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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

西部開拓時代のブーツ

2022年01月27日 | open
ウエスタンブーツとはいうが、
実際の歴史の西部開拓時代には
アメリカ人はこのような刺青の
ようなステッチで装飾したブーツ
などは全く履いていない。
これは20世紀に入ってから装飾
的に新しく作られた物だ。
また、実際の西部開拓時代の靴は、
現代の創作ファッションウエスタン
ブーツのように靴先はとんがった
物だらけではない。
ラウンドノーズもあれば角ばった
物もある。無論、尖った物も。
映画やコスプレなどで、西部開拓
時代を演ずるに、金太郎飴のよう
な現代ファッションウエスタン
ブーツのみを履くというのは、
実はかなり珍妙だ。
 
現実のワイルドウエストの靴。
















このような靴先と甲の部分のブーツ
が西部開拓時代では一般的だった
ではなかろうか。

クリントイーストウッドはいつも
バックスキンのスクエアノーズの
ブーツを西部劇では愛用していた
けどね。
その靴先も実際の歴史写真では
見られるので、クリントのこだ
わりか。
そして、彼はリグ=ガンベルト
は『荒野の用心棒』からの史実
には無いハリウッドタイプを使っ
ていたが、後期の作品ではベルト
の穴に通してホルスターを吊り
下げるのではなく、ホルスター
のループにベルトを通して、少し
でも史実のリアルガンベルトに
近づける演出をしていた。


ブーツについては、要するに、西部
開拓時代と全くタイムリーに海を超
えても同時代の日本人のこの彼が
現実の歴史で着用していたこのよう
靴が本当の歴史、というところ
なのでは。
これはブーツ外出し用の乗馬ロング
タイプだが。
土方はん。着こなしがかっこいい
すね。
眼は多く出回る修正加工整形物
写真のそれではなく、これが原本
だろう。
狼のような目つきをしている。
ウルフ土方。

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