
ウエスタンブーツとはいうが、
実際の歴史の西部開拓時代には
アメリカ人はこのような刺青の
ようなステッチで装飾したブーツ
などは全く履いていない。
これは20世紀に入ってから装飾
的に新しく作られた物だ。
また、実際の西部開拓時代の靴は、
現代の創作ファッションウエスタン
ブーツのように靴先はとんがった
物だらけではない。
ラウンドノーズもあれば角ばった
物もある。無論、尖った物も。
映画やコスプレなどで、西部開拓
時代を演ずるに、金太郎飴のよう
な現代ファッションウエスタン
ブーツのみを履くというのは、
実はかなり珍妙だ。
現実のワイルドウエストの靴。















このような靴先と甲の部分のブーツ
が西部開拓時代では一般的だったの
ではなかろうか。

クリントイーストウッドはいつも
バックスキンのスクエアノーズの
ブーツを西部劇では愛用していた
けどね。
その靴先も実際の歴史写真では
見られるので、クリントのこだ
わりか。
そして、彼はリグ=ガンベルト
は『荒野の用心棒』からの史実
には無いハリウッドタイプを使っ
ていたが、後期の作品ではベルト
の穴に通してホルスターを吊り
下げるのではなく、ホルスター
のループにベルトを通して、少し
でも史実のリアルガンベルトに
近づける演出をしていた。
ブーツについては、要するに、西部
開拓時代と全くタイムリーに海を超
えても同時代の日本人のこの彼が
現実の歴史で着用していたこのよう
な靴が本当の歴史、というところ
なのでは。
これはブーツ外出し用の乗馬ロング
タイプだが。

土方はん。着こなしがかっこいい
すね。
眼は多く出回る修正加工整形物
写真のそれではなく、これが原本
だろう。
狼のような目つきをしている。
ウルフ土方。