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渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

どう転んでもおかしい画

2021年10月15日 | open


この尾道北高から明大に行った
インテリの漫画家さんは、こう
いう事を時々やらかす。
初期作品『軍歌の響き』では、
マガジンを入れてない64式小銃
を自衛隊員が構えたりとか、いろ
いろ。

この画は、ある意味あの有名な
「ちょろいもんだぜ」よりも遥か
にキテレツだ。
何故ならば、「ちょろいもんだぜ」
は、あまりにもプロ離れしたド
素人構えなのに「伝説のスナイ
パー」としたからだ。(その後、
マガジン入れ忘れの図もあり)
あれは、ド素人フォームだが、
あれで撃てない事はない。構えが
並外れて変、というだけ。

しかし、この上図は、絶対に現実
ではあり得ない。
こんなマガジンだと、実弾の雷管
を叩けないからだ。
それどころか、実弾が下に下がら
ないから、遊底を後ろに引く事も
できなければ、遊底を引いた状態
で弾倉を装填して遊底を前進させ
たとしても途中で止まる。
実銃はもとより、モデルガンでも
エアソフトガンでもこれはあり得
ない。
物理的な事を丸無視した画であり、
「これはひどい」という図の典型。

同作品では、戦艦大和の中で山本
五十六がアメリカンプールビリヤ
ードを楽しんでいたり(作者はポケ
ットビリヤード好き)と、荒唐無稽
が過ぎるのだが、作品のテーマ自体
は面白い。だからこそ大ヒットした。
しかし、どう転んでも、この図は
果てしなくいけない。
空想活劇としてもあり得ない事だか
らだ。ノコギリの刃をトンカチ代わ
りに釘を打つ以上にあり得ない。
タイヤがないバイクで走るみたいな
もの。
こんな弾倉で、どうやって銃の撃針
が雷管を叩くの?
根幹に関わる事であり、これ、あか
んやつ。
いくらマンガでも、ダメすね。こう
いう類の表現は。

大林監督と赤軍派塩見議長の後輩の
漫画家先生、「おっどりゃー、なん
しょんなら(備後弁。江戸弁町人
翻訳:おめぇ、にやってやがんでぃ
/江戸武士翻訳:そこもとの仕儀は
いかがなものか)」と言われぬように
頑張ってほすぃい。
「もっとみしっとしたらかっぺやー」
(水戸派)てなもんで。

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