの飛沫が後ろに飛び散っていきます。

 これを防ぐには、1列縦隊の場合、普通のウォーキング(時速4Km程度)では最低5メートルの間隔を、少し早いランニング(時速14.4Km程度)では最低10メートルの間隔を取ることが必要でした。

 ただし、1列縦隊を避けて斜めに位置取りをすると、飛沫の拡散は大いに減少しました。

 剣道の場合には、前後左右に動き、しかも気合とともに大きく飛沫が飛び散ります。これを考えると、複数の人数で「ひとり稽古」をする場合には、一般的に十分な対人距離とされている2メートルではとても足りません。

 以上の結果から、複数の人たちが集まって個人トレーニングをするのにはかなりの感染の危険性があると思われます。したがって、複数の人が集まるのはやめて、ほんとうの「ひとり稽古」が望ましいでしょう。剣道の稽古から感染クラスターを出してはいけません。今はひとりで我慢の時です。

全日本剣道連盟
医・科学委員長 宮坂 信之
アンチ・ドーピング委員長 宮坂 昌之



*Belgian-Dutch Study: Why in times of COVID-19 you should not walk/run/bike close to each other.

* 画像は上記のサイトより引用
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